2022年7月3日(日)に福島競馬場で行われる『ラジオNIKKEI賞(G3)芝1800m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は13頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
オウケンボルト 52.0 【B+】
美浦坂路単走。馬なり。
完歩はそれほど大きくないもキビキビとしたフットワーク。コーナーでは顔を進行方向に向け気持ちの乗った走り。鞍上の強引な手前替えにも、気持ちを切らす事なく、最後まで集中。集中力を切らすことなく、ゴールに向けて安定したフットワークで脚色を伸ばせている点を評価したい。
52㎏のハンデ馬にデムーロ騎乗は、かなり魅力です。前に行ける脚質に加え、このフットワークからも小回り適正は高そう。面白い一頭だと思います。
グランディア 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマを上げながらラチ沿いに入ってくる。気性的に難しいところのありそうな馬で、アタマが高いのはこの影響もありそう。またコーナーで逆手前だったこともあり、ラスト1Fで0.5秒と大きく失速。マイナス評価でも良いのだが、1週前のCWがプラスに近い活気と動き。馬体のハリ艶がよく評価は据え置いた。
気性面に課題を残す一頭です。1週前は、クビに硬さを残すも、めい一杯追って大きく先着。【B】の中では上位です。
クロスマジェスティ 53.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑥
序盤、鞍上は腰を上げ手綱を引き我慢させる内容。手綱が解放されたのが直線半ばから。当然弾ける訳もなく、終いの伸びは平凡。クビの使い方が悪くなったのはこの追い方が影響しているようにも思える。
1週前の動きが良かっただけに残念な最終追い切りでした。当日人気がなく、パドックが良ければ一考の余地があるかも知れません。
ゴーゴーユタカ 54.0 【A】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑤
3頭併せの中。序盤から綺麗なフットワーク。直線の手前替えでスムーズさを欠いた点は割引も、手前が決まってからは再び流麗なフットワーク。何より評価したいのが、ゴール直前で見せたギア性能。ものの数完歩だけで、内で懸命に追う相手を一瞬で捕えて併入した。状態はかなり良いだろう。高く評価したい。
1週前からグンと状態が上向いた一頭で、フットワークからは才気を感じ、ゴール直前で見せた脚色から状態の良さを感じます。
サトノヘリオス 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑤
岩田望騎手が騎乗。強くは追わず、折り合いを付けることに主眼を置いた内容。ただ直線で手前が替わらず、終いにかけて伸びやかさが減少。これは大きく割引。クビの可動域も不十分で、持てる能力をマトモに出し切れていない。半腱半膜様筋が浮き出ておりトモのバネ感は十分なのだが…。評価しづらい。
1週前追い切りは、まったく動けていませんでした。リスクの方が大きく感じます。
ショウナンマグマ 53.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑦
菅原明騎手が騎乗。1週前にしっかり追って、最終追い切りは折り合い重視の内容。何とか折り合えてはいたが、あまり気持ち良く折り合えていなかったのかも知れない。フォームは悪くないものの、気合い乗り薄く脚元は非力。評価しづらい。
ソネットフレーズ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。コーナー手前から、内で伸びやかに走る相手と比較しても、硬い動き。肩口に僅かな発汗も見られた。直線での手前替えもギコちなく、クビも真っ直ぐに振れていない。それでいてラスト1Fは軽々と11.3秒なのだが…。能力はさておき、追い切りからは評価できない。
1週前は、最終追いに比べフットワークが大きく動きに伸びやかさはありましたが、終始舌を出しながらの走り。直線向いてからの加速は一息に映りました。
タガノフィナーレ 51.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマが高くほとんどの完歩で推進力を上に逃がす走り。また何が嫌だったのか、アタマを振りながら。脚元もバラバラで評価できない。
フェーングロッテン 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマの位置は高いが、高いところでクビをしっかりと振り、活気は十分。脚も真っ直ぐ前に出せておりフォームは悪くない。スパッと切れる脚はないものの一定のリズムで綺麗な加速ラップを踏んで登坂。評価は据え置いた。
福島の舞台適正は悪くなさそうです。【B】評価ど真ん中の走りです。
ベジャール 56.0 【B】
美浦坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。直線向いて何度か手前を替えようとするも替えられなかった点は割引。最後まで左手前一本で駆けた。馬体はスカッと見せ、綺麗な加速ラップは踏めているものの、脚元のパラフルさが少しモノ足りない。評価は据え置いた。
ホウオウノーサイド 53.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
前を2馬身追走し、コーナーを逆手前で入ってくる。直線で手前を替えたため、直線でも逆手前。アタマは高めも、活気は十分で確かな脚色。評価は迷ったが、やはり走りが雑。評価は割引いた。
併せた相手は古馬2勝クラスのセイウンパワフルです。この馬も良い馬で、これを相手に大きく追走して併入した内容は評価できます。距離不安により人気はなさそう。パドック良ければ拾ってみたいと思います。
ボーンディスウェイ 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの外。「併入しろ」と言う指示だったのだろう。馬はいつでも行ける状態だったが、指示どおり手綱を絞り、追い抜くことなく併入させた。あまり負荷をかけたくなかったことが伝わってくる。少しイヤな汗もかいており、見栄えの悪い内容。とは言え、脚色は十分で、手綱を開放すれば突き抜ける手応えはあった。評価は据え置いた。
細くはみえず寧ろ馬体はふっくら。ここで我慢させた意図が解せません。状態悪くはなさそうで、外しづらい一頭です。
ミッキーブンブン 52.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
前脚を高く上げ、しっかり地面を叩く走り。活気も十分。クビの角度も良くフォームは悪くない。ただ走りの力感が物足らず、プラスには少し足りない。この馬なりに状態はよく映る。評価は据え置いた。