2021年5月30日(日)に東京競馬場で行われる『日本ダービー(G1)芝2400m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アドマイヤハダル 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を登坂。ラスト350mあたりで左手前に。ラスト1Fで鞍上が軽く気合いをつけるとグンと伸びてラスト1Fは11.7秒。ラスト30mで右手前に戻したあたり右手前に勝る馬なのだろうか。仮にそうであった場合、府中の舞台は悪くない。仕掛けてからの反応は上々で動き伸びやか。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
ヴィクティファルス 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマが高く、クビを使えて走れていない。そのため前への推進力に欠ける走り。手前の切替はスムーズで脚元はパワフルなのだが…。
【1週前追い切り B】
エフフォーリア 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
3頭併せの中。外を1馬身追走し、中に1馬身先行した状態でコーナー深く回ってくる。直線で3頭馬体が並ぶも、鞍上の横山武史は持ったまま。むしろ抑え気味。これ以上抑えると逆効果と言わんばかりに我慢しきれず手綱を開放すると、伸びて外に1馬身、懸命に追う内に1馬身半先着した。抜け出す時のクビの角度は良く、大きなフットワークで脚の回転も上がったが、それほど鋭さは感じない。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
この馬の皐月賞のパドックは衝撃的でした。この馬についてはパドックを見て最終判断したいと思います。
グラティアス 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く追う⑦
2頭併せの内。外を1馬身追走から直線へ。直線では外の相手の方が手応えが上。ハナ差前に出られたところで、鞍上が軽く追って最後は併入。ゴールを過ぎても緩めることなく走らせ、しっかり負荷をかけた。前脚の出がモノ足らず、動きの伸びやかさは期待以下。毛艶はピカピカで気分良さそうに走れてはいるが…。
【1週前追い切り B-】
グレートマジシャン 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。気性面で難しいところのある馬で、コーナーを逆手前で入ってくる。コーナー途中で左手前に替わり、直線はそのまま左手前(直線逆手前)で駆けた点は割引き。ただ活気は十分で、直線向いて1馬身前を走る外の相手を、クビを前に突き出し、低い姿勢で抜き去り、クビ差先着した動きに迫力は感じるが…。走りがまだ幼い。
【1週前追い切り B-】
サトノレイナス 57.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。2馬身追走から、直線で一時は外の相手に3/4馬身差まで詰めるも、その後は差が詰まらず、馬なりで抑え気味の相手に半馬身遅れ。クビの振り方が一定でなく、推進力を上に逃す走り。走りがバラバラな印象。評価できない。
【1週前追い切り B+】
シャフリヤール 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
栗東坂路の緩い右回りのコーナーを逆手前で入ってくる。走りがまだ幼い。ラチ沿いを走る相手を1馬身半ほど追走し、ラスト100mで並び掛けると、右手前に替えて、ムチを入れて追う相手に、馬なりのままラクラクと1馬身先着した。0.4→1.0→1.2秒とゴールに向かって加速し続けるラップを踏めており好調だろう。1週前が抜群の動き。プラスに評価したい。
【1週前追い切り A】
ステラヴェローチェ 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
2馬身前を走る相手の真後ろにつけ、残り300mあたりでラチ沿いにスライドしてから左手前に替わると、ステッキを入れて追う相手を馬なりで交わし去り3/4馬身先着という内容。顔が終始右を向き、顔をまっすぐ向けて走れなかった点は割引き。また少し力んで走っているようにも見える。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
タイトルホルダー 57.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑦
とてもフォームの美しい馬。一完歩一完歩、丁寧なフットワーク。直線における手前変換もスムーズ。推進力がなくなってきたなと感じると、馬自らがクビをグッと前に突き出して走るあたりアタマの賢さも感じる。とてもリラックスした力みのない走り。2週続けて単走追いはやや気になるも、フォームの良さを高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
タイムトゥヘヴン 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑨
3馬身追走から、G前仕掛けて3/4馬身先着という内容。直線向いて相手に並びかけた際、相手の方に顔を向け、手前替えにスムーズさを欠いた点は割引き。右手前に替わってからの動きに伸びやかさもない。全体的に余裕を感じない内容で、評価しづらい。
【1週前追い切り C】
ディープモンスター 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を半馬身ほど追走。右手前で引っ張り、ラスト1Fで左手前に替わってからの動きが圧巻。前脚を地面に叩きつけるような走りで前脚の掻き込みがとてもパワフル。アッという間に併せた相手を1馬身突き放し先着した。序盤、時折り推進力を上に逃す完歩が見られた点と、左手前に替わってからの方が力強い走りになった点は気になるものの、パワフルな動きを高く評価してみたい。
【1週前追い切り B-】
バジオウ 57.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを走る相手を1馬身半追走し、馬場の真ん中に入ってくる。左回りの美浦坂路の緩いコーナーで逆手前。コーナー途中で正手前となるも、すぐ直線となり、また右手前。最後は左手前に戻しており、チグハグな走り。併せた外の相手にクビ差遅れた。アタマが高く時計も平凡。評価できない。
【1週前追い切り C】
バスラットレオン 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽く追う。
馬場の真ん中ややラチ沿いを右手前1本で登坂。低い姿勢のフットワークも、手前を替えることなくゴールに近づくにつれて右にヨレた点は割引き。全体時計52.0秒で、ラスト2F時計24.4−12.0秒は優秀も、動きに余力なく評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
ヨーホーレイク 57.0 【B】
栗東芝併せ。馬なり⑥
川田騎手が騎乗しての最終追い切り。2馬身追走から直線でラクラクと相手を交わし去り、1馬身半先着という内容。馬体をふっくら見せ、重厚感あるフットワークではあるものの、前脚の出がモノ足りず、動きに迫力を感じない。しっかり前を向き集中して走れてはいるが…。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ラーゴム 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。相手の真後ろにつけコーナー深く回ってくる。直線半ばまで右手前で引っ張り、半馬身前に出てから左手前。強めに仕掛けた外の相手にクビ差まで詰め寄られてから、こちらも強めに追ってクビ差をキープして先着した。前脚の可動域が広く、クビを前に突き出して走れており、伸びやかでパワフルな動き。終い重点の内容で、全体時計87.6秒と遅く当然と言えば当然なのかも知れないが、ゴール前のスピード感は素晴らしいものがあった。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B-】
レッドジェネシス 57.0 【A】
栗東芝単走。馬なり⑩
ややクビの動きに硬さは見られるも、この馬はいつもこう。動きにムダがなく、とてもラクに推進力ある走りができており、府中の2400mという舞台にとても合いそうな走り。良馬場馬だったと言え、少し重たそうな芝の上を四肢の可動域十分に、とてもパワフルに駆けた。芝追いで単走だったとは言え、高く評価したい。
【1週前追い切り B】
ワンダフルタウン 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。前を1馬身追走から、直線向いてタイミング良く手前を替えると、グングン伸びて6馬身は突き放しただろうか。圧巻の攻め内容。陣営の本気度合いを感じる。アタマを低い位置に保ち、クビと背中のラインが一直線になる推進力を損ねないフォーム。完歩は広くないものの、小気味よいキビキビとしたフットワークで身体全身を使って走れている。調子の良さは動き・時計から間違いなさそう。高く評価したい。
【1週前追い切り B】