2023年4月16日(日)に中山競馬場で行われる『皐月賞(G1)芝2000m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
ウインオーディン 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
三浦騎手が騎乗。2頭併せの外。背中が柔らかでバネ感あるフットワーク。前肢の可動域も十分。素質は感じるものの、左手前になった直後にモタついていた点は大きく割引き。立て直してからは、しっかり地面を掻いてスーッと平行移動する走りはできているのだが…。評価は迷ったがキラリと光るものはある。据え置いた。
【1週前追い切り B】
併せた相手は3歳1勝クラスのライツオブキングスです。
グラニット 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
嶋田騎手が騎乗。2頭併せの内。1馬身半追走から半馬身先着という内容。弾力性あるフットワークで気分良さそうに走れてはいるものの、脚元の力感薄く時計も平凡。相手を追い抜く際、右手前に戻していた点も割引き。評価は割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は古馬1勝クラスのオメガオリーブです。
グリューネグリーン 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
石川裕騎手が騎乗。落ち着いた走りも今一つ気持ちの乗らない走り。相手の真後ろに付け、スッと外に出しラクに2馬身先着という内容も、これは相手も動けていなかった。後肢の回転は変わらずなめらかも迫力は一息。追い抜いた後もソラを使っており評価しづらい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は古馬1勝クラスのテラフォーミングです。
シャザーン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを綺麗な加速ラップを踏んでまっすぐに登坂。体幹がしっかりしており、活気も十分。気になったのは、ラスト1Fで右手前に戻した点。左手前で走った距離は短く200mだけ。この馬は右手前の方が得意なのかも知れない。
【1週前追い切り B】
ショウナンバシット 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前一気合い。
脚長のスラッとした馬体で、雰囲気あるフットワークで走る馬。さしたる時計でないにも関わらず、ラスト1Fで緩んでしまい鞍上に闘魂を注入されていた点は割引き。それでもその一気合に応え、最後にスッと首差先着。評価は迷ったが割引いた。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は3歳未勝利のサトノラピスです。1週前の動きがよくパドックが良ければ拾いたいと思います。
ソールオリエンス 57.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
横山武騎手が騎乗。2頭併せの内。バランスの良いフットワーク。集中した走りで外の相手にラクに半馬身先着。これだけラクに駆けてラスト1F 11.2秒は能力の証。伸びやかに、前肢でしっかり地面を叩いて長く脚を使えている。直線序盤で少しモタついた分、一つ評価は下げたが、十分プラスの動き。
【1週前追い切り A】
併せた相手は古馬2勝クラスのヴァーンフリートです。
タスティエーラ 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの中。相変わらず発汗激しく初見から見栄えしない。直線向いてからもアタマを振り、”早く追えよ”と煩い仕草。結局我慢できずに自ら加速。そこからは制御不能。鞍上すらも引っ張りながら内外の相手に2馬身先着した。ただ抜け出す時の脚力は非凡で能力の一端は十分に感じられる内容。折り合っていればプラスになっていたかも知れない馬。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は3歳未勝利のヴァリドゥスです。
タッチウッド 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に仕上げているのだろう。最終追いは輸送を考慮し手控えた内容。毛艶は良く雰囲気は悪くないものの、動きに少し重たさ感じる走り。脚元は十分パワフルも、相対評価で割り引いた。
【1週前追い切り B-】
馬場が悪化し力のいる馬場になるなら、評価をあげても良いかも知れません。
ダノンタッチダウン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。大きな動きであるため、動きはスローに映るも、タッチウッドとの比較で、俊敏さ上位。少しアタマ高めも、集中して脚元パワフル。皮膚を薄く見せ、四肢の可動域も十分。1週前からは想定どおり上向くも、プラスには少し足りない。
【1週前追い切り B-】
【B】の中では上位です。
トップナイフ 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑥
横山典騎手が騎乗。フォームを整える程度に軽く流しただけの内容。踏んだラップがチグハグで評価しづらい内容も、フォームは変わらずエレガント。状態が悪くは映らない。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
パドック良ければ拾いたいと思います。
ファントムシーフ 57.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑥
ルメール騎手が騎乗。2頭併せの内。前肢を大きく前に放り投げるダイナミックな走り。クビもしっかり振れており活気も十分。それでいて決して入れ込んでいる訳ではなく、走りは冷静。併せた外の相手が抵抗をみせると、更に脚色を強め、ゴール前でグイッと首差先着。状態はかなりよく映る。文句なしの【A】評価。
【1週前追い切り B+】
併せた相手はアートントンCに出走予定のシルヴァーデュークです。
フリームファクシ 57.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
酒井学騎手が騎乗(レースはD.レーン騎手)。内を走るソダシを煽る走り。ソダシも途中から”何よ”と言わんばかりに、手前を替えて本気を出したが、それに負けずにクビ差先着。気性面に課題は残す内容で、体幹のブレも気になるも、勝負根性と脚力はなかなか。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ソダシを煽る若さに思わず笑みがこぼれてしまいました。ソダシを煽りながらも、負けなかったこの馬の脚力に対する感嘆の笑みだったのかも知れません。
ベラジオオペラ 57.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。前後左右のバランス取れた威風堂々のフットワーク。助手騎乗であったが折り合い完璧で、精神的に大人の馬。相手の様子を窺いながら余裕綽々にアタマ差先着した。とてもCoolな走り。完成度の高い走りを評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は3歳未勝利のマコトヴェリーキーです。序盤グッと我慢させたのか、少しチグハグなラップです。終いの伸びが物足りなく感じたのはそのためかも知れません。ただ勝負どころではしっかり加速できそうなラップの踏み方をしています。
ホウオウビスケッツ 57.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑥
適度な前傾姿勢を保って走れているものの、最後に手前を戻して終いややバランスの悪い走りとなってしまった点が残念なところ。この追い切りだけを切り取るとマイナス評価が妥当かもだが、1週前が抜群。評価は据え置いた。
【1週前追い切り A】
2週続けての単走追い。テンションが上がり過ぎないよう配慮してのものかも知れません。ただこれは割引きです。
マイネルラウレア 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
残り250m辺り手前を替えると、懸命に追うラチ沿いを相手に対して涼しい顔して馬なりで半馬身先着。体幹しっかりに、体を大きく使って俊敏に動けている。ソールオリエンスとの差は大きいがオマケでプラス評価にしてみたい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は3歳未勝利馬のアナザーエースです。1週前には自己ベストを更新しており状態はとてもよく映ります。馬場が渋る分には問題なさそうで、穴を空けるならこの馬かも知れません。
メタルスピード 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
津村騎手が騎乗。3頭併せの内。時計は出ているも通ったコースは内目。時計だけの過剰な評価は禁物。走りは鶴クビで気負い気味。首筋にも発汗が見られ、終始舌を出しながら。ただラスト1Fの11.2秒は優秀。追う外の2頭を尻目に、馬なりのままラクラクと半馬身先着した。とは言え、地面に対するタッチの軽さは気になるところ。相対評価で割り引いた。
【1週前追い切り B-】
併せた外の相手はシリウスSに出走予定のフルデプスリーダー(古馬OP)です。この馬は馬場渋るようなら割り引きたいと思います。
ラスハンメル 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。クビを小刻みに振ってリズミカルな走り。仕掛けに対してしっかり反応できており、クビと脚との連動性の十分。しっかり前に推進する走りができている。併せた相手も3馬身以上突き放し圧倒。ただ、四肢の可動域は広くなく、強めに追っていたことを考えるとトップスピードに限界感じる動き。評価は割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は3歳未勝利のレッドブラストです。
ワンダイレクト 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり④
藤岡佑騎手が騎乗。2頭併せの内。ピッチ走法の馬。そのため四肢の可動域は広くないものの、前後のバランス良い走り。動きは俊敏で脚の回転スピードは十分。とてもキビキビと活気十分に走れている。併せた外の相手には追走から1馬身先着した。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は古馬OPのジェットモーションです。
出走が叶わなかった馬たち
セブンマジシャン 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
コーナー逆手前。相変わらず前肢を外から回す走法。終始口を開き、何か気の乗らない走り。ラスト1Fで手前替えてからも、馬場に脚をとられバランスを崩しながら。何とも見栄えが悪く評価できない。
【1週前追い切り C】
メイテソーロ 57.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑥
女性の騎手候補生が騎乗。2頭併せの内。クビを上手に使えておらず着地が非力。そのため今一つ前への推進力に欠ける走り。併せた相手には1馬身半追走から半馬身届かずという内容。終いはそれなりにしっかりしているものの、ここに入るとこの評価となる。
【1週前追い切り B-】
併せた相手はアーリントンCに出走予定のキョウエイブリッサ(3歳1勝クラス)です。