《2021》きさらぎ賞【評価結果】―レース回顧

2021 きさらぎ賞 東京新聞杯 レース回顧 調教評価
目次

追い切り評価の結果はいかに?

jamieのファン

jamieの大好きなルージュバックも「きさらぎ賞」の過去の優勝馬だよね。

jamie

うん、ルージュバックの動きは、語弊を恐れず言うとチーターかと思うほどの走りだったよ。四肢の可動域一つとっても、とてもサラブレッドという括りでは括れない動きで衝撃を受けたのを今でもよく覚えているよ。

jamieのファン

熱いね…。で追い切り評価はどうだったかな?

jamie

ごめんごめん。このレースの出走馬は11頭。高評価としたのは3頭。うち馬券内に2頭絡むも1.2番人気の馬。残りの1枠はマイナス馬。参考になったとは言い難いね。

jamieのファン

jamieは、このレースの馬券は買わなかったみたいだね。

jamie

うん、断然人気の1.2人気馬が高評価となった時点で固いレースになりそうだなと思い馬券は買わなかったよ。買ってもショウナンアレスに期待する馬券しか買わなかったと思う。パドックを見ていたら馬券を購入していたかも知れず、結果的には助かったよ。

着順馬名評価人気
1ラーゴムB-3
2ヨーホーレイクB+2
3ランドオブリバティA1
4タガノカイB9
5アランデルB-8
6ショウナンアレスB+6
7ダノンジェネラルB-4
8トーセンクレイマーC11
9ジャンカルドB7
10ドゥラモンドB5
11アクセル11

レース回顧

勝ち時計2:01.0秒。長い中京開催の最終週(12日目)の馬場を考えると優秀な時計。早いと言って良いのではないだろうか。

参考までに2012年以降の過去の中日新聞杯と愛知杯の平均勝ち時計の情報も掲載しておく。

レース名開催経過日数平均勝ち時計
中日新聞杯開催3日目2:00.5秒
愛知杯開催5日目2:01.5秒
中日新聞杯・愛知杯の平均勝ち時計(2012年以降)

ペースは、前半1000mが1:01.2秒、後半1000mが59.8秒。

普通に見ると1.4秒後半の方が早いスローペースという表記になるが、このレースはテンの3Fが37.4秒と遅かっただけであり、レースの質は中盤が緩まない(12秒フラット近いラップが続く)タフな消耗戦の様相を呈していた。

同じ中京芝2000mで行われる古馬重賞(金鯱賞・愛知杯・中日新聞杯)もそうなのだが、中京芝2000mは向こう正面中ほどにある坂の頂点(およそ1100m地点)までは比較的ゆったりと流れることが多く、中盤(3F目~7F目)において12秒台のラップが4~5回刻まれるのが平均的なラップ。それが今年のきさらぎ賞においては3回しかなかった。

この中盤淀みないペースを作ったのは、タガノカイ(泉谷)であった。

パドック

この日はパドックを見ることができなかった。

後から見たパドックでは以下の4頭が良く見えた。このように呟いていたかも知れない。

ショウナンアレスが首を使って後肢を前にしっかり踏み込み力強くリズミカルな歩様。ラーゴムは512㎏の大きく見栄えする馬体。集中して一歩一歩大きく力強く歩けています。ジャンカルドはトモが若干緩く感じるも前捌きが柔らく綺麗な歩様。ダノンジェネラルは鶴首気味で多少入れ込んでいるように見えるも、トモの可動がしなやか。アランデルも将来走ってきそうな良い歩様をしています。

上記であげた5頭は、ここで凡走しても条件戦になれば走ってきそうなよいパドックであった次走注目してみたい。

次走注目馬:ショウナンアレス、ジャンカルド、ダノンジェネラル、アランデル

展開

各馬まだ若く、スタートがまっすぐ切れない馬が多かった。

スタートで8番アクセルが大きく右に寄れ、11番アランデルも左に寄れたため、その間にいた9番ランドオブリバティ、10番ドゥラモンドがサンドイッチ状態に。

これもあり、9番ランドオブリバティは最後方からの競馬。

3番ヨーホーレイク、4番ダノンジェネラルもスタート直後馬体がぶつかっていた。

スムーズにスタートが切れた5番タガノカイ、7番ショウナンアレスが自然なカタチで先頭に立つことに。

1角を曲がった時点の隊列は以下のとおり。

集団
1列目

タガノカイ、ショウナンアレス

集団
2列目

ラーゴム、アクセル

集団
3列目

ジャンカルド、ダノンジェネラル

集団
4列目

アランデル、ドゥラモンド

  ↑

(3馬身離れて)

  ↓

集団
5列目

ヨーホーレイク

集団
6列目

ランドオブリバティ、トーセンクライマー

テンが遅かったこともあり、1角~2角でかかる馬が多かった。

ラーゴムはかかり気味になるも、鞍上がギリギリのところで抑え込み、何とか折り合いをキープ。

外のアクセルもかかり気味。その後ろを走るピンク棒の2騎(ドゥラモンド、アランデル)も折り合いを欠いていた。

最後方で控えたランドオブリバティまでかかっており、控えた意味がほとんど意味のないものになっていた。

1着 ラーゴムについて

タガノカイが作った緩い流れを2列目で何とかなだめる形。折り合いがついたのは残り1100m地点の下りに入ってから。

中盤の淀みない流れを難なく追走し、4角早々にタガノカイに並び掛け、上がり3F時計35.4秒(3位)の脚でヨーホーレイクの追撃をクビ差凌いで優勝した。

「アイビーS」や「京都2歳S」でも決して弱い競馬はしていないものの、同じような位置にいた「オーソクレイス」や「ワンダフルタウン」にキレ負けしていたことからも、今回のように中盤が緩まず、終いのキレ味勝負とならないレース展開は、この馬に向いていた展開だったかも知れない。

筆者が見る限り、この馬のストロングポイントは、「キレる脚はない」が「勝負根性」に秀でており「最後まで一生懸命に走るところ」。

今回の勝利で収得賞金2900万円となりクラッシックへの出走権はほぼ獲得できたことは大きい。

ただ、今回のレースでも序盤は力んで走っており、ギリギリのところで折り合いをつけていた感じ。

北村友一騎手も勝利ジョッキーインタビューで次のように述べていた。

「調教の段階から力む面が強くなっていたので、ポジションを取らずに行きたいなと思っていたんですけど、やっぱり力む面が出てしまった」

~JRA 勝利ジョッキーインタビューからの抜粋~

筆者個人がクラシック最有力と見ているダノンザキッドとはまだ差があるという見立て。クラシックでこの馬と争うには、気性面の成長が最重要課題と考える。

2着 ヨーホーレイクについて

スタートでダノンジェネラルと馬体がぶつかるも、その後は落ち着いて走っておりこれにおける影響はほとんどなし。

後方3番手に控え、終始馬場の良い外目を走らせる。

残り600m地点で前を走るラーゴムとの差は3馬身半。

最後の直線は大外に出し、勝ち馬ラーゴムよりも上り3F時計で0.6秒早い34.9秒(1位)の脚を使うも、クビ差届かすの2着に終わった。

この馬は右にヨレる癖が見られる。最後の直線では2度ほど右に大きくヨレており、これがなければラーゴムとのクビ差は逆転できていた可能性は高い。至上命題であった賞金獲得はできたものの何とも後味の悪い2着となってしまった。

これで4戦すべてにおいて上り最速をマークすることとなったが、この馬についてはまだ未知数のところも多い。現時点では決してキレッキレの脚を使うタイプではなく長く良い脚を使いタイプに思える。

jamie

初戦は稍重馬場、紫菊賞は重馬場、ホープフルSも時計のかかる馬場、今回はタフなレース展開ということから、この馬の使える上りの脚については、まだ底を見せていないと思っています。

この馬については、パンパンの良馬場で瞬発力が求められるレース展開において、どのような競馬をするかを一度見ておきたい気もする。

ラーゴムのゴール前のダイナミックな走りと粘りに影が薄れがちだが、終始外目をとおり直線は大外。直線でヨレたことを踏まえると、現時点ではラーゴムより能力上位という見立て。

ただこの馬についても課題はある。テンの脚が遅くいつも後方からの競馬となることだ。

目論見どおり賞金を獲得。次走は恐らく皐月賞か。筆者は以下の理由から、次走が皐月賞の場合、面白い1頭になると考えている。

  1. 現状右に寄れる癖があるように思え、左回りより右回りの方が良いような気がしていること
  2. ホープフルSでもスタートでの不利を考えると2着馬オーソクレイスより強い競馬をしていると考えること
  3. ポープフルS(3着)、きさらぎ賞(2着)で人気の盲点となりそうなこと

追い切りで動けているようなら、次走は以外と狙い目かも知れない。

3着 ランドオブリバティについて

この馬も2歳オープン芙蓉S勝ちがあるものの収得賞金は1000万円でクラシック出走に向けて、収得賞金の加算が至上命題だった馬。

追い切り【A】評価としたが、正直パドックはよく見えなかった。

jamie

歩幅が小さく、こじんまりとした歩様。見栄えしなかったです。

スタートでの不利があったとは言え、三浦騎手のレース後のコメントを見る限り、もともと「逃げる気」はなかったようだ。

「今日はゲートを出して行くつもりはありませんでした。挟まれる形になりましたが、1コーナー以外は上手くいきました。ラストは差を詰めていますし、これから良くなると思います。今日はとにかく無事にゴールできて良かったです。今日に関してはコーナーを回ってくれました」

~netkeiba.com 【きさらぎ賞レース後コメント】より

テンが遅かったせいか、スタートで馬体をぶつけられたためか定かではないが、1角でかかっていた。

終始後方2番手を進み、残り800mから徐々にスパートを開始。

残り400m~200mの区間で最も早い脚を使い、一時は外のヨーホーレイクに並び掛けるも、坂を登りきったラスト1Fあたりで脚色が衰え、最後は2着ヨーホーレイクに3馬身1/2差付けられ、無念の3着(収得賞金獲得ならず)に終わってしまった。

ただ、4着馬タガノカイとは2馬身1/2差を付けており、このメンバーに入れば能力は上位だったのだろう。

次走は皐月賞トライアルレースであろうか。また次走では「逃げの手」に出るのだろうか…。

そのレース選択とレース内容に注目したい。

4着 タガノカイについて

先にも述べたが、中京芝2000mで行われた今年のきさらぎ賞は、中盤の緩みが少ないタフなレース。

このレースを作り上げたのは紛れもなくタガノカイ(泉谷楓真)だ。

中京芝2000mは、スタートしてから向こう正面の約1100m地点まで緩やかな登坂となるため、序盤からそれほどペースがあがらず12秒台のラップが続くことが多い。

ただ今年のきさらぎ賞においては、2角を回りながら(600m~800mの区間で)12.0秒とペースアップし、向こう正面の坂を登り(800m~1000mの区間)で11.8秒と更にペースをあげた。

泉谷騎手の「向こう正面の坂を利用して後続との差を広げよう」という意図が感じられる騎乗であった。

能力上位の3頭には差を付けられての4着となったものの、重賞で斤量減の恩恵もない中、大胆な「逃げ」の手に出ての4着は立派。

1期先輩の活躍が目立つが、この騎手の今後も少し追ってみたい。そんなふうに思わせてくれる騎乗であった。

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