2021年2月21日(日)に東京競馬場で行われる『フェブラリーステークス(G1)ダ1600m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
アルクトス 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
馬の気分に任せてるカタチの軽めの内容。動きはスローも、大きなフットワークで動きは柔らか。一歩一歩の力強さもある。ここでの評価は据え置くが、最終追い切りでどのうな動きを見せてくれるか。楽しみな一頭。
インティ 【B】
栗東CW単走。強め⑦
直線だけの映像。クビを前に突き出し低い姿勢で走れているが、前脚の出が悪く思った以上に伸びていかない。時計は出ているもまだ本調子には思えない。この一追いでどこまで。
エアアルマス 【B+】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑧
終い重点で軽めの追い切り内容ではあったが時計は出ている。ラスト1Fから軽く促すと反応し脚色を強め、そこから軽く仕掛けるとアタマを下げて段階的に加速した。走りは少し軽く映るも、鞍上の仕掛けに従順でしっかり呼応して走れている。尾の流れ方も綺麗だ。
基礎スピードの高さが時計からも計り知ることができます。
エアスピネル 【B】
栗東坂路併せ。G前強め。
ラスト2F目で手前替えを嫌がりアタマを振る仕草。ラスト1Fで鞍上が右手綱を引き強引に左手前に切り替え、強めに追ってラチ沿いを走る相手にクビ差先着した。ラスト1Fはグンと加速し力強い走り。手前替えさえスムーズなら十分プラスなのだが…。
全体時計52.1秒。ラスト2F時計24.4-12.1秒は評価できます。最終追い切りでスムーズに好フォームで駆けてくるようなら面白いかも知れません。
オーヴェルニュ 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを右手前1本で登坂。両前脚の着地ポイントが近く前駆の掻き込みはパワフル。ただラスト1Fで疲れを見せ、アタマが手前脚(右前脚)の上に来るようなフォームになった点は割り引き。最後まで手前を替えることなく登坂しラスト1Fで0.3秒の失速。全体時計も遅く、この内容では評価しづらい。
カフェファラオ 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走からコーナーワークで差を詰め、直線向いた時点で外・中の相手に対し3/4馬身前に出る。直線半ばから仕掛けた中の相手に簡単に1馬身突き放されてしまう。ゴール後緩め外にも1馬身遅れた。脚元キビキビも、クビが前に出ず推進力欠く走り。評価しづらい。
サクセスエナジー 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。アタマはやや高めも、両前脚を真っ直ぐ前に出すフォームは悪くない。序盤は弾むように一定のリズムを刻み走れていたものの、ラスト1Fは苦しくなったかテンポが変わりピッチ気味の走り。一応の加速ラップは踏めているものの時計は平凡。評価しづらい。
サンライズノヴァ 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走るダンビュライトとの併せ馬。道中手前を替えることを嫌がる仕草を見せるもクビの角度が良く抑えの効いた好フォーム。ラスト1Fからジワジワと相手に遅れを取り出す。最後は強めに追われ、手前を替えて喰らい付くも、相手も動けており追い付くことなく1馬身遅れでゴールした。時計は早いもののラスト1Fで0.4秒失速。評価しづらい。
タガノビューティー 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。軽めの内容もラスト1Fで鞍上が軽く仕掛けるとスッと反応し、馬場の真ん中を走る相手に1馬身先着。終始低い姿勢を保ち、クビを使った好フォームで駆けることができている。
本馬は賞金不足で除外対象馬。今週のバレンタインSに出走となりました。
ヘリオス 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
鞍上は白と赤の染め分け帽で騎手候補生。根岸Sから中2週での臨戦ということもあってか軽めの調整。全体時計58.3秒。ラスト1Fは14.1秒と馬の気分に任せて駆けただけの内容だったが、馬はリズミカルに気分良さそうに駆けていた。鞍上もとても当たりの柔らかい騎乗であった。
「あたりの柔らかいフォームの美しい騎乗をする騎手候補生」だなと思い、気になって調べてみたのですが、恐らくは「今村聖奈」騎手候補生。映像でも長めの髪に赤いリボンのようなものを付けているのが分かる。根岸Sの最終追い切り映像も再確認したが同様に赤いリボンが付いており、スポニチ(Sponichi Annex)でも今村聖奈騎手候補生による騎乗が報じられていた。今後も注目してみたい。
ヤマニンアンプリメ 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場のやや植え込み側を登坂。この馬も根岸Sからの臨戦。ヘリオスと似た軽めの内容であるため、映像が見れる方はヘリオスの映像とぜひ見比べてみて欲しい。鞍上の「あたりの柔らかさ」が全然違うのが良く分かる。そのせいだけではないと思うのだが、軽めの追い切りにも関わらず力んで走っているように見える。手前替えもスムーズさを欠いており評価しづらい。
ロードグラディオ 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
カチッとした好フォームで脚元がパワフル。派手にチップを蹴り上げており見た目も派手だ。序盤は手前替えで少しバランスを崩すシーンを見せたが、その後は真っ直ぐ駆けた。最後は、何度もムチが入っているように見えるがこれは見せムチ。何度も見せムチを使って馬を鼓舞し、馬なりのまま加速ラップを維持した内容は評価したい。
本馬も賞金不足で除外対象馬。今週のバレンタインSに出走となりました。バレンタインSではどのくらいの人気で出てくるのでしょうね。面白い一頭になるかも知れません。
ワイドファラオ 【B+】
栗東CW単走。強め⑩
コーナーの一番深いところを回り直線に入りラチ沿い一杯を駆けた。追ってからの伸びが物足りなかった分一つ評価を下げざるを得なかったが、クビと脚との連動性が高くバランスの取れた好フォームで伸びやかに動けている。最終追い切りでももう一追いしてきそう。期待したい。
ワンダーリーテル 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬自身が途中で手前を替えようとするも上手く替えることができず、鞍上が補助するカタチで強引に手前を替えたため、かなり見栄えの悪い内容に。この馬は8歳馬なのだが手前替えが下手なのだろう。その後はやる気をなくしたかのように大きく失速。見栄えの悪さと最後の減速(やる気)を大きく割り引いた。ただ馬体にボリュームはあり毛艶は良い。最終追い切りは再注目してみたい。
手前替えが下手な馬でワンターンの府中の舞台は合うかも知れません。