2021年4月4日(日)に阪神競馬場で行われる『大阪杯(G1)芝2000m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は13頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アーデントリー 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を走り、全体時計58.5秒という、とても軽い内容。ただ一糸乱れぬフォームで、集中して駆けることができている。動きだけ見るとマイナス評価にはしづらいが、これだけのメンバーが揃うG1の最終追い切りとしては流石に内容が軽過ぎる。評価は割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
アドマイヤビルゴ 57.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。1馬身半追走からコーナーワークで並びかけて直線へ。直線向いた際、手前をコロコロ替えた点は割引。一時は3/4馬身前に出るも、終い脚色が鈍りクビ差にまで詰められてゴール。素材の良さを感じるフットワークも、評価しづらい。
【1週前追い切り B+】
カデナ 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。いつになく良く見えた馬。活気十分の追い切り。馬体をふっくらと大きく見せ、重心がしっかり身体の真ん中に置かれる安定感抜群のフットワーク。全体時計51.0秒の時計が出せたのはいつ以来だろうか。惜しむらくはラスト1Fで0.9秒失速した点。ただ疲れてからもフォームが一切ブレなかった点は評価したい。状態はかなり上向きだろう。
【1週前追い切り B-】
グランアレグリア 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。鞍上は一切追わず、藤沢厩舎らしい馬なり調教。この馬に強い負荷は必要ないのだろう。併せた中外の相手とは併入も、追えば弾けそうな雰囲気に溢れている。併せた相手と比べるとトモの筋肉(特に大腿筋膜張筋)の発達のすざまじさがよく分かる。筋肉の付き方の差は歴然。終いのキレ味を活かす競馬になりそう。注目したい。
【1週前追い切り B+】
クレッシェンドラヴ 57.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑩
3頭併せの外。内に4馬身。中に2馬身先行する状態でコーナーへ。逃げることを視野に入れた内容。直線向いて3頭の馬体が並ぶも内の馬は相手にならず、中の馬との併せ馬。直線半ばまでまで右手前で引っ張り、手前を替えてから軽く仕掛けられると、追う相手に対してスッとアタマ差先着。完歩はそれほど広くないものの、地面をしっかり蹴って走れている。
【1週前追い切り B】
コントレイル 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを完全馬なりで登坂。時計は50.6秒。ラスト2F時計は24.5-12.3秒。ラスト1Fで0.1秒の失速も、まだまだ余力十分の内容で全く気にする必要はないだろう。身体全体を使って、この馬らしい力みの少ない弾力性ある走り。動きは柔らかでしなやか。文句のない状態で本番を迎えられそうだ。
【1週前追い切り A】
サリオス 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。直線で左手前に替わる際、アタマが上がりスムーズさを欠いた隙に、外の相手にアタマ差前に出られてしまう。その後の走りもクビをほとんど使わず脚力だけで走るという内容。馬体にボリュームがあり、トモの可動域も十分で状態は悪くなさそうではあるのだが…。馬なりで相手と併入させるという堀厩舎らしい内容の追い切り。1週前に早い時計を出し、最終追い切り馬なり併入のパターンは、この厩舎の勝負調教か。ただ、動きの迫力としては少し物足りず、マイナス評価としてみたい。
【1週前追い切り B+】
ハッピーグリン 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を右手前で登坂。馬自らが、2度手前を替えよう試みるも、上手く替えられない。手前を替えようとする度、走りの軸がブレ、フォームの安定性を欠く走り。結局手前が替えれず右手前1本で登坂。ラスト1Fで0.7秒失速しており、評価できない。
【1週前追い切り C】
ブラヴァス 57.0 【C】
栗東CW単走。G前一杯⑧
最終追い切りの追い切り場所がポリトラックがこの馬の調教パターン。今回はそれを変えてウッドチップコースでの追い切り。負荷をかけたかったのだろうか。この時点で評価しづらいが、実際に馬の動きも重め。クビの可動が狭く、動きに伸びやかさもない。これでは…。
【1週前追い切り B-】
ペルシアンナイト 57.0 【B+】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑨
直線からの映像。クビを大きく振っての走りは活気十分。馬体のハリ艶も目立ち、状態は引き続き良さそう。ただ序盤は舌を出しながら、少し遊びながらの走り。とは言え脚の回転がスムーズで動きにキレを感じる内容。悪く言えば、ムダな動きが多いとも言えるが…。ただ真面目に走ることができればかなり面白そう。尾も綺麗に流れている。いつもこの馬を高評価してるようにも思うが、今回も高く評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
モズベッロ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前追う。
ラチ沿いを走る相手に対して、この馬は馬場の真ん中を走り、馬体を離したカタチの併せ馬。だいぶ前の走る馬を追走し、1馬身半先着という内容も、直線半ばでの手前替えに失敗し、手前が決まりきらない状態での登坂は割引。よくやく手前が替わったのが残り100m手前あたり。ラスト1Fから強めに追われて、0.8秒の失速。脚元はパワフルも評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
レイパパレ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。直線向いたラスト2Fでスッと手前を替えると綺麗な加速ラップを踏んで終いしっかり伸びてフニッシュ。牝馬で小柄な馬ということもあり、線は細く見えるが、前後の脚をキレイに真っ直ぐ前に出して走るフォームは美しい。1線級相手にどこまで通用するだが、追い切りからは高く評価してみたい。
【1週前追い切り B】
ワグネリアン 57.0 【B】
栗東CW併せ。強め④
2頭併せの内。時計は出ているものの、通ったコースを考えると過大評価は禁物。とは言え、馬体をふっくら見せ、重心の低い力強いフットワークが蘇りつつある。強めに追って追って1馬身先着も、追われてからの反応と伸びがまだ物足りない。筆者としては、まだ仕上がり途上という見立て。評価は据え置くが、本番でのパドックは注意して見ていただきたい。
【1週前追い切り B-】