2021年4月25日(日)に東京競馬場で行われる『フローラS(G2)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アンフィニドール 54.0 【A】
栗東坂路単走。G前強め。
直線半ばからの映像しかなかったが、長い前脚を大きく前に投げ出して走る伸びやかな走り。如何にもキレ味鋭そう。クビを上手に使って走れており活気も十分。ラスト2F時計24.5-12.2秒のキレ味を高く評価したい。
ウインアグライア 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの内。1週前にビッシリ追って早いの時計を出しており、最終追い切りは軽めの内容。前を3馬身追走し、内目を回り直線へ。中の相手には1馬身先着も、外の相手には半馬身遅れの内容。相手はこの馬が来るのを待っており、今ひとつピリッとしない動き。ゴール直前まで手前替えることなく左手前で走っており、左手前に勝る走法もこの舞台では割引。この評価となる。
走法からは、右回りの小回りコースが向いているように思えます。
エトワールマタン 54.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑦
弾むようなフットワークで走れているものの、アタマが高く推進力を上に逃す走りになっている点は大きく割引。ただ脚元は終始力強く、スピードに乗ってからはアタマが下がり良い走り。調子は良さそうで、人気がないなら押さえてみるのも一考かも知れないが、ゴール直前で手前を戻すなど、まだ走りの完成度は低く評価しづらい。
オヌール 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を1頭分空けて登坂。軽めの内容であり、ラスト2F時計26.1-13.2秒は気にする必要はないだろう。前後の脚がまっすぐ前に出る好フォームで、手前の切替もスムーズ。好調だろう。評価は据え置いた。
オメガロマンス 54.0 【B-】
美浦坂路単走。終始促す。
2頭併せの内。体幹しっかりの走りも、終始忙しく走っており余裕を感じない内容。顔も少し左を向けて苦しそうな印象を受けた。実際、ラスト2F時計は25.6-13.0秒と、ラスト1Fで0.4秒の失速。ゴール前でラチ沿いの相手にスッとクビ差先着する勝負根性は見せたものの、これは相手がバテていた。評価しづらい。
クールキャット 54.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。「並んでフニッシュ」との指示だったとのこと。直線向いて相手を捕らえると馬が行きたがり、それを制御するために鞍上がジェットスキー状態。最後まで抑えが効かず、終始手綱を引っ張りながらクビ差先着した。よく言えば「抜群の手応え」だが、悪く言えば「制御不能」である。意図した追い切りが消化できておらず、追い切り内容としてはマイナスも、トビの大きい馬でこの舞台設定は悪くなさそう。評価は据え置いた。
グローリアスサルム 54.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
3頭併せ中。真っ直ぐ走れているのだが、アタマが高く推進力を上に逃すフォームは割引。また前脚の出も悪く、伸びやかさと推進力に欠ける走り。追うラチ沿いの相手とは併入も、馬なりの内の相手に対しては半馬身遅れた。評価しづらい。
ジェニーアムレット 54.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑥
軽めの内容。ハロー明けの綺麗な馬場の真ん中を、タンタンタンと一定のリズムを刻み、気分良さそうに駆けた。クビの角度がよく、前脚を高く上げ、弾むようなフットワーク。軽めの内容であったため、脚元の力強さは測り知ることができなかったが、何かとても魅力的な走りをする馬。評価は据え置くが、パドック気配に注意したい1頭。
スノークォーツ 54.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。外は同レースに出走予定のララサンスフル。完歩が大きく、滞空時間の長い走りをする馬。アタマは少し高めもクビを大きく動かし適度な気合いのりで活気十分。直線先に抜け出し、相手に並ばれるカタチでフィニッシュも、余力十分の内容で追えば弾けそうな手応えではあった。少し気になるのは手前替えをせず、左手前1本で走っていた点。これには目を瞑り、高く評価したい。
相手と馬体が並んだ際、手前を替えて伸びてくれれば、かなり良かったのですが…。府中の実績もあることから、追えば手前を替えて伸びたはず!そう仮定を置きます。
スノーハレーション 54.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。ディープインパクト産駒らしい低い姿勢の好フォームで走る馬。コーナーリングでスッと減速し、直線向いてカチッと手前を替え、追う外の相手に対して、馬なりでスっとクビ差先着するというセンス抜群の走り。ただ、少し線が細くみえフットワークの力感が薄いところは気になるところ。評価は据え置いたが、当日の馬体重とパドック気配には注意したい。
スライリー 54.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑤
身体の使い方が上手く、平行移動するかのように推進力ある走りはできているものの、前脚の伸びやかさが物足りず、何かこじんまりとした走り。府中の長い直線はどうだろうか。通ったコースを考えると全体時計は平凡。終いにかけて減速ラップとなっている点含め、評価しづらい。
パープルレディー 54.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。この馬もディープインパクト産駒。前脚の出に伸びやかさがあり、スナップの効いた走り。前脚も高くあがり、動き柔らか。直線での手前の切替もスムーズ。追った外の相手にはクビ差前に出られるカタチとはなったが、この遅れが全く気にならないほどの質の高い動き。線が少し細く見えた点だけが気になり評価を一つ下げようと思ったが、動きの質は文句なし。【A】評価とした。ただ、当日の馬体重は気にしておきたい。
メイサウザンアワー 54.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。3頭馬体をビッシリ並べての併せ馬。この馬は手前替えが苦手。というより右手前で走るのが苦手か。直線向いて鞍上が何度も手前替えを試みて、馬も手前替えに応えようとするも替えられない。結局最後まで左手前のまま走りきった。今回の舞台において、これは大きな減点要素であり、追い切り見る人からすれば自信を持って切りたくなる1頭になる。
ユーバーレーベン 54.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
この馬は完歩が小さくピッチ走法で走る馬。それだけでこの舞台設定は疑問。重心低くキビキビとした走りはできているのだが、顔が右を向いており今一つ走りに集中できていない。併せた相手にはハナ差遅れた。ワンペースで走っており、ギアチェンジ性能を感じない走りであった点も評価しづらいところ。
ララサンスフル 54.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。内は同レースに出走予定のスノークォーツ。良い動きをしていたスノークォーツに対してコーナー深く回り外を回して併入。馬格のある馬で、この馬格を活かした重厚感たっぷりの力強いフットワーク。身体の使い方が上手く動きにムダがない。正直プラスとするか迷ったが、手前替えすることなく左手前だけで走ったこと、キレるタイプではなくワンペースでスピードを持続させて走るタイプに思えた分、一つ評価を下げてみた。馬券は確実に押さえたい。
ルース 54.0 【B】
栗東CW単走。G前一杯⑦
この馬も馬格のある馬。この馬格を活かしてスピードに乗せて走るフォームは迫力満点。下半身の動きは、四肢を大きく広げて伸びやかな動きである一方、上半身はクビの可動が狭く、クビが前に出ていかない点は割引。プラスとマイナスを相殺しこの評価としたが、毛艶はピカピカで脚元の力強さは十分。適度な活気もあり、馬券は押さえておきたい1頭。
レッジャードロ 54.0 【C】
美浦南P併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。全体的に関節の可動域が狭く、動きに伸びやかさがない。ポリトラック馬場でありながら時計は遅く、軽く仕掛けた外の相手に追い付かれフィニッシュ。評価できない。