2023年2月18日(土)に東京競馬場で行われる『ダイヤモンドS(G3)芝3400m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- キスラー
アスクワイルドモア 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
鷲頭虎太騎手が騎乗(レースは田中勝春騎手)。アタマの位置がよくバランスの良いフットワーク。一度前に出られた後も盛り返し、長く脚を使えている。手前替えも流麗で、いかにも長距離に向きそうなムダのない走り。評価したい。
併せた相手は、古馬3勝クラスのヴィアルークスです。【B】の中では上位です。
ウインキートス 55.0 【B】
美浦坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。アタマが高く、やや斜に構えたフォームになっている点は割引きも、それを凌駕する力強いフットワーク。脚も綺麗に回転させて走れている。手前を替えようとして替えられず、左手前一本の走りだった分、一つ評価を下げた。
前走があまりに不甲斐なく、引退予定を取り下げて臨む一戦です。最終追いコース入りを嫌がり坂路仕上げになった点は気になりますが、スムーズに先行できれば面白いかも知れません。
ヴェローチェオロ 56.0 【C】
栗東CW併せ。馬なり④
堀厩舎らしい馬なり調教。2頭併せの内。外に1馬身先行させて直線に入ってくる。動きの連動性悪く、何かバタバタとした走り。クビを上に向かって振り、肩の出も悪い。そして口を割り、力みながらの走り。外の相手には抜かせることなく半馬身先着も、評価できない。
併せた相手は、新馬のファストバックです。
カウディーリョ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの中。クビの可動域が狭く体全身を使って走れていない点は割引きも、外で伸びやかに動く相手に追い抜きハナ差先着。ピッチの効いた走りで長く脚は使えている。ただ走りの質が一息。評価は割り引いた。
併せた外の相手は、3歳1勝クラスのジェイパームスです。
シルブロン 55.0 【B】
美浦南W単走。G前強め③
適度な気合い乗りを示しつつも丁寧な走り。決して脚が早いタイプの馬ではないが、フォームのバランスが良く、長い距離は合いそうだ。しっかり乗り込まれている点も評価できる。プラス評価とするか迷ったが終いの脚力が少し物足りない。一つ評価を下げた。
【B】の中では上位です。
スタッドリー 56.0 【B】
雪が多く残る栗東ダートコースでの追い切り。時計を抑えながらも脚元にしっかりとした負荷をかけたい意図があったものと思われる。あまり好ましくはない。ただこの馬らしい重厚感たっぷりの安定したフットワーク。1週前同様、さして時計が出ていないにも関わらず、最後に手前を戻した点も気になるところ。評価は据え置いた。
1週前にピースオブエイトとびっしり追った内容も悪くはありませんが、少し攻め量が足りないのかも知れません。当日の馬体重には気を配った方が良さそうです。
タイセイモナーク 53.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの外。3馬身先行しコーナー深く回って来る。直線で左手前に替わってからの走りが一息。肩の出悪く動きこじんまり。直線半ばで右手前に戻すも、残り100m再び左手前。手前を決めきれない走り。脚元の力感薄く、併せた相手に1馬身遅れ。評価できない。
併せた相手は、3歳1勝クラスのブッシュオンです。
トーセンカンビーナ 56.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前仕掛け。
重心低く適度に気合いは乗っているものの、仕掛けてからの反応が案外。馬なりのままの相手に見せムチ使って何とか併入という内容。平凡な時計の割に、ラスト1Fの伸びがもの足りない。
2週続けての坂路追いも割引きです。
トラストケンシン 54.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
キビキビとしたフットワークで併せた内に半馬身、中にクビ差先着。クビの使い方一息も、脚元の力感は十分。人気を考えると悪くはない。評価は据え置いた。
後ろに有利な展開になるなら面白い一頭ですが、そうならないような気がしています。
ヒュミドール 56.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑦
直線で綺麗に手前を替え、スムーズな加速。クビの角度よく、体を大きく使って伸びやかな走り。脚元の力感も十分。ゴールを過ぎてからの脚色にも余裕あり。高く評価したい。
難しいところがある馬ですが、それを全くみせていない点は好感が持てます。良く見えたのは期せずして小手川厩舎の2騎。オッズ妙味はこの馬の方にありそうです。
ベスビアナイト 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く促す③
2頭併せの外。先行した状態でコーナーを回って来るも、促し促しで何とか併入という内容。内の格下相手に、終始手応え見劣る内容。入念に乗り込まれている割には、動きに俊敏性なく体が重く映る。
併せた相手は、3歳未勝利馬のサトノロワです。
マリノアズラ 53.0 【A】
美浦南W単走。馬なり⑦
日曜日が本追い切り。そこでしっかり仕上ったのだろう。水曜日は軽めの内容。それでも状態の良さが十分伝わる動き。馬体のハリ艶よく、トモをふっくら見せ大きなストライド。リラックスしながらも、高い集中力を維持。いかにも府中の長丁場が合いそうな走り。高く評価したい。
日曜日に、同レースに出走予定のヒュミドールとの併せ馬を行っています。ここで、7馬身以上追走から馬なりで併入です。これが決め手でこちらが【A】としました。
ミクソロジー 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
輸送を考慮し時計は控えめも、馬場の真ん中を真っ直ぐに登坂。上体はやや高めも体幹はしっかりしており、走りの軸は安定。1週前にしっかりとした負荷をかけ状態上向き。評価は据え置いた。
1週前は、クビの使い方が悪く少し勿体ない走りでしたが、京都牝馬Sに出走するロータスランドに喰らいついていました。
メイショウテンゲン 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの内。1週前はいつになくキビキビとした走りも、この最終追いは少しズブさを披露。道中少しチグハグなラップを踏んだためだろう。肩ステッキを何度も入れ、あまり見栄えはよくなかったが、最後はしっかり前に出れており状態は悪くなさそう。評価は据え置いた。
京都牝馬Sのメイショウミモザも期待できるデキです。土曜日はメイショウベルーガの仔らが爆発か!なんて思っていましたが…。兄弟で同日に重賞勝利。何ともロマンがあります。
レクセランス 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前がピリッとしなかったためか、日曜日にしっかり追ってなかなかの時計。映像が見たかったところ。最終追いは輸送を考慮し軽めの内容も、弾力性十分のフットワーク。手前替えでややスムーズさを欠いたあたり、まだ上はありそうも雰囲気は悪くない。評価は据え置いた。
この馬が菊花賞出走時【A】を付けた記憶があります。