2021年4月24日(土)に新潟競馬場で行われる『福島牝馬S(G3)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた13頭の追い切り評価となります。
- カリオストロ
- パッシングスルー
- リュヌルージュ
アバルラータ 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。序盤は顔左に向け、真っ直ぐ前を向いて走れなかった点は割引。手前の切替もややスムーズさを欠いてはいたものの、ラスト1Fで手前が切り替わってからの走りはバランスの良い好フォームとなり加速ラップを踏んで登坂した。序盤が悪く、後半良し。評価としてはプラスマイナス0となる。
アフランシール 54.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。両前脚が真っ直ぐ前に出ず、外に向かって出るようなフォーム。前脚の掻き込むパワーにロスが生じている点は割引。馬なりで活気十分に登坂も、ラスト1Fで0.5秒の失速では評価しづらい。
アブレイズ 54.0 【A】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを登坂。残り300mでスムーズに手前を切り替えグングン加速。ラスト100mあたりで鞍上が左肩をポンと叩くと素早く反応して更に伸びた。重心が身体の真ん中に置かれる体幹しっかりの安定した走り。時計も素晴らしく、追い切り人気してしまいそうだが高く評価したい。
クラヴァシュドール 54.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
序盤は、ラチ沿いを1頭分空け、クビをまったく使わずに登坂。ゴールに近づくにつれ少しずつクビを使い始めるも、クビの振り幅は一定ではなくアタマは少し高め。ラスト1Fでクビをグッと下げ加速しようとした際、クビと脚との動きが噛み合わず少しバランスを崩すも、すぐ立て直し併せた内の相手を2馬身半突き放した。まだ完調手前かもだが、脚色に余力を感じる内容で終いの時計は優秀。プラスに評価してみたい。
サンクテュエール 54.0 【B+】
美浦坂路単走。馬なり。
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走から直線へ。完歩は大きくないものの小気味良いフットワークで脚の回転は鋭く力強い。前脚もしっかり前に突き出して走ることができており、体幹しっかりのとても安定した走り。併せた外中の相手とは併入も、余力十分の内容。【A】評価でも良いと思ったが、左手前1本で登坂した点だけを割り引いた。
シゲルピンクダイヤ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。G前追う。
ラチ沿いを登坂。序盤は気負い気味ではあったものの、弾むようなフットワークでそれほど悪くない走り。ただラスト1F過ぎた辺りでクビをグッと下げ加速しようとした際、走りのリズムが崩れてしまう。気持ちとカラダのバランスの問題だろう。そこから建て直せばよかったのが、その後は手前をコロコロ替えて完全に走りのリズムを崩していた。評価しづらい。
ディアンドル 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。終始アタマが高く顔は右を向いたまま、走りに余力がない。ゴール前苦しくなったところで手前替えすることなく、右手前1本で登坂。ゴール直前、ラチ沿いをラクに走る相手にスッとアタマ差交わされてしまった。評価できない。
ドナアトラエンテ 54.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの外。2馬身先行した状態ではあったが、鞍上は手綱を絞り相手が来るのを待つ構え。直線向いて内の相手と併せた際も終始手綱は抑え気味。それでありながらアタマを低い位置に保ち、重心低く、沈み込むようなフットワーク。いかにもディープインパクト産駒らしい走りをする馬。余力十分に内の相手にアタマ差先着した。内容は軽めであったため評価は据え置くが、調子が悪いようには思えない。
走り方というか雰囲気がフィエールマンと似てるなぁと思いました。
パラスアテナ 54.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。前を3馬身追走から、ショートカット気味に直線に入り、直線向いて3頭の馬体が併さるも、外中の相手とは脚力に違いがあり過ぎる。アッと言う間に併せた相手を2馬身半突き放す見栄えの良い内容。脚元は極めて力強く、動きは伸びやか。クビの動きは物足りないものの、ロスなく長く良い脚を使えそうな走りをしており、舞台適正は高そう。プラスに評価してみたい。
フィリアプーラ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。2馬身追走からコーナーワークで交わし去り、直線向いた時点で半馬身前に出るも、馬なりのままの外の相手にクビ差差し返されてしまう内容。フォームはそれほど悪くないものの、前脚の出が悪く動きの伸びやかさが物足りない。
ミスニューヨーク 54.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
植え込み側を登坂。全体時計は遅く終い重点の内容も、前脚のスナップを効かせて、弾むようなフットワークでキビキビと登坂。身体全身を使って走ることができており好調さうかがえる内容。走法から綺麗な馬場で走らせた方が能力は発揮できそう。高く評価したい。
ムジカ 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。動きにムラがあり安定性に欠ける走りも、弾むようなフットワークでチップを高々と蹴り上げ、ゴールに近づくに連れて脚色強めることができている。気分良さそうには動けている。
ロザムール 54.0 【B-】
美浦南W単走。軽く促す⑩
コーナーの一番深いところを回り、しっかり負荷をかける内容。アタマは高めも、身体を大きく伸ばして走ることはできている。ただまだ脚元の力感が薄く、動きに迫力を感じない。肩口に僅かに発汗もみられた。
出走が叶わなかった馬たち
セイウンヴィーナス 54.0 【B-】
美浦南B併せ。G前強め⑤
2頭併せの内。3馬身追走からコーナーワークで差を詰め、直線向いた時点で外の相手は1馬身前。そこから鞍上が強めに追って何とかハナ差先着という内容。アタマが高く、追ってもクビが前に出ていかないフォームで推進力が物足りない。評価しづらい。
デンコウアンジュ 55.0 【C】
栗東CW単走。終始強めに促す⑤
元々ピッチ走法の馬ではあるが、年齢のせいもあるのだろうか、いつも以上に縮こまった動きで伸びやかさが全くない。この馬の良さである往年の伸びの持続力を欠く内容。評価できない。