2020年8月30日(日)に札幌競馬場で行われる『キーンランドC(G3)芝1200m(別定)』の最終追い切り評価となります。出走が確定した16頭中、15頭の追い切り評価となります。
- メイショウカズヒメ
アスタルビー 54.0 【B+】
札幌ダ単走。馬なり⑨
4F追い。本番でも逃げるぞという意思が伝わる内容。テンから思い切り飛ばし、道中緩めて、終いまた伸ばすといった実践を想定した追い切り内容。手前の切替が極めてスムーズ。手前を替える際、スピードが落ちるのが普通だが、この馬に関しては手前を切替ながらグングン加速するような走り。身体の使い方にムダがほとんどなく、スーっと平行移動しているかのような走り。少しプラス評価の馬が多くなってしまったが、これ以下の評価にはできない動きであったため仕方ない。
イベリス 54.0 【B+】
札幌芝併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。直線半ばで手前を替えると、追う中外の相手に楽に1馬身・半馬身先着。前後脚が真っ直ぐ綺麗に伸び、クビと脚を上手く連動させたとても綺麗なフォーム。良い雰囲気で走れている。最後は少し緩めたが、追えばまだまだ伸びそうな余力感じる内容。高く評価したい。
エイティーンガール 54.0 【B+】
札幌芝単走。G前強め⑧
コーナーで頭が高かった点は割引も、直線向いてクビを使いながら徐々に加速。トップスピードにのるまでにギアが2段階ほど変化した。ギアが変わる度に、脚の回転力があがり、四肢の可動域も広くなる。ゴールを過ぎても勢い(スピードの惰性)が緩むことがなかったため、直線でのトップスピードは相当スピードが出ていたものと思われる。活気は十分で、フォーム度外視で高く評価したい。
カッパツハッチ 54.0 【B-】
札幌芝単走。馬なり⑧
コーナー途中で左手前に替わり、手前を替えるのが早すぎたことに気づき右手前に戻す。前走アイビスSDを使っていた馬で直線競馬が得意なのだろうか。コーナーリングは上手くない。直線で左手前に替わると、それなりに伸びてはいたが、クビの可動が狭く、脚元だけで走っている感じ。評価しづらい。
クールティアラ 54.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
左手前で引っ張りラスト1Fで右手前に替え、加速ラップを維持して登坂。アタマが高く、何度かフワッと重心が浮くような走りになっていた点は割引。時計が遅く、終いの脚も平凡であったためこの評価とした。ただ筋肉の張りは目立ち、脚元は力強く、状態は悪くなさそうではあるが…。
この馬はアイビスSDで【A】評価を付けた馬。アイビスSDの回顧記事でも記載したが、この馬は精神的に安定した状態に持ってこれるかがポイントのように思える。能力が無い訳ではないので当日のパドック気配はチェックしたい。
ショウナンアンセム 56.0 【B-】
札幌芝単走。馬なり。
アタマが高く推進力を上に逃がす走りになっている点は大きく割引。クビは使えているのだが、脚との連動性が悪いためか無駄に動かしているように見える。ゆったりと大きなフォームでは走れているが、動きはスローで本調子とは思えない走り。評価できない。
ダイアトニック 58.0 【B】
札幌芝単走。馬なり⑨
1週前が本追い切りだったのだろう。最終追い切りは軽めの内容。軽めの内容でも、体幹しっかりで軸が一切ブレない走りは流石。年齢を重ね走りがパワフルになってきている感じもする。動きが少し重く見え、最後に右手前に戻した点が気になるところ…。最終追い切り評価としては、この評価が妥当だろう。
ダイシンバルカン 56.0 【C】
札幌ダ単走。馬なり⑥
前脚の出が悪くクビの可動域も狭い。トモの蹴りだけで推進させている走り。その脚元もスローで、全体的に見栄えのしない内容。評価できない。
ダイメイフジ 56.0 【B】
札幌ダ単走。馬なり⑥
活気十分でスピード感ある走り。アタマは若干高めも、クビを上手に使って、クビと脚とを上手く連動させ推進力を損ねない走りができている。決して調子は悪くはない。サマーシリーズ2020(スプリント)でも6位に付けている馬。軽視は禁物。
ディメンシオン 54.0 【B+】
札幌芝単走。馬なり⑩
スピードが付き過ぎてコーナーで曲がり切れるか馬が心配になりアタマを上げてスピードダウンを図った点は割引。直線で手前を替えた直後は、クビを使うことなく脚力だけで走っていたが、ゴールに近づくに連れ、クビを使いだしグングン加速。脚の回転がかなり鋭く、ゴールを過ぎてからもスピードが落ちていなかった点を高く評価したい。時計も一番外を回り好時計だ。
ビリーバー 54.0 【B】
札幌芝単走。馬なり⑧
コーナーから直線半ばまで顔を左(埒側)に向けて走っており、集中して走れていなかった点は割引。またアタマも高く推進力が上に逃がす走りにはなっていた点も割引なのだが、これは強い脚力でカバーされており前には推進していた。いかにも脚の早そうな馬で。何より終いの脚力と推進力が素晴らしい。マイナス要素も多いが評価は据え置く。
フィアーノロマーノ 56.0 【A】
札幌芝単走。馬なり⑧
完全馬なりでコーナーの外目を回り好時計。直線も軸のブレない美しいフォーム。重厚感あるパワフルな走りができている。洋芝も合いそうだ。かなりスピードに乗っていたのか、ゴールした後もスピードが落ちていなかった。余力十分の内容で、動きの質だけで十分高評価なのだが、これに加えて時計もかなり良い。素直に高評価したい。
メイショウショウブ 54.0 【B】
札幌芝併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。併せた内の相手は同レースに出走予定のヤマカツマーメイド。直線半馬身遅れの状態から、バネの効いた弾むような走りで、グッと力強く半馬身前に出る。クビをちょこまかと動かして走っている点は割引も、動きに伸びやかさがあり、決して調子は悪くなさそう。
ヤマカツマーメイド 51.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。併せた外の相手は同レースに出走予定のメイショウショウブ。追う相手に手応え見劣る内容。走りの迫力にも欠ける。斤量は魅力も評価しづらい。
ライトオンキュー 57.0 【A】
札幌ダ単走。馬なり⑨
コーナー深く回り、クビを使って低い姿勢で推進力十分の走り。胸前と股下に若干の発汗が見られたものの許容範囲。手前を替えることなく右手前1本で走り切ったが、これは余力十分で替える必要がなかったと捉えることができる内容。高く評価したい。
他のレースに出走となった馬たち
以下の3頭については、今週の他のレースに出走することとなった。
【8/29(土)札幌11R オホーツクS(芝2000m)に出走】
ルヴォルグ 56.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑧
2併せの外。相手の真後ろで1馬身半を追走し、直線相手の外に出し交わしにかかるも脚元はスローですんなりと交わすことができない。併せた相手と併入も、ゴール後は僅かに遅れていた。首筋に発汗も見られ、動きも重く評価しづらい。
レッドアルマーダ 56.0 【B-】
札幌芝併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。追う中の相手にアタマ差先着、馬なりの外の馬には半馬身先着も、前脚の出が悪く、アタマも若干高めで推進力を上に逃がす走りになっている。評価しづらい。
【8/30(日)新潟10R 朱鷺S(芝1400m)に出走】
ワンアフター 56.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
全体時計が遅く、ラスト1Fも13.2秒。軽い内容とは言え、アタマの位置が高くこれでは…という内容。
サマースプリントシリーズのその他レース
キーンランドCはサマースプリントシリーズの5戦目(6戦目としてセントウルS(GⅡ)あり)。過去のサマースプリントの対象レースに出走して、今回のレースにも出走する馬は以下のとおり。順位が10位以下の馬は(-)で表記しています。
- 函館SS
- 【1着】ダイアトニック 10pt(4位)
- 【2着】ダイメイフジ 5pt(6位)
- 【4着】フィアーノロマーノ 3pt(-)
- CBC賞
- 該当なし
- アイビスSD
- 【3着】ビリーバー 4pt(10位)
- 【14着】ワンアフター 1pt(-)
- 【15着】クールティアラ 1pt(-)
- 北九州記念
- 該当なし
今週開催のその他重賞レース