本記事は、2022年7月3日に行われる新馬戦の追い切り評価となります。
12:15 函館5R 芝1800m
出走馬8頭中、6頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
5.プエルトボニータは、馬格を活かして大きなフットワークで走る馬です。父イスラボニータのように前肢を大きく前に投げ出し、しならせるようにスナップを効かせて走ります。四肢の可動域が広く、トモのボリュームも十分。小回りコースよりかは広いコースの方が合いそうですが、質の高い走りを評価します。
B+評価馬
2.ヴェンチュラムーンは、まだ線が細く映ります。コーナーの途中でコロコロ手前を替えるなど、走りに幼いところも見られますが、四肢の可動域はとても広く、滞空時間の長い伸びやかなフットワークをしています。1週前は馬なりでプエルトボニータの前に出返した脚は魅力でしたが、最終追い切りのフワフワとした非力な走りで一つ評価を落としました。ポテンシャルは高いと思います。6.ルクスグローリアは、フォームのバランスが良く、スピード感ある走りをする馬です。ステッキを抜くだけで反応する頭の良さを見せ、併せた外の相手にラクラクと1馬身半先着していました。良い馬なのですが、手前変換に課題を残し、まだ幾分パワー不足に思えた分、一つ評価を下げました。フォームはしっかりしており、今後も注目したい一頭です。
その他注目馬
記事執筆時点で1番人気の1.アオラキは、白毛の綺麗な馬です。父親の血を色濃く受け継いでいるのでしょう。脚は早くなさそうですがパワフルな走りで体力はありそうです。この評価が精一杯の評価です。
追い切り評価（まとめ）
| 人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 2.1倍 | B | 1.アオラキ |
| 2人 | 2.4倍 | B+ | 6.ルクスグローリア |
| 3人 | 6.6倍 | A | 5.プエルトボニータ |
| 4人 | 12.6倍 | B+ | 2.ヴェンチュラムーン |
| 5人 | 27.4倍 | B- | 7.キタノグリエル |
| 6人 | 42.0倍 | － | 8.シーウィザード |
| 7人 | 67.3倍 | B- | 4.カイラシ |
| 8人 | 117.9倍 | － | 3.ジューンナックル |
注：人気とオッズは筆者記事執筆時間（土曜日20:19）のものとなります。
12:25 小倉5R 芝1800m
出走馬8頭中、6頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
8.カルンウェナンは、クビを前に突き出す伸びやかなフォームで、とても集中して走ることができています。外の相手が追うのを見てから、仕掛けていましたが手応えは優勢。ゴール前でスッと頭差先着しました。外の相手が、角田大河騎手が騎乗したゴッドクインビー（土曜日の小倉最終レースで勝利した馬）でした。価値が高いと思います。
その他注目馬
人気順にコメントしていきます。
6.アリスヴェリテは、落ち着いたフットワークで大人びた走りをする馬ですが、手前を戻した際、右にてヨレた点を割引きました。4.サトノクロークは、手前替えでスムーズさを欠き、やや斜に構えるフォームを割り引きましたが、相手を2馬身突き放し圧倒しています。通ったコースを考慮しても、栗東坂路で51.5秒は優秀です。終い仕掛けて失速しなければプラスにしていたかも知れません。5.シャドウフューリーは、1週前にコースで水準以上の時計を出し、最終追い切りは坂路でサラリという調整過程。この産駒らしい柔らかい走りですが、手前をコロコロ替え遊びながら走っていたのは割引きです。映像は最終追いのものしかなく評価が難しく据え置きました。この馬はパドックで判断したいと思います。3.ロジウムエポックは、車で言えば前輪駆動の走り。前肢の掻き込みが強いのですが、アタマが高く、顔が進行方向に向いておらず、フォームは乱れていました。相手を馬なりで2馬身突き放していましたが、高くは評価できません。1.コパノハンプトンは、四肢の可動域は広くないものの、脚の伸縮スピードが速く、回転力で前に推進する走りはできています。
追い切り評価（まとめ）
| 人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 2.3倍 | B- | 6.アリスヴェリテ |
| 2人 | 4.3倍 | － | 2.トーホウガレオン |
| 3人 | 6.8倍 | B | 4.サトノクローク |
| 4人 | 6.8倍 | － | 7.ミヤジシャルマン |
| 5人 | 10.8倍 | B | 5.シャドウフューリー |
| 6人 | 11.3倍 | A | 8.カルンウェナン |
| 7人 | 36.0倍 | B- | 3.ロジウムエポック |
| 8人 | 42.6倍 | B | 1.コパノハンプトン |
注：人気とオッズは筆者記事執筆時間（土曜日20:35）のものとなります。
12:35 福島5R 芝1800m
出走馬13頭中、5頭の追い切り動画しかありませんでした。
B+評価馬
12.フロムナウオンは、2週続けてラジオNIKKEI賞に出走するソネットフレーズとの併せ馬。常に追走から併入とレベルの高い内容を消化してきました。流石に相手は馬なりで、こちらは追ってのもので手応えは見劣るものがありましたが、しっかり地面を叩いて大きな動きができています。
その他注目馬
6.ロジザキアは、数字だけをみると目立つ時計ですが、通ったコースは内です。過剰評価は禁物です。強調点の少ない動きで高くは評価できません。
追い切り評価まとめ
| 人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 3.7倍 | B | 6.ロジザキア |
| 2人 | 3.9倍 | B+ | 12.フロムナウオン |
| 3人 | 8.3倍 | B- | 11.ミラクルキャッツ |
| 4人 | 8.9倍 | … | 3.ゴールデンハインド |
| 5人 | 9.9倍 | B- | 1.ニシノカナン |
| 6人 | 10.9倍 | … | 2.インペリアルコート |
| 7人 | 11.7倍 | 10.マイレーヌ | |
| 8人 | 25.2倍 | 8.ドゥワー | |
| 9人 | 29.5倍 | B- | 13.サティンボディス |
| … | … | … | （以下、省略） |
注：人気とオッズは筆者記事執筆時間（土曜日20:59）のものとなります。
12:55 小倉6R 芝1200m
出走馬9頭中、3頭の追い切り動画しかありませんでした。
B+評価馬
6.ロンドンプランは、1週前に松山騎手が騎乗して時計を出しました。最終追い切りは軽めでしたが、それでもパワフルで安定したフットワークで余力十分の内容です。
追い切り評価まとめ
| 人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 2.2倍 | B+ | 6.ロンドンプラン |
| 2人 | 4.6倍 | B | 9.キールロワイヤル |
| 3人 | 5.8倍 | － | 5.パラシュラーマ |
| 4人 | 7.6倍 | － | 8.ミカッテヨンデイイ |
| 5人 | 11.5倍 | － | 3.タムロショウリュー |
| 6人 | 18.2倍 | B- | 7.シュハリ |
| … | … | … | （以下、省略） |
注：人気とオッズは筆者記事執筆時間（土曜日21:09）のものとなります。
13:05 福島6R 芝1200m
出走馬16頭中、2頭の追い切り動画しかありませんでした。プラス評価とする馬はいませんでした。1頭だけコメントします。
その他注目馬
9.トウロウノオノは、柔らかく伸びやかに走れていますが動きはスローです。
追い切り評価まとめ
| 人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 4.8倍 | B- | 14.パルフュメ |
| 2人 | 5.4倍 | － | 15.チカポコ |
| 3人 | 6.0倍 | － | 11.リサリサ |
| 4人 | 7.9倍 | B | 9.トウロウノオノ |
| … | … | … | （以下、省略） |
注：人気とオッズは筆者記事執筆時間（土曜日21:17）のものとなります。
今週の重賞レース
CBC賞（G3）
ラジオNIKKEI賞（G3）
