2022年4月16日(土)に阪神競馬場で行われる『アーリントンC(G3)芝1600m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アスクコンナモンダ 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬の後ろで我慢させることを意図した追い切り。思い切りキックバックを喰らっており、あまり良い追い切り内容とは言えない。それでも活気を失うことなく、最後までパワフルな走り。評価したい。
1週前はコースで好時計。【B】の中では最上位です。
ウナギノボリ 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。ピッチ走法の馬で完歩はかなり狭いも、最後まで集中してキビキビとした走り。併せた相手には1馬身半先着した。最後は疲れていたが、手前を替えることなく走った点を割引いた。
カワキタレブリー 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場のラチ側を1頭分空けて登坂。終始相手に先行するカタチ。ラスト1Fから相手が仕掛けるも、本馬は最後まで馬なり。時計は遅かったものの、交わされることなく3/4馬身先着。爽やかな走りでバランス良く走れている。
キングエルメス 56.0 【B+】
手前替えが恐ろしくスムーズ。ラチ沿いで懸命に追う相手を馬なりのまま圧倒。着差はクビ差であったが、手応えの違いは歴然。上体少し高めもセンスの良さを感じる動き。高く評価したい。
1週前の坂路も好時計です。
ジャスパークローネ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
活気十分にキビキビとしたフットワーク。馬体をふっくら見せ、大きな動きができており調子が良いのだろう。全体時計も優秀で意欲的に負荷をかけて来た点は好感が持てる。ラスト僅かに失速も最後まで馬なりのまま。プラスに評価してみたい。
植え込み側を走っていたのは同レースに出走予定のデュガです。
ジュンブロッサム 56.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
ピッチ走法の馬で地面を這うように走る馬。とてもバランスの良い走りで、地面にも柔らかくアプローチできている。抑え気味に走らせて、通ったコースを考えると5F時計は優秀で能力の高さが窺える。舌を縛ることで集中して走れていていた点も評価したい。
多少馬場が渋ってもこなせそうな走法です。【B】の中では上位です。
ストロングウィル 56.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
前後の脚をまっすぐ前に出す美しいフォーム。クビを使って活気も十分。手前を替えた後、舌をベロベロ出し、遊びながらの走りであったが、持ったままで併せた相手を圧倒。高く評価したい。
きさらぎ賞でも【A】評価とした馬です。追い切りとパドックをいつもよく見せてくれる馬で以前より素質を感じる1頭です。前走の敗戦で人気を落としている今回は、かなり狙い目ではないでしょうか。馬場をこなせるかが問題ですが、パワフルな馬体をしているので、こなしてくれると思います。
セルバーグ 56.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
終い重点の内容。序盤は相手に合わせるカタチでゆったりと登坂。ゆったりだったとは言え、フラフラとした走りで時折りトモが流れていた点は割引き。ラスト1Fから仕掛けると併せた相手を3馬身近く突き放してはいたが…。これは相手が弱かった。高い評価は与えづらい。
タイセイディバイン 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
松若騎手が騎乗。後肢が外を回るフォームは割引き。この馬は右手前の方が得意なのかも知れない。直線半ばで右手前に戻すと勢いを増していた。毛艶良くフットワークに力強さはあるのだが…。評価は割引いた。
ダノンスコーピオン 56.0 【A】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
終い重点の内容。鞍上は持ったままであったが、ラスト1Fから馬自ら加速。その後は馬の加速に呼応するかのように軽く仕掛けた。時計は遅かったものの、終いの伸びの鋭さが際立つ内容。軸を一切ブラすことなく体幹しっかりに走れていた点も評価できる。クビを突き出して走る走法から阪神の急坂をこなすかが課題に思えるも、能力でカバーできるだろう。
距離に課題があるのかマイル路線に使ってきました。ここでは、もう1頭の【A】評価馬以外には負けて欲しくない。そう思う馬です。
ディオ 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
右前肢が少し非力なのかも知れない。やや斜に構えたフォーム。時計も遅く、あまり目立つ動きではないものの、集中して真っ直ぐに走れていた点は好感が持てる。走りに一定の推進力もあり、マイナスにはしづらい内容。評価は据え置いた。
今回のメンバーで前走重賞だった馬は、この馬とダノンスコーピオンだけです。前走時もさしてよく見えませんでしたがどうでしょう。ギリギリの【B】評価です。
デュガ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前気合い付ける。
馬場の植え込み側を登坂。時計は出ているものの通ったコースは内目。ゴールに向かって脚色を落とす減速ラップとなっており評価しづらい。
後ろから勢いよく駆け上がってきた、馬場の真ん中ややラチ側を走っていたのはジャスパークローネです。
トゥードジボン 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑥
2頭併せの外。内の相手に先行していたが直線で相手を待つ余裕あり。相手が並び掛けてきたところで脚色を伸ばし、1馬身先着という内容。手前をコロコロ替える走りは割引きも、これはイスラボニータ産駒にはよく見られる特徴的な走り。また、この産駒特有の可動域の広さと滑らかはある。評価は据え置いた。
走りはまだ荒削りですがそこそこスケールの大きい走りをする馬です。この馬も【B】の中では上位です。
ドンフランキー 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑨
池添騎手が騎乗。2頭併せの内。前を追走しコーナー深く回ってくる。直線では追う相手を尻目にほぼ馬なりで3馬身突き放すという見栄えの良い内容。動きの伸びやかさ一息だったものの、パワフルな馬で雨を含む重たい馬場にはフィットしそう。評価は据え置いた。
前走体重576㎏の巨漢馬でダートも使われていた馬です。この人気なら面白い。そう思う1頭です。
ニシノスーベニア 56.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑥
四肢の可動域十分でキビキビと弾力性に富むフットワーク。走りのバランスも良い。ラクに駈けさせた割には早い時計が出ており、調子の良さが見てとれる。高く評価してみたい。
全く人気はありませんが今回動けている1頭です。爆穴ならこの馬かも知れません。
ヒルノショパン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場の植え込み側を登坂。鞍上は時折り肩ステッキを入れられながら。気を抜かさないように走らせていた。体幹がしっかりしない走りで、ところどころヨレながらの走りであった点は割引きも、脚元はパワフルで最後まで集中を切らすことなく、相手に並びけ併入した勝負根性は評価できる。
ムーンリットナイト 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
時計は遅いも余力十分に相手に1馬身先着。併せた相手が古馬2勝クラスのウインアキレウスであったことを考えると上々の内容だろう。ただ上体高く、今一つ走りにピリッと来るものがなく評価しづらい。
メイケイバートン 56.0 【C】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
幸騎手が騎乗。キビキビとしたフットワークで馬場の真ん中に入ってきたが、左手前に替わった際、トモが流れ斜に構えたフォームとなった点は割引き。ラスト1Fからは馬が走るのを止めたようになり、鞍上が仕掛けるも反応することなく、大きく失速してのフィニッシュ。評価できない。
今週開催のその他重賞レース
アンタレスステークス(G3)
皐月賞(G1)
最終追い切り
1週前追い切り
2週前追い切り
映像が公開されていた9頭だけの追い切りレポートとなります。