2023年3月26日(日)に中京競馬場で行われる『高松宮記念(G1)芝1200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アグリ 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
最終追い切りは坂路でサラリ。左手前に替わるとジワジワ左に斜行。右後肢に対して左後肢の蹴りが弱いためだろう。このアンバランスさは割引き。ただ皮膚を薄くみせ、状態はよく映る。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
まっすぐ走り、終いもう少しピリッとしていればプラスだったかも知れません。とても雰囲気ある馬で、風格はここに入っても見劣りません。この馬については1週前の猛時計をどう評価するかだと思います。
ウインマーベル 58.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑥
3頭併せの中。バランスの良い好フォームではあるものの、右手前を長く引っ張り、首のアクションの割に着地の力強さに欠ける走り。追う内の格下相手に、軽く促すも最後に追い付かれ併入。思ったように前に推進していない。そんな印象を受ける。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた内の相手は3歳未勝利のプリマウェイです。
ヴェントヴォーチェ 58.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
時計は出さずに、前を追走し勝負根性を掻き立てる内容。馬はそれに応えて、手前をキチンと替え集中した走り。綺麗な加速ラップを踏みクビ差先着した。ただオーシャンSから中2週ということもあり内容が軽く迫力は一息。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は古馬1勝クラスのコンテナジュニアです。
ウォーターナビレラ 56.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり③
4F追い。序盤は鞍上が手綱を抱え込みながら。ラスト1Fから手綱を開放するも、思ったように伸びず。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
時計は出ていますが通ったコースは内目です。時計だけの過剰な評価は禁物です。
オパールシャルム 56.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
この馬もオーシャンSから中2週のローテーション。軽めの調整やむなしとは言え、G1に臨むにあたっては、少なくとも終いの脚はもう少しピリッとして欲しいところ。動きに覇気なく評価できない。
【1週前追い切り B】
キルロード 58.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの外。ゆったりとした走らせ意図的に併入させる内容。スプリント戦を考えるとスローな動きで俊敏さに欠けるものの、これがこの馬のスタイル。これについては気にならない。ただ、後肢の振りに対して、肩で出が悪かった点は割引き。本来、前肢ももう少し綺麗に回転できる馬。状態一息かもしれない。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は障害OPのタンジェントアークです。
グレナディアガーズ 58.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前追い切りが素晴らしく、この最終追いで坂路でしっかりしたラップが踏めていれば【A】としようと決めていたが、筆者の想像をゆうに超える走り。馬なりで最後まで集中した走り。併せた外の相手とは併入も、全体時計52秒フラットで、ラスト1Fを11秒台で纏める脚力を素直に評価したい。
【1週前追い切り A】
併せた相手は、古馬2勝クラスのスーリールダンジュです。追い切りの動き・内容に関してほぼ文句のつけようのないデキです。岩田望の初G1制覇に期待したいと思います。
ダディーズビビッド 58.0 【B】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑥
阪急杯から中3週。この馬の持ち味である終いの脚を重点的に確認する内容。四肢の可動域が広い馬ではないものの、前後の伸縮スピードは十分。段階的にギアを上げてしっかりスピードに乗せて走ることができている。少し気になるのは道中がチグハグなラップとなっていた点。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
映像では確認できませんでしたが、道中少し掛かっていたのかも知れません。
ディヴィナシオン 58.0 【C】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を淡々と駆け上がって来る。全体時計は51.3秒とまずまず優秀。ただ最後は疲れていたか、不器用な手前替えとなってしまい、手前が替わってからは口を開け大きく失速。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
この馬もオーシャンSからの中2週のローテーション。1週前追い切りは消化しておらず、この時点でまず割引きです。この調整でG1が取れるほど甘くはないと思います。
トウシンマカオ 58.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑤
鮫島克騎手が騎乗。2頭併せ内。序盤から前進気勢溢れる走り。直線では外の相手の方に顔を向け煽っており、このせいでバランスを崩し、手前をコロコロ替えていた。若い一面感じるも活気は十分で何か愛すべきキャラ。最後は4馬身千切って相手に先着した。キレ味十分。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は古馬1勝クラスのメイショウホオズキです。
トゥラヴェスーラ 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
助手さんによる強引な手前替えで少しバタバタしたが、すぐ立て直しリズムを乱さず登坂。1週前に49秒の早い時計をだしながらも、ここでも甘えずしっかり時計を出せているあたり、やはり状態は良いのだろう。
【1週前追い切り B+】
追い切りをよく見る人でも「よく映らない」という人も多そうです。良い意味で目立ちません。人気の盲点になりそうで、爆穴ならこの馬でしょう。個人的には必ず馬券に含めておきたい一頭で【B】の中では最上位です。
ナムラクレア 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
鞍上は手綱を絞って、馬に我慢させながら。それでも馬はきっちり折り合い、力強いフットワーク、綺麗な加速ラップを踏んで登坂した。体もふっくら見せ肌艶良し。好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
手綱を開放すれば、どのくらい弾けていのだろう。そう思える内容です。能力はいわずもがな。後は、俊騎手が上手く導けるかだけだと思います。
ナランフレグ 58.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。落ち着いて地に足ついたフットワーク。パワフルでありありながら弾力性も兼備しており動き溌剌。中のラーグルフが迫ると1馬身突き放す脚力も見せた。昨年より上手く調整できている印象。
【1週前追い切り B】
併せた相手は来週の大阪杯に出走予定のラーグルフです。ただ発汗激しくラーグルフは本調子ではありません。水分を含み時計がかかる馬場はプラスでしょう。
ピクシーナイト 58.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
体をふっくら見せ、重厚感たっぷりのパワフルなフットワーク。日経賞に出走するアリストテレスを1馬身追走から、ゴール前で仕掛けて1馬身先着。この動きを馬なりで披露していればプラスなのだが…。評価は一つ下げた。
【1週前追い切り B】
3歳にしてスプリンターズSを1:07.1秒で優勝した天才スプリンターです。あっさり優勝してもまったく驚きません。
ボンボヤージ 56.0 【C】
栗東ダ単走。馬なり。
ダートコースでの追い切りは、馬場を入りをごねたため。想定した追い切りメニューを消化できなかった点は大きく割引き。走りにお力みが見られ、四肢の広がり狭い走り。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ファストフォース 58.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
団野騎手を背に木曜日追いを敢行。2馬身前を走る相手をラクに捕えてから柔らかく手前を替えると、そこから真一文字に伸びて2馬身突き放す圧倒劇。十分な時計が出ており、これをラクラクと叩き出すあたり、よほど調子が良いのだろう。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は古馬1勝クラスのオリンピックデイです。なお、映像はありませんでしたが、1週前の坂路時計はややもすればグレアディアーズを凌ぐ素晴らしいものです。
メイケイエール 56.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
特殊な馬具をつけての追い切り。相変わらず行きたがっており、”やんちゃ姫”っぷりは変わっていない。ただ変わったと思う点が一つ。馬が”賢くなった”点。闇雲に行きたがらず少しセーブしながら走ることを覚えたか。直線までしっかり脚を残すことができるようになっている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
ラスト2F時計は1週前とまったく同じです。この掛かり方だとこの馬が使える脚はこれが限界なのかも知れません。ただ多少掛かっての数字。完璧に折り合ったら、優勝するのはこの馬かも知れません。
ロータスランド 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
とても美しい手前替え。調子の良さが伝わってくる。キビキビとしたフットワークで最後まで集中した走り。惜しむらくは、ラスト1Fで0.6秒失速した点。これがなければプラスなのだが…。1週前もよく映った一頭。状態は決して悪くないだろう。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
出走が叶わなった馬
ホープフルサイン 58.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
アタマを体の中心におけず、脚元非力。評価できない。
【1週前追い切り C】
1週前の動きもチェックしておこう
追い切り映像で確認できた17頭の追い切り評価となります。