2022年4月2日(土)に中山競馬場で行われる『ダービー卿CT(G3)芝1600m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
インターミッション 52.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑧
石川裕騎手が騎乗。2頭併せの内。格下相手ではあったが楽な手応えで追走から併入。集中して走れている。評価は据え置いた。
52㎏のハンデは魅力です。
インテンスライト 54.0 【C】
美浦坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。時計は遅いものの、手前を綺麗に替え、前後の脚を真っ直ぐ前に出して走れている点は好感が持てる。ただゴール前の鞍上の肩ステッキに反応できなかった点は割引。中間も調整過程も評価できず、この評価とした。
カイザーミノル 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマが高く、推進力を上に逃す走りとなっていた点は割引も、前脚を高々と上げ活気十分の走り。上腕三頭筋の隆起も目立ち、脚元はパワフル。加速ラップを踏むことができればプラスに評価したかった1頭だが、ラスト1Fで0.3秒失速。この評価とした。
【B】の中では上位の一頭です。
カテドラル 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
状態が良い時に見せる毛艶の良さと動きの迫力は見られなかったが、四肢の可動は滑らかで回転力豊か。馬なりで綺麗な加速ラップは踏めているものの、右に刺さった点は割引。
よく見せる時は体幹を安定させ、真一文字にラチ沿いを駆け上がる馬です。過去との比較で今回はこの評価です。
ギルデッドミラー 53.0 【B】
早い時計でキビキビとした走り。序盤はいつも以上に動けていた。残念だったのがラストの失速。手前を替えて踏ん張りを見せるも、力なく0.6秒と大きく失速してしまった。ただ毛艶の良さと活気から、いつも以上に状態は良く映る。この一追いで上昇する可能性もある。評価は据え置くも、ハンデが魅力の一頭。当日のパドック気配には注意したい。
グラティアス 56.0 【B-】
美浦南芝単走。馬なり②
芝コースでの追い切り。手前を替える事なく、右手前一本の走りではあったものの、脚元素軽く、走り爽やか。開催が進んだ今の中山馬場でこの走りが合うかは疑問。評価は割引いた。
サトノフェイバー 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
上体は少し高めもこの馬は元々こう。さして気にしなくても良いだろう。前脚をしならすようにして走り、大きなフットワーク。馬なりでラクラクトと加速ラップが踏めている点は評価できるも、最後に手前を戻した点は割引。評価は割引いた。
ザダル 58.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。いつも追い切りを良く見せてくれる馬。重心の低いフォームで綺麗な走りをするのが特徴の馬だ。スナップを効かせてキビキビとは走れているものの、掻き込みの力感が物足りない。中山の急坂をこなせるだろうか。トップハンデで今回の舞台適正を考えると、高い評価は与えづらい。
併せた相手は古馬1勝クラスのアンビションです。
タイムトゥヘヴン 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑤
ザダル同様、低い姿勢を保ち綺麗なフォームで走る馬。悪くはないのだが、今回は少し脚元が非力に映る。前を3馬身追走から併入も、評価しづらい。
併せた相手は古馬1勝クラスのビバヴィットーリオです。
ダーリントンホール 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
3頭併せの中。良いときは四肢の可動域を大きく広げ豪快な走りを見せてくれる馬。今回は前脚の出が悪く少し縮こまった走り。ピリッと来る動きを見せる事なく、併せた内外の相手と併入した。ラスト1F 11.3秒だったとは言え、推進力を上に逃す完歩も多く見られ評価しづらい。
外は古馬OP馬のフレッチアでした。
トーラスジェミニ 57.5 【A】
美浦南W併せ。G前仕掛け。
原騎手が騎乗。2頭併せの内。調教駆けする相手に、ラクラクと2馬身突き放す好内容。顎をグッと引き集中した走り。鞍上のステッキにもしっかりと反応できている。ハンデは少しきつく感じるものの好調だろう。高く評価したい。
併せた相手は古馬OP馬のシャチです。
ノルカソルカ 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前一杯⑤
アタマが高かったのは鞍上が抑えていたため。一度前に出られた相手を、めい一杯追って差し返す勝負根性を見せた。毛艶よく筋肉の隆起も目立つ。評価したい。
内枠が欲しいですね。【B】の中では上位の1頭です。
フォルコメン 54.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり③
クビ筋と股下に激しい発汗が見られ、かなり入れ込みながらの追い切り。クビも上に振っており、前脚の動きもクネクネ。一方で柔らかく大きなフットワークで走れており、普通の状態で追い切りを見たかったところ。追い切りからはこの評価となるが最低評価は付けなかった。
1週前は大阪杯に出走するヒシイグアスと併せ馬。相手は馬なり、こちらは追っていたとは言え、追走から併入。時計も上々です。ここでの評価は割引ましたが、パドックで再確認したい1頭です。
ボンセルヴィーソ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。後脚をやや外から回しているものの、キビキビとしたフットワークで活気十分。ラスト1Fからの鞍上の仕掛けにも手前を替えてしっかりと反応できている。無類の功者。高く評価したい。
ミッキーブリランテ 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬の多い時間帯での追い切り。終い0.9秒と大きく失速しているが、これは併せた相手を早々に突き放し意図的に緩めたもの。余力は十分に見てとれ気にする必要はなさそう。安定したフットワークでキビキビと走れている。
リフレイム 53.0 【B+】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑦
クビと前脚を大きく前に投げ出し、大きなフットワークでパワフルな走り。この走りで、決して中山コースが合うとは思わないが、開催が進んだ馬場で、外差しが決まる展開なら、飛んできそうなイメージが湧く。少し左に斜行していたとは言え、以前に見せていた気難しい面も陣営の努力により解消されているように感じる。通ったコースを考えると時計も優秀。追い切りからは高く評価できる。
この馬は内枠よりかは外枠の方がベターだと思います。
出走が叶わなかった馬
ワーケア 55.0 【C】
美浦坂路併せ。G前一杯。
序盤はカチッとした走りで雰囲気は悪くなかったが、直線向いてからの動きが一息。鞍上がステッキを入れ鼓舞するも、手前を替える事なく、ラスト1Fで失速しアタマ差遅れ。評価できない。