《2021》クイーンC【評価結果】―レース回顧

2021 クイーンC 共同通信杯 京都記念 評価結果 レース回顧
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追い切り評価の結果はいかに?

jamieのファン

jamie、過去にはクロノジェネシスも優勝したこのレース。追い切り評価の結果はどうやった?

jamie

出走馬16頭に対して高評価としたのは4頭。うち2頭が馬券内。少しは参考になったかも知れないね。

jamieのファン

ただ、jamieとしては「キラリ。調教から穴馬を炙り出す」というキャッチフレーズ掲げてるだけに人気薄の馬券内食い込みが欲しかったのでは。

jamie

その通り!実際に自身の馬券も人気薄の【A】評価馬ハッピーオーサムから購入していたよ。

着順馬名評価人気
1アカイトリノムスメB2
2アールドヴィーヴルB+5
3ククナA1
4エイシンヒデンB-8
5イズンシーラブリーB-12
6ステラリアB4
7サルビアB10
8ハッピーオーサムA9
9インフィナイトB+7
10スライリーB16
11ミヤビハイディC14
12カイトゲニー11
13リフレイムB3
14メインターゲットB-15
15カナリキケンB13
16レッシャードロB-6

レース回顧

勝ち時計1:33.3秒は早い。

このレースの過去10年の平均勝ち時計1:34.3秒より1.0秒も早い優秀な時計。

2016年のメジャーエンブレム(1:32.5秒)、2017年のアドマイヤミヤビ(1:33.2秒)に次いで過去10年で3番目に早い時計での決着となった。

ペースは、前半800mが46.5秒、後半800mが46.8秒。前後半のタイム差のない淀みない流れのミドルペースでレースが行われた。

このペースを作ったのは、エイシンヒデン(団野)であった。

パドック

この日は出先からパドックを確認。7頭も馬名をあげてしまったが馬券内はククナだけ。何とも参考にならないtweetをしてしまった。

展開

スタート。実況ではレッジャードロとカイトゲニーが出遅れたとあったが、レース映像を見るとククナもスタートのタイミングが悪くかなり後手を踏んでいた。

好スタートは、メインターゲットとサルビア、ミヤビハイディ、スライリーの4頭。

1枠2番だったククナ(ルメール)は、「ここで後方に下がっては…」との思いだったのだろう。最序盤で押して押してリカバリー。2列目のINを確保する。

jamie

最後にアールドヴィーヴルに競り負けることになるのですが、このスタート出遅れのリカバリーで脚を使ってしまったことが影響しているかも知れません。

自然なカタチでハナに立ちそうだった10番サルビア(横山典)に外から押して押して11番エイシンヒデン(団野)。

エイシンヒデン、団野大成がハナを奪いペースを作ることとなった。

jamie

エイシンヒデンはこれまで逃げて2勝。肩ステッキまで入れ何が何でもハナをというスタートでした。

エイシンヒデンが刻んだラップは、最初の1Fを除き道中すべてが11秒台という厳しいラップ。

過去に最初の1Fを除いすべてが11秒台というラップを踏んだのは2016年のメジャーエンブレム1頭だけ。厳しいラップと言えよう。

厳しいラップではあったが終始馬群は凝縮。全馬がこの厳しいペースを追走していた。

エイシンヒデンが残り600m地点での各馬の隊列は以下のとおり。

集団
先頭

エイシンヒデン

集団
2列目

インフィナイト、カイトゲニー

集団
3列目

サルビア、リフレイム、アカイトリノムスメ、ミヤビハイディ

集団
4列目

メインターゲット、ククナアールドヴィーヴル、カナリキケン

集団
5列目

スライリー、イズンシーラブリー、ハッピーオーサム、ステラリア、レッジャードロ

1着 アカイトリノムスメについて

最序盤から自然なカタチで最高のポジショニング。戸崎騎手は内に入りすぎないよう、外目のポジショニングを意識しつつ最初のコーナーに入る。

jamie

1角手前で前を走るリフレイムが進路に入ってきて顔を右に背けるシーンもありましたが、ほとんど影響なし。リフレイムの横を臆することなく走る戸崎騎手は素敵でした。

コーナーでも終始外目を回り、4角でスムーズに馬場の良い進路を確保し、残り400mまで持ったままで進める。

残り400m過ぎたあたり(坂下)から追い出しを開始。

残り200mでムチが入れてラストスパート。

残り100mで少し疲れを見せ右手前に戻すも、後ろから迫るアールドヴィーヴルをクビ差凌いで優勝した。

上り3F時計は34.4秒(5位)。

厳しいラップを前目で追走し、終始外を回っての勝利であり強い競馬。

また坂下まで持ったままで走れており基礎スピードは高いものがありそう。

最後の100mではバテて差を詰められており、使える脚300m程度だろうか。思った以上に短かった。

今後もこの基礎スピードを活かし「先行する競馬」の方がこの馬には向いているのではないだろうか。

一つ苦言を呈するなら、今回はポジショニングに恵まれた感も否めない。

極めてスムーズな競馬をした1頭であり、「枠順変えてもう一度レースしたら再び1着となるか?」と問われると…。筆者の答えは「NO」となる。

今回の勝ち時計、「ノーザンF生産馬 × 金子オーナー × 国枝栄厩舎」でアパパネの仔ということから、今後も人気になることが想定され、穴狙いの筆者としては買いづらい馬ではあるが、決して軽視はできない馬。

この辺りは、また追い切りでしっかりと状態を確認したい。

何はともあれ、クラシックに参戦可能な賞金を獲得したこととなる。ソダシとの対戦が今から楽しみだ。

2着 アールドヴィーヴルについて

驚いたのがこの馬。勝ち馬とは最序盤の微妙なポジショニングの差だけであり、恐らくこの馬の方強いでのはないだろうか。

残り600mからムチが入っており、かなり長い間脚を使っていたこととなる。

残り300mくらいから、アカイトリノムスメを1馬身前に置き、ククナ(ルメール)と馬体を並べての追い比べ。

必死に追うルメールに対し、冷静にムチを入れる松山。

一旦はアタマ差前に出られるも、それを差し返して半馬身差付けての2着は見事であった。勝負根性も素晴らしい。

また、アカイトリノムスメが残り100mで手前を替えて失速したのに対し、この馬が手前を替えたのは残り20mあたり。アカイトリノムスメとの着差はクビ差であったが、最序盤のポジショニングでどうにでもなる差であった。

特筆したいのが、松山騎手のクールな騎乗

新馬勝ちしかない本馬にとって2着と3着は大きな違い。それが分かっている中、焦りの見せたルメールに対し、冷静に追ってルメールを差し返した松山騎手はカッコ良かった。

クラシック戦線でも有力な1頭ととして今後も注目したい。

3着 ククナについて

この馬もレース前の収得賞金は1000万円で、クラシックへの出走を確実なものとするには賞金加算が命題となっていた馬。

最後の直線は、なかなか進路が開かず、進路を確保できたのは残り300m地点。ルメール騎手も少し焦っていたのだろう。残り300地点から一気に追い出し、急激なギアチェンジ

馬もそれに呼応し左手前に替えてしまう。(これが良くなかった…。)ルメールとしても、ここで手前を替える気は無かっただろう。

残り60~70mあたりから脚色が悪くなり、再び右手前に替わるも、アールドヴィーヴルに半馬身差付けられての3着となった。

冒頭にも述べたが、スタートのミスがまず痛い。これはルメール騎手にしては珍しいミスであった。

ルメール騎手はスタートのミスしたのが分かっていたため、最後の直線でも焦っていたのではなかろうか。

そう感じたのは、直線で進路が開いた残り300m地点からの追い出し方をみた時。

急激に追い出しており、これに馬が反応し手前を替えてしまう。

筆者としては、この手前替えが最後の失速につながったと考えており、更に言うとスタートのミスがなければ、この手前替えが起きないレース運びができていたかも知れない訳で、やはりスタートのミスが全てだったというのが筆者の見解だ。

シンザン記念からの臨戦を考えると、確実にここで賞金加算したかった馬。もう1戦トライアルを使うと流石に本番でのお釣りはなさそうだ。

その他の馬たちについて

これは筆者の見解であるが、このレースは上位10着まではみな強いという見立て。

逃げて4着に粘ったエイシンヒデン。先行し勝ち馬と0.4秒差の7着だったサルビア

後方から上り最速で追い込み6着だったステラリア。ほぼ同じ位置から上り2位の脚で追い込み5着だったイズンシーラブリー

上り3F時計(6位)34.5秒の脚で8着に食い込んだハッピーオーサムまでは評価すべきだろう。

ハッピーオーサムについては良いレース経験ができた訳で、今後に必ず活きるものと考える。次走再度狙ってみたい。

次走狙い目:ハッピーオーサム

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