2022年4月10日(日)に阪神競馬場で行われる『桜花賞(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
アネゴハダ 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側をキビキビと登坂。右手前時に右後肢を外を回す点は気になるものの、チップを高々と蹴り上げ活気は十分。終いにかけ少し上ずった走りとなったが、綺麗な加速ラップを踏み、好時計を計時。十分評価できる内容。
【1週前追い切り B-】
追い切り人気してもおかしくない優秀な時計です。それでも人気はでなさそうな馬で、個人的には必ず押さえたいと思う1頭です。
アルーリングウェイ 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑥
藤岡祐騎手が騎乗。2頭併せの内。前を3馬身追走し、スピード感たっぷりにコーナーを回ってくる。直線、タイミングよく左手前に替わるも、少しフワフワした走りとなり、推進力を上に逃がす完歩が多く見られた点は割引き。それでも難なく相手の前に出た後に、再び右手前に戻して、最後は3馬身近く先着しただろうか。いかにもキレ味感じる走りで時計も上々。左手前の走りが少し苦手に思えた分、この評価とした。
【1週前追い切り B】
【B】の中では上位です。
ウォーターナビレラ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
吉田隼騎手が騎乗(レースは武豊騎手)。前を大きく追走し、相手の外側を回しラチ側に入ってくる。アタマの位置が高く、上体高めの走りも、脚力が強いのだろう。とても推進力ある走り。前後の脚を真っ直ぐ前に出し、重心を身体の真ん中に置く安定した走りも好感が持てる。最後に手前を戻したものの、スピードのロスはほとんどなくセンスの良さも感じる内容。綺麗な加速ラップを踏み、併せた相手を難なく2馬身突き放した。
【1週前追い切り B】
【B】の中では最上位です。スピードのロスはほとんどありませんでしたが、最後に手前を戻した分だけ一つ評価を落としました。
カフジテトラゴン 55.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手との併せ馬。右手前の走りであったが、アタマの位置が終始左前脚の上。これでは手前を替えたくても替えられない。最後まで手前を替えることなく、併せた相手にクビ差遅れ。評価できない。
【1週前追い切り C】
クロスマジェスティ 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり④
武藤騎手が騎乗。メリハリのない動き。最後までギアチェンジすることなく、一定の速度で走り切った。そこそこの時計は出ているものの、四肢の可動域が狭く、見栄えしない内容。評価は割引いた。
【1週前追い切り C】
サークルオブライフ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
3頭併せの中。重心を低く保ち、地面をしっかり掴みながらグイグイ前に推進する力強いフットワーク。そこそこの時計を出し、併せた内外と併入した。ただ、最後まで右手前一本の走りであった点は割引き。また、前肢の出が悪いこともあり、何か忙しい走りで余裕を感じない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
国枝厩舎らしい馬なりの仕上げで、これで良いのかも知れませんが、外の相手が3歳未勝利馬であったことも考慮すると、今一つ走りに余裕を感じませんでした。
サブライムアンセム 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり。
岩田望騎手が騎乗。前走時の最終追い切りでも感じたが、とてもスケールの大きな走りをする馬。ただ今回も少し入れ込み気味。一見毛艶がよく映るが、これは発汗手前だったものと思われる。気正面で課題がある点は否めないものの、四肢の可動域十分に、キレ味鋭く大きなフットワークでは走れている。評価は迷ったが、素質を評価しプラスとした。
【1週前追い切り B】
走りを見る限り素質はかなり高そうです。パドックで落ち着いているようなら必ず馬券に含めたい。そう思う1頭です。
スターズオンアース 55.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
川田騎手が騎乗。2頭併せの内。輸送も考慮し、終い重点の内容。ただラスト1Fで見せた伸びは鋭く、併せた古馬2勝クラスを難なく2馬身突き放す好内容。特にクビの使い方が素晴らしく、強い推進力の原動力となっている。川田騎手が騎乗したこともあるが、1週前と比べると見違えるほどよく映った1頭。馬が蘇った印象。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
手前替えのタイミングはよくなく、1週前は右回りのコーナーを逆手前で走っていた辺り、あまり器用な馬ではなさそうです。広い阪神コースはこの馬にとってプラスだと思います。
ナミュール 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
横山武騎手が騎乗。全体時計は遅いものの、終いにかけてもの凄い勢いで、馬場の真ん中ややラチ側を駆け上がってくる。この馬には悪い癖がある。アタマの位置を右前脚の上におきたがることだ。今回の最終追い切りでも、武史騎手に何度もアタマの位置を矯正されていた。フォームが安定しない点は大きく割引き。ただ、この馬らしい弾力性あるフットワークは健在で活気も十分。脚の回転豊かにラスト2F時計24.3-12.0秒のキレ味。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
1週前からは大幅に上昇し、しっかり仕上げてきた印象です。ですが、断然1番人気になることが想定される中、フォームに悪い癖がある馬に全幅の信頼は置きづらい…。そんな感想です。
ナムラクレア 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを真一文字に駆け上がってくる。鞍上はもったまま。馬場の真ん中で懸命に追う併走馬を尻目に、馬なりのままゴールに向かって脚色を伸ばす好内容。高い集中力を維持した走りであった点も好感が持てる。右手前一本の走りではあったものの、余力十分の内容で、これはまったく気にならない。1週前もコースで素晴らしい動きを見せており、コース・坂路併用で好仕上げ。最高のデキではないだろうか。追い切りから状態の良さが十分に伝わってくる。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
桜花賞週から阪神競馬場はBコースに替わります。これも歓迎でしょう。
パーソナルハイ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
弾力性あるフットワークでラチ沿いに入ってくる。徐々に右に斜行した点は割引き。また、手前も替えることなく右手前一本の走りであった点も割引き。そこそこの時計で、馬なりのまま加速ラップを踏めていたものの、走りはこじんまりとしており、脚元の力感も薄い。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
抽選対象馬の中では2番目に良く映ります。
ピンハイ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑨
高倉騎手が騎乗。2頭併せの内。軽めの追い切り内容で、本気の走りではなかったとは言え、直線で左手前に替わってからが何かフワフワした走り。終始ぎこちない走りで併せた外の相手と併入。序盤、コーナーを回ってくるときの雰囲気は悪くなかったのだが…。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
フォラブリューテ 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
手前替えにスムーズさを欠いた点は割引きも、大きなストライドでフォームを崩さず走れている点は評価できる。ただグッとギアが入る走りが見られなかったのは残念なところ。評価は据え置くも高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り B-】
ノーザンF生産馬にルメール騎手ということで能力以上に人気してしまいそうな点も割引きたくなります。
プレサージュリフト 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの中。輸送を考慮してか終い重点の内容。3頭雁行状態でゆったりコーナーを曲がってくる。直線では馬体をビッシリ並べての追い比べ。内で追う古馬2勝クラス相手を、馬なりのまま寄せ付けずアタマ差先着。前肢の伸ばし方に特徴がある馬で、前肢の伸びはメンバー中No.1。ただ左手前に替わってから、顎を上げながらの走っていた点は大きく割引き。脚力は評価できるのだが…。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
現状の走りをみていると、阪神の舞台替わりはどうでしょう。ただ肩関節が柔らかく、前肢を投げ出しダイナミックに個性際立つ走りをする馬です。個性的なところは嫌いではありません。パドック良ければ評価を上げてみたいと思います。
ベルクレスタ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
前を追走から相手の外を回すカタチで、馬場の真ん中ややラチ側に入ってくる。上体高めもシャープな走りで、併せた相手を馬なりで3馬身突き放した。見栄えの良い内容も、残り250mあたりで左手前、残り150mあたりで右手前と手前をコロコロ替えており、脚元の力感も薄い走り。高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り B-】
ただ真っ直ぐに綺麗な加速ラップを踏んで走れています。
ライラック 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
石川裕騎手が騎乗。2頭併せの内。外は古馬OP馬のスライリー。これを2馬身追走から、直線追いかけるも1馬身遅れという内容。相手は調教駆けする馬でもあり、この遅れはさして気にしなくても良いかも知れない。重心低く早い時計で走れている点は評価できるも、馬体がやや華奢に映り、ワンペースの走り。グッとギアチェンジが入る走りが見られなかった点を割引いた。
【1週前追い切り B+】
1週前はよく見えましたが、この最終追い切りで大幅に評価を落としました。能力はあると思いますが、桜花賞の舞台では割引いてみたいと思います。オークスで狙ってみたい1頭です。
ラズベリームース 55.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
池添騎手が騎乗。上体高めの走りも、ラチ沿いを走る併走馬を、馬なりで圧倒。1馬身半突き放して先着した。全体時計は遅いものの、1週前には早めの時計を出しており、輸送を考慮するとこれで良いのだろう。綺麗な加速ラップは踏めている。1週前からフォームが大幅に良化。体幹しっかりに、集中して真っ直ぐ走れいている。高く評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
1週前も動けており、爆穴はこの馬だと思います。
ラブリイユアアイズ 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。前を1馬身半追走から、直線で一度前に出るも、その後は少し緩めて最後は併入という内容。輸送を考慮してのものだろう。完全馬なりでサラリという内容。柔らかな走りで、一度は相手の前に出た脚力は評価できる。1週前は抜群に良く見えた1頭で、最終追いとしてはこれで良いのだろう。ただ最終追い切りの内容からはこの評価となる。
【1週前追い切り A】
1週前追い切りは【A】評価。【B】の中では上位です。
出走が叶わなかった馬たち
アリシアン 55.0 【C】
美浦南W単走。馬なり。
肩関節は柔らかく、前肢のスナップを効かせ、大きなフットワークで走れているのだが、いかんせん動きがスロー。脚元の非力さが否めない。左手前への変換も下手で、前を走る馬にジワジワと差を広げられる内容。将来的には良くなる可能性はあるが、ここでは評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
カランセ 55.0 【C】
抽選対象馬(2/6)
美浦坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る相手を1馬身追走し直線へ。動きに伸びやかさなく、ちょこまかとした走り。遅い時計であるにも関わらず、最後は少し苦しくなり失速。脚元がまだまだ非力。併せた相手にアタマ差先着も評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
グランスラムアスク 55.0 【C】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
藤岡康騎手が騎乗。前肢の非力さが目につく走りで推進力のない走り。前肢が真っ直ぐ前に出ず外に向かって出す走法も影響しているのだろう。併せた相手には半馬身先着も、平凡な時計で、この馬自身ラスト1Fで失速。評価できない。
【1週前追い切り C】
ビジン 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
富田暁騎手が騎乗。2頭併せの内。雑な動きが目につき、完成度の低い走り。まだ硬さも残っている。ただ、鞍上のステッキを抜く仕草に反応するなど、頭の良いところを見せ、馬なりのまま相手を追い抜く勝負根性も見せた。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
抽選対象馬の中ではもっとも良く映った1頭でした。
1週前追い切りの動きもチェックしよう
今週開催のその他重賞レース
阪神牝馬ステークス(G2)
ニュージーランドトロフィー(NZT)(G2)
来週のG1レースも先取りしておこう
皐月賞(G1)
1週前追い切り
2週前追い切り
映像が公開されていた9頭だけの追い切りレポートとなります。