追い切り評価の結果はいかに?
jamie、新潟2歳Sはどうやった?
うん、出走11頭に対して、【A】評価2頭、【B+】評価2頭とこちらもインフレ気味の評価が付いたね。
ホンマやね。でも【A】評価馬が1着に来てるやん!
うん、人気馬だったとしても、やっぱり【A】評価馬が1着は気持ちが良いね!それ以外が全くやったけど…。
着順 | 馬名 | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|
1 | ショックアクション | A | 2 |
2 | ブルーシンフォニー | B- | 1 |
3 | フラーズダルム | B- | 3 |
4 | ファルヴォーレ | B- | 10 |
5 | シュヴァリエローズ | B+ | 4 |
6 | セイウンダイモス | B | 9 |
7 | ロードマックス | A | 6 |
8 | ブルーバード | B+ | 5 |
9 | ハヴァス | C | 7 |
10 | ジュラメント | B | 8 |
11 | タイガーリリー | B- | 11 |
レース回顧
勝ち時計1:34.6は、過去10年の中央値1:34.4より0.2秒遅いも、ほぼ標準的な時計と言って良いだろう。
ペースは前半47.3秒、後半47.3秒。前後半でラップ差なしのミドルペース。
このペースを作ったのはハヴァス(丸山)であった。
新潟最終週を1週前に控えた馬場状態は、内から7頭分までが悪く各ジョッキーの意識は外目。インを走ったのは、シュヴァリエローズ(M.デムーロ)だけであった。
1着 ショックアクションについて
大外枠からのスタートで自然な形で出していき、最初のコーナー(3角)時点で前から4頭目の好位。3角~4角でペースを落とし息を入れる。
戸崎騎手のコース取りは完璧だった。
3角~4角は、測ったように内から8頭目(芝の状態が良いところ)を綺麗に回る。
直線は、ジワッとスピードに乗せながら自然な形で外に出すも、ブルバードとブルーシンフォニーが想定以上に外に流れてきて、この馬の進路に入ることに。
ここから、外に逃げずに内に切れ込んだ戸崎騎手の判断が見事。
進路を確保した時点は残り500mあたり。ここから追い出しを開始。
この馬の素晴らしいところは真っ直ぐに走れるところだ。
残り400m~200mが最速ラップとなる11.3秒。この区間で前にいるブルーシンフォニー、ハヴァスを一気に突き放し、ラスト1Fを12.1でまとめあげ、2着馬に1馬身3/4差を付けてフィニッシュ。
上り3F時計はメンバー最速の34.1秒。完璧なコース取りに加え、見事に脚を使い切った戸崎騎手の好騎乗と、真っ直ぐ走れる馬の能力とが織りなした見事な勝利であった。
2着 ブルーシンフォニーについて
田辺騎手が工夫した騎乗。向こう正面では中団外目の7番手だったが、3角~4角であえて馬場の悪いインに入り込み、距離ロスを最も少なくしてコーナーを回る作戦を敢行。
このショートカット作戦により4角出口では3番手に浮上し、勝ち馬ショックアクションより1馬身半前に出る。直線に入ると馬場の良い外目(内柵から11~12頭目)に出していったが、少し外に出し過ぎた。この外への出し過ぎが敗因の一つかも知れない。
直線は真っ直ぐ走れておらずロスの多い走り。これも敗因の一つ。
もしかしたら、3角~4角で馬場の悪いところを走り、脚が削がれたのも敗因の一つなのかも知れないが、これは結果論である。筆者としては、田辺騎手のトライに敬意を払いたい。
抜け出したショックアクションにムチを入れて並びかけに行くも、逆に1馬身3/4差突き放されての2着となった。上り3F時計は6位となる34.8秒であった。
3着 フラーズダルムについて
福永騎手は特に何の工夫もない騎乗。終始ショックアクションとブルーシンフォニーの1,2着馬を真後ろから見る形で追走し、直線はかなり外に出して、上り3F 34.2秒(上り2位)の脚を繰り出すも、外に流れた距離ロスが大きく、2着ブルーシンフォニーに半馬身届かずの3着となった。
外に流れた距離ロスはかなり大きく、ショックアクションと同じ進路取りであれば好戦していたと思われる。ショックアクションの次に強い競馬をしたのはこの馬だろう。
なお、この馬以下は4馬身差離れており、上位3頭が抜けていたと言わざるを得ない結果となった。