2021年2月21日(日)に東京競馬場で行われる『フェブラリーステークス(G1)ダ1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アルクトス 57.0 【A】
美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せの内。ラチ沿いを走る相手を3馬身追走し直線へ。残り100mを切った辺りで相手を捕らえると左手前に戻して相手を突き放す。中に半馬身、外に1馬身先着し、ゴールした後にまた右手前に替えた。手前はコロコロと替えているがスピードを落とすことなく極めてスムーズに切り替えられており好調だろう。また通ったコースが内目だったとは言え51.8-12.2秒は十分好時計。ことG1においては時計だけで評価すべきではないと考えるが、馬なりでこの時計が出せるということはよほど調子が良いのだろう。前走を叩きここに向けて上手に仕上げてきた。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
インティ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
大雪の中での最終追い切り。青帽子だったが、騎乗予定の武豊騎手ではなく、小崎騎手が跨ったとのこと。雪で動きは見えづらかったが、この馬らしい重心の低いフットワーク。ラスト1Fで0.2秒失速した点は割り引きも、一定のリズムを刻み身体全身を使って力強く走れている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
エアアルマス 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場のほぼ真ん中を登坂。鞍上は持ったままの軽めの内容ではあったものの、身体全身を使った弾力性あるフットワーク。クビを真っ直ぐ縦に振ることで、軸のしっかりした安定した走りができている。アタマは少し高めもこれは追っていないため。問題ないだろう。余力も十分で好調という判断。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
エアスピネル 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る相手と馬体を並べての併せ馬。残り100m手前からクビ筋をポンポンと叩き合図を送り仕掛けるも思った以上に伸びず。持ったままの相手に対してハナ差先着に留まる見栄えの悪い内容。ラスト1Fは12.5秒。一応の加速ラップは踏めておりフォームも悪くないのだが、推進力が上に逃げる完歩が見られた分を割り引いた。
【1週前追い切り B】
オーヴェルニュ 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前軽く促す⑨
コーナー深く回り直線へ。クビと前脚の伸びやかさがなく、何かこじんまりとした走り。ムダの少ない走りではあるが動きに迫力を感じず、評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
カフェファラオ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
3頭併せの中。前脚を高く上げて脚元はキビキビとした動きなのだが、アタマの位置が高い。高いだけならまだしも推進力を上に逃すクビの振り方をしていた点は割引。スピードに乗るにつれ、悪い点は徐々に解消されていったが…。最後は外中の相手にアタマ差程度先着しただろうか。とても軽い内容だったとは言え、動きに伸びやかさがなく評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
サクセスエナジー 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
一定のリズムでキビキビとした走り。前後の脚をキレイに真っ直ぐにだして走るフォームは評価できる。ただアタマの位置が高く、もう少しアタマの位置を低く保てると良いのだが…。ただ、この馬はいつもこう。ラチ沿いを走ったことを考えると全体時計の52.0秒は優秀。ラスト1Fは12.5秒も加速ラップは維持できている。
【1週前追い切り B-】
サンライズノヴァ 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを登坂。いつもは一杯に追ってくる音無厩舎だが、雪が降っていたせいもあるのだろうか、今回は馬なりでの追い切り。馬なりでラチ沿いを走り、51.8-12.2秒は優秀な時計。これだけも調子の良さがうかがえる。動きは低い姿勢を保ちつつ、弾力性のあるフットワークでリズミカル。活気、余力ともに十分で好気配。ラスト1F時計12.2秒も評価できる。鞍上からの合図に対しても素早く反応できており追う相手に半馬身先着。動ける状態だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
スマートダンディー 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
この馬も雪が激しく振る時間での追い切りで序盤の動きはほとんど見えず。映像で確認できるところまで来てからは前脚を高くあげて活気十分の走り。この活気と、ほぼ馬なりでラスト2Fを24.9-12.3秒でまとめた点は評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
ソリストサンダー 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて単走で登坂。鶴首ぎみに頭をグッと下げ集中した走り。時計は早くないものの、鞍上とピタリと折り合い、一歩一歩力強く、キビキビとした走りができている。体幹もしっかりしており走りの軸も安定。馬体のハリ艶も良く、見るからに調子が良さそう。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
ヘリオス 57.0 【C】
栗東CW併せ。G前軽く追う⑥
3頭併せの内。赤と白の染め分け帽子。今村聖奈騎手候補生だろう。3頭が雁行状態でコーナーを回り、直線向いた時点で馬体が並ぶ。直線では馬なりでスッと1馬身半前にでて、2,3回軽く追ってフィニッシュという内容。鞍上のあたりが柔らかく馬は気分良さそうには駆けれているものの、動きに伸びやかさがなく、四肢の可動域も狭い。馬の覇気が薄く評価しづらい。
【1週前追い切り B】
ミューチャリー 57.0 【C】
船橋ダ併せ。一杯④
この馬は右手前での走りが苦手なのだろうか。左回りのコーナーリングを終えて直線向いて右手前に替わるも、数完歩だけ走り左手前に戻してしまう。そこから鞍上がムチを入れて追って併せた相手を4.5馬身千切ってゴールした。鞍上は何度も馬も手前を確認しており、ここに課題意識があったことは明白。動きは悪くないものの、1ターンの左回りの府中の舞台において、右手前が使えないとなるとやはり評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ヤマニンアンプリメ 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。馬体に厚みがあり活気も十分なのだが、ムダな動きが多くバラバラとした走り。活気はあるが走りの安定感がない。時計も平凡でラスト1Fも0.2秒失速となると評価できない。
【1週前追い切り B-】
レッドルゼル 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。序盤の動きは雪でほとんで見えなかったが、この馬らしい軸が一切ブレない体幹しっかりの走りは健在。右手前で引っ張り、残り100mを切ったあたりでスッと左手前に切り替え、綺麗な加速ラップを踏んだ。激しく雪が降る中での追い切りであったが、真っ直ぐに集中して駆けることができている。この馬の追い切りを見てきて、G1獲れる器と信じている馬。少し主観が入り恐縮だが明示的にこの評価をつけておきたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ワイドファラオ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。馬が2度ほど手前を替えようするも手前が替えられず、右手前1本で登坂した点は割り引き。後肢が外を回るフォームも評価しづらいのだが、時計のでやすい植え込み側を走ったとは言え、馬なりで好時計。1週前追い切りでも動けており、ここでも加速ラップを維持できたため評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
ワンダーリーデル 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。重心高く推進力が前に向かっていかないフォームなのだが、脚力の強さで何とかそれを補えている。また手前も替えたがっていたが結局替えることなく右手前1本で登坂。動きだけだとマイナス評価も、余力十分の内容で、大きなフットワークで脚元に力強さを感じた分、評価は据え置いた。
【1週前追い切り C】