2020年10月18日(日)に京都競馬場で行われる『秋華賞(G1)芝2000m』の1週前追い切り評価となります。出走登録は21頭。追い切り動画で確認できた20頭の追い切り評価となります。
10/7(水)の東西トレセンは坂路・コースともに良馬場でしたが、10/8(木)は台風の影響により、東西トレセンは坂路・コースともには重馬場でした。水曜日と木曜日の馬場状態はまったく異なる状態となっていたため、追い切り時計等を確認する際はご注意ください。
アブレイズ 55.0 【B】
10/8(木)栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
左手前で登坂。残り1F手前で右手前に替わると、鞍上に軽く促され併せた相手に1馬身半先着。脚元はパワフルで力感十分なのだが、ラスト1Fで0.5秒失速は評価しづらい。ただこの日の坂路は雨で重馬場。全体時計は良く最終追い切りも注目したい。
ウインマイティー 55.0 【B+】
10/7(水)栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
3頭併せの中。内を2馬身、外を1馬身追走。直線向いた時点で内外の相手に1馬身遅れの状態から、手前を替えるとグンと伸びてアッという間に併せた2頭を数馬身突き放す好内容。序盤はアタマが高い完歩が見られた分、1つ割り引いたが、後半はクビの角度も良く、脚元は地面をしっかりと掴み、四肢を大きく広げて推進力抜群の走り。余力十分の内容で時計も素晴らしく高く評価したい。
ウインマリリン 55.0 【B-】
10/7(水)美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。低い姿勢で走れているが、併せた相手に手応え劣勢。苦し紛れで直線半ばで手前を替えて逆手前で走った点は割引。軽く仕掛けるも、馬なりのままの相手に半馬身遅れた。
オーマイダーリン 55.0 【B+】
10/8(木)栗東CW併せ。G前仕掛け⑩
2頭併せの外。コーナーの一番深いところを回り直線へ。直線1馬身遅れの状態から楽なカタチで相手に並びかけるとG前仕掛けて一杯に追う内の相手に1馬身半先着。四肢の可動域はそれほど広くないものの、アタマの位置は低く、クビを上手に使って推進力ある走り。前後脚の伸縮スピードも速い。余力十分の内容で、この日の馬場を考えるとラスト1Fの伸びはかなり優秀。プラスに評価してみたい。
クラヴァシュドール 55.0 【B+】
10/8(木)栗東芝単走。馬なり⑧
この日は雨。ウッドチップコースの馬場状態が悪かったためだろう。中内田厩舎らしく芝コースでの追い切り。コーナーで逆手前だったものの、荒れた馬場を全く苦にしないピッチ走法で力強く駆けた。ピッチ走法のため完歩は大きくないものの、地面が掘れるほどトモの蹴りがパワフル。トモの厚みも十分。コーナーで逆手前だった分、1つ評価を割り引いた。
クラヴェル 55.0 【B】
10/7(水)栗東坂路単走。G前強め。
もの凄い勢いで栗東坂路の緩いコーナーを左手前(逆手前)で回ってくると、左手前のままグングン登坂。ラスト1Fで疲れて右手前に替わるも鞍上にめい一杯追われて減速を最小限に留めた。2馬身前を行く他厩舎の馬に対してクビ差先着を果たしており、動きは少々雑も調子は良さそう。最終追い切りへの期待も込めて評価は据え置きたい。
サンクテュエール 55.0 【B】
10/7(水)美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走し直線へ。馬なりのまま左手前1本でジワジワと差を詰めるも、最後は中の相手にハナ差遅れという内容。完全馬なりの軽めの内容とは言え、しっかりとした加速ラップを踏み、馬体もふっくら見せている。最終追い切りに期待したい。
ソフトフルート 55.0 【C】
10/7(水)栗東坂路単走。G前仕掛け。
埒沿いをいっぱいを左手前で登坂。ラスト1Fで鞍上に仕掛けられたことを嫌がりクビを大きく振る仕草をした点は大きく割引き。その後右手前に替わるも、再度の鞍上からの仕掛けにも反応せず、淡々と登坂した。一応の加速ラップは踏めているが時計も遅く、終いの脚も平凡。評価できない。
ダンツエリーゼ 55.0 【C】
10/7(水)栗東CW単走。馬なり⑨
終始馬なりでの追い切りであったが、最後の直線は完全に疲れていたか…。前脚の出が悪く動きに伸びやかさが全くない。脚元が非力で四肢の可動域も狭い。評価できない。
デアリングタクト 55.0 【A】
10/7(水)栗東CW単走。馬なり⑧
重厚感あるドッシリとした走り。既に無敗の3冠牝馬になったかのような女王の風格。鞍上の松山騎手はこの馬の反応を試すかのような追い切り。直線半ばで肩をポンと叩くもさして反応せず、ラスト1Fでクビを軽く押すとギアが入り、そこからの反応と加速は目を見張るものがあった。史上初の無敗の3冠牝馬へ視界良好。どのような最終追い切りをしてくるのか楽しみにしたい。
パラスアテナ 55.0 【B】
10/8(木)美浦P併せ。G前軽仕掛け④
3頭併せの内。この日の南Wコースの馬場状態が悪かったためだろうポリトラックでの追い切り。アタマが高かったが、鞍上が肩を叩くと素早く反応し、併せた内外の相手を1馬身半ほど千切ったあたり調子は良さそう。最終追い切りも注目したい。
フィオリキアリ 55.0 【B-】
10/7(水)栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑧
3頭併せの中。一杯に追う内の相手には1馬身半先着も、同じように仕掛けられた外の相手にはやや手応え劣勢。最後は相手に緩められて何とか併入という内容。クビは使ているが四肢の可動域は狭く、脚元も非力。終いの脚も平凡で評価しづらい。
ホウオウピースフル 55.0 【B-】
10/8(木)美浦南W単走。馬なり④
見るからに重そうな馬場。四肢の可動域は狭く、最後は疲れてクビと脚との連動性が悪くなり、全く推進しない走り。馬場が馬場だけに評価が難しいが、この内容では流石に評価しづらい。
マジックキャッスル 55.0 【C】
10/7(水)美浦南W併せ。馬なり⑦
クビの動かし方が一定ではなく、アタマの位置が安定しない。四肢の可動域も狭く、スピード感を全く感じない走り。併せた相手には最後に追い付かれ併入も、相手もたいして動けておらず、評価できない。
マスターズディオサ 55.0 【B-】
10/7(水)美浦南W併せ。馬なり⑧
四肢の可動域が狭く脚元も非力。前に推進していかない走り。同じく馬なりの外の相手にも手応え劣勢でクビ差遅れた。評価しづらい。
ミスニューヨーク 55.0 【B+】
10/7(水)栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。動きの質はもう一段良くなる余地は残していそうだが、併せた相手を4、5馬身は千切っており調子は良さそう。走りの才能を感じる馬で期待も込めてプラス評価にしてみたい。走りにもう少し力強さが出てくれば…。
ミヤマザクラ 55.0 【B+】
10/7(水)栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。序盤は鞍上が手綱を押さえる。直線向いて手綱を緩めると脚の回転を上げて加速。併せた相手の1馬身前に出る。その後、一杯に追ってくる相手に対して、強めに追って1馬身差をキープして先着という内容。低い姿勢の好フォームで、クビを上手に使って強く前に推進できている。欲を言えば、トモの可動域がもう少し出てくるとなお良いのだが…。とは言え十分プラスの動きではある。
ムジカ 55.0 【B-】
10/7(水)栗東坂路併せ。馬なり。
軸の安定した走り。鞍上は追えば伸びる手応えは感じていたかも知れないが、あえて追わずの意思が感じられた。映像からは余力は感じたため、追えば伸びていたのかも知れないが、事実としてラスト1Fは0.5秒と大きく減速。併せた相手にクビ差遅れ。この内容では評価しづらい。
リアアメリア 55.0 【B】
10/8(木)栗東芝単走。馬なり⑨
クラヴァシュドールと同じ中内田厩舎の管理馬。クラヴァシュドール同様、芝での追い切り。馬場が悪かったこともあり、かなり余力残しの調整。本追い切りは最終追い切りだろう。時計は最後に失速しているように見えるがこれは緩めたため。馬場が悪いことを考えると、完全馬なりでこの全体時計は早く、軽く走らせてこの時計が出るあたりはやはり能力が高いのだろう。最終追い切りでどのような動きを見せてくれるか。楽しみにしたい。
レイパパレ 55.0 【B-】
10/7(水)栗東坂路単走。馬なり。
鞍上はルメール。馬の気分に任せて走らせただけの内容。残り300mで左手前に替えて登坂。ラスト1Fで疲れが見え、走りが少し右にヨレた点は割引。終始馬なりだったとは言えラスト1Fは0.3秒失速した点は評価しづらい。