2020年10月4日(日)に中山競馬場で行われる『スプリンターズS(G1)芝1200m(定量)』の最終追い切り評価となります。出走は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アウィルアウェイ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ピッチ走法。ラスト2Fで左手前に替わると脚の回転を上げ登板。このままの勢いで登坂し切れば高評価だったが、ラスト100mで疲れてしまい手前を替えるも失速。使える脚が一瞬しかなく、脚の使いどころが難しい馬。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
エイティーンガール 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり④
終始馬なりの軽めの内容。アタマが少し高めの走法も全く追っておらず許容範囲。通ったコースがやや内目だったとは言え完全馬なりで時計も十分。楽なカタチで終いはしっかりキレている。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
キングハート 57.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
軽めの内容。キャンターかと思うほど。軽い内容にもかかわらず、アタマが高く、軸の安定しない走り。右にヨレていた。一応加速ラップではあるのだが時計が遅い。G1に出走するにあたり、この追い切り内容では…。
【1週前追い切り 映像なし】
グランアレグリア 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。鞍上はルメール。アブソルティスモ(古馬2勝クラス)を2馬身追走し、ラスト1Fだけ軽く仕掛けて併入という内容。重厚感ある馬体で極めて安定した走り。走りの質は高いも、追い切り評価としてはこの評価。1週前よりは確実に上向いている。
【1週前追い切り B-】
クリノガウディー 57.0 【B+】
栗東単走。馬なり。
全体時計は55.3秒と控え目な内容も、この馬らしい弾むようなフットワークで調子の良さが見て取れる。ラスト200m手前の坂の一番きついところで馬自ら加速し、ラスト150m辺りで手前を替えると矢のように伸びた。ラスト2F時計は25.5-12.1秒。ラスト1Fだけで1.3秒も加速している。調子は間違いなく良い。軸が安定せず、走りがヨレ気味だった分だけを割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ダイアトニック 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
併せた相手は古馬OP馬のケイデンスコール。ラスト300m辺りでぎこちなく手前を替え、左手前になると脚の回転力が上がり加速。ただ少し前を行く馬なりのままのケイデンスコールに追い付かない。ラスト1Fで鞍上が仕掛け、残り100mで手前を替えるも失速。馬なりのままのケイデンスコールにクビ差遅れた。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
ダイメイフジ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
序盤の右手前時は好フォームでスムーズに加速。ただラスト1Fの坂の1番きつい所で動きの質がガクっと落ちる。疲れを見せ、顔が右を向き脚の回転力が落ちた。左手前に替えて踏ん張るもラスト1Fで0.8秒の失速。併せた相手には半馬身先着も評価できない。
【1週前追い切り B-】
ダイメイプリンセス 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
右手前でラスト250m辺りまで登板。低姿勢でチップを蹴る量からも脚元はかなり力強い。そこから左手前に替わり軽く仕掛けられるもラスト100mで相手を追走する気力が無くなったか、フッと力が抜け併せた相手に2馬身遅れた。脚元は終始力強かったが、時計は遅く終いの伸びも平凡。評価しづらい。
【1週前追い切り C】
ダノンスマッシュ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬の気分に任せる形の軽めの追い切り。残り300m辺りで左手前に替わったが、手前の替え方が少しぎこちない。ラスト1F辺りから余力がなくなり、鞍上が軽く促すもラスト1Fで0.2秒の失速。両前脚が綺麗に真っ直ぐ前に出る好フォームは健在も、この馬の追い切りがここまでよく見えないのも久しぶり。能力は認めつつ、今回はこの評価としたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ビアンフェ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
最終追い切りでビシッと追って来た。残り350m辺りで左手前に替わると、一定のリズムを刻み登坂。脚元に力強さがなく、走りに余力を感じない。ラスト1Fで疲れがみえ、鞍上に強めに追われるも0.3秒失速。ラスト1F時計は12.5秒とイマイチ。少し厳しいか。
【1週前追い切り C】
ミスターメロディ 57.0 【B+】
栗東芝単走。馬なり③
芝での最終追い切りはいつものこと。相変わらず左手前で走りたがらない馬。今回の追い切りでもコーナーで手前を替えるのを嫌がる仕草でロスが生じている。タイトな中山の4角を考えると、この点で割り引くのは妥当。ただ、ラスト1Fは11.5秒とキレキレの動き。この馬の追い切りはいつも惚れ惚れする。G1馬の器であることは間違いない。手前が替えられることを前提にプラス評価とした。
【1週前追い切り 映像なし】
メイショウグロッケ 55.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑩
クビと脚との連動性が悪く、直線向いた数完歩だけ伸びやかに走れていたが、その後の走りは手前を替えることができないために前脚の伸びやかさを失い、走りのリズムを完全に崩す内容。G1に臨む最終追い切りとしては全く評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
モズスーパーフレア 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を走り、完全馬なりで50.8-12.2秒の猛時計。残り300m辺りでスムーズに手前を替えるとグンとギアが入り加速。ラスト1Fから坂の傾斜による自然なカタチでの減速(0.4秒)となったが、鞍上は一切追わず持ったまま。ラスト2F時計は24.0-12.2秒だ。馬体に厚みもあり、活気・余力ともに文句なし。人気でも高く評価したい。
【1週前追い切り A】
ライトオンキュー 57.0 【B】
栗東単走。馬なり。
全体時計が54.3秒とこの馬としては軽めの追い切り内容。ピッチ走法でキビキビと一定のリズムを刻み真っ直ぐに登板。右手前1本で登板し、ラスト1Fで0.1秒と僅かに減速。完全馬なりの軽めの内容だったとは言え、手前を替えて加速ラップが踏んで欲しかったのが正直なところ。ぎりぎりプラス評価に届かない。
【1週前追い切り 映像なし】
ラブカンプー 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
埒沿いを登板。この馬らしいクビを低い位置に保つフォームも、クビを大きく動かしたり、小さく動かしたりと一定にならない。併せた相手には2馬身先着も全体時計は54.5秒と遅く、ラスト2F時計26.3-13.2秒。馬なりであったとは言え、時計面でも評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
レッドアンシェル 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登板。前に馬がいたため、植え込み側にズレながら走ったことを考えると全体時計は悪くない。ただ後脚が外を回る走法は割引で、ラスト1Fで頭が若干高くなり、推進力を失い0.5秒失速した点も割引。とは言え、ブリンカー効果もあってか最後まで集中して力強くは走れている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ステップレースの追い切り内容を振り返る
北九州記念
- アウィルアウェイ
- ダイメイプリンセス
- モズスーパーフレア
- レッドアンシェル
キーンランドC
- エイティーンガール
- ショウナンアンセム
- ダイアトニック
- ダイメイフジ
- ヤマカツマーメイド
- ライトオンキュー
セントウルS
- カイザーメランジェ
- キングハート
- クリノガウディー
- ノーワン
- ビアンフェ
- ミスターメロディ
- メイショウグロッケ
- ラブカンプー
出走が叶わなかった馬たち
ヤマカツマーメイド 53.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑧
新聞の調教欄だけ見ると、これだけで穴人気してしまいそうな全体時計だが、直線に向いてからの動きに全く伸びやかさがなく、ちょこまかとした走り。ラスト1Fで疲れ、外の相手に1馬身半遅れた。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
今週開催のその他重賞レース