本記事は、2022年6月26日に行われる新馬戦の追い切り評価となります。
12:05 函館5R 芝1200m
出走馬8頭中、6頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
4.メイショウギシオーは、脚をピンと伸ばしスナップを効かせて走る馬。鞍上の仕掛けに素早く反応し、鋭く脚を伸ばしました。1週前は相手を7馬身引き離し、最終追い切りでも、しっかり1馬身半先着です。仕掛けに対する反応の良さを高く評価します。
B+評価馬
3.エターナルジェイドは、前傾姿勢でスピードに乗りながらのコーナーを回ることができており、高いコーナリング性能の持ち主です。直線での手前替えも美しく、活気十分に四肢を大きく広げて走れています。時計は少しモノ足りませんが、動きの質を評価します。
その他注目馬
7.オボロヅキヨは、まだ推進力を上に逃がす完歩が多く、左手前でスピードに乗らないなど課題は多いですが、活気十分にキビキビと動けています。馬体もふっくら見せており、右手前の走りは良かったため評価は据え置きました。オッズ妙味を感じる一頭です。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.3倍 | A | 4.メイショウギシオー |
2人 | 4.9倍 | B+ | 3.エターナルジェイド |
3人 | 6.2倍 | - | 2.カワキタマックス |
4人 | 9.3倍 | B- | 1.ニシノピウモッソ |
5人 | 11.2倍 | B- | 5.コズミックコール |
6人 | 11.3倍 | B | 7.オボロヅキヨ |
7人 | 15.3倍 | B- | 6.フルコンタクト |
8人 | 18.2倍 | - | 8.ナブラチロワ |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日21:06)のものとなります。
12:15 東京5R 芝1600m
出走馬16頭中、6頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
1.グランベルナデットは、とてもフォームの綺麗な馬で高い資質を感じる馬です。しっかり地面を掴んでパワフルに走れています。ギアチェンジ性能にまだモノ足りなさを覚えますが、トップスピードに乗せてから脚を持続させる能力は素晴らしいものがあります。
その他注目馬
【B+】の馬はいませんでした。【B】とした馬についてコメントします。
3.コスモオピニオンは、1週前追い切りはよく見えませんでしたが、最終追い切りでは終始手応え抜群。長く脚を使って、抑え気味に内の相手と併入しました。6.ジュドーは、地面をしっかり叩いて走れています。後肢の蹴りの強さも十分。ただ右手前が苦手なことが見て取れたため、一つ評価を落としました。
今回はマイナス評価としましたが、今後も注目してみたい馬がいたのでコメントします。
4.スパークタイムリーは、余計なアクションが多く着地の弱さも気になりますが、関節柔らかで四肢の可動域は十分です。将来的にはよくなってきそうですが、今回は割引ました。2.フラグランツァは、ピッチ走法でキビキビと走る馬。走りが少し忙しく、府中の長い直線は合わないという見立てです。また手前を替えることなく、左手前一本で駆けた点も割引き。時計は水準のものがありますが評価は割引きました。
追い切り評価(まとめ)
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.0倍 | A | 1.グランベルナデット |
2人 | 5.3倍 | B | 6.ジュドー |
3人 | 10.8倍 | B- | 2.フラグランツァ |
4人 | 13.3倍 | B- | 4.スパークタイムリー |
5人 | 13.8倍 | - | 11.サトノヴィレ |
6人 | 13.9倍 | B | 3.コスモオピニオン |
7人 | 21.5倍 | - | 15.サイモンオリーブ |
… | … | … | (以下、省略) |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日21:15)のものとなります。
12:25 阪神5R 芝1800m
出走馬12頭中、11頭の追い切り動画がありました。
A評価馬
クラシックを目指す馬たちが集う王道コースでの新馬戦。良く見える馬が多かったです。
5.ドゥラエレーデは、運動神経の良さが伝わるフットワークです。クビの角度とストライドの広さが適切で、リラックスしてスピードに乗せて走ることができています。11.ノイアータークは、いつでも弾けられそうな手応えでしたが、相手を1馬身前に置き、しっかり鞍上からの指示を待つ頭の良さを見せました。ラスト1Fから相手を捕らえにかかるも、相手もかなり動けていました。最後は併入となりましたが、とてもバランスの良い走りをしています。走りの質を高く評価します。
B+評価馬
10.ゴッドファーザーは、鞍上が走らせすぎないよう手綱を絞っていましたが抑えきれない手応え。馬なりでラクラクと半馬身先着しました。ストライドが大きくフットワークの弾力性も十分。広いコースで長く脚を使うことに長けていそうです。3.カルロヴェローチェは、胸前が厚く、前肢の掻き込みの強さが魅力の馬です。手前替えにスムーズさを欠くなど走りはまだ幼いですが、不良馬場の栗東芝コースを苦にしていませんでした。キレとパワーを兼備しています。1週前は外から相手が交わしに来たところを抜かせることなくハナ差先着。最終追い切りでは追う相手をラクラクと2馬身突き放しました。クビをしっかり使って走れています。
その他注目馬
4.アンテロースは、かなり小柄な馬であるのが映像から伝わります。勝負根性がある馬で、自分より大きな相手と馬体をぶつけながら物怖じすることなく登坂してきました。かなり勝気な性格です。前脚を高く上げキビキビとしたフットワークで、綺麗な加速ラップを踏めた走りを評価します。【B】の中では最上位です。1.チャンスザローゼスは、不良馬場の栗東CWでコーナーの一番深いところを回り、全体時計80.4-11.8秒は優秀です。併せた相手に一度前に出られるも、前に出返す勝負根性も垣間見れました。9.シンドバッドは、不良の栗東芝コースだったこともありますが、一定のリズムで走れていません。ただ走りには一瞬のキレ味があり、瞬発力に秀でたタイプ。右手前が得意な馬で、左手前になると走りがフワフワする点は割引きですが、活気は十分で、俊敏に動けている点は評価できます。
マイナス評価とした馬について
他のレースに出ていれば【B】評価以上だったかも知れませんが、相対評価でマイナスとした馬についてもコメントします。
8.デルマソトガケは、ギアチェンジ性能は低いものの、クビを前に突き出し長く脚を使えていましたが、他に良い馬が多くマイナスとなりました。12.エーティースピカは、動きはスローですが、クビを前に突き出し推進力を損ねないフォームで走れており、相手を2馬身突き放した点は評価できます。この馬も悪くはないのですが、他に良い馬が多く、この評価です。
追い切り評価まとめ
人気 | オッズ | 評価 | 馬名 |
---|---|---|---|
1人 | 2.1倍 | A | 5.ドゥラエレーデ |
2人 | 4.0倍 | B | 4.アンテロース |
3人 | 5.1倍 | B | 1.チャンスザローゼス |
4人 | 8.3倍 | B+ | 3.カルロヴェローチェ |
5人 | 31.1倍 | B | 9.シンドバッド |
6人 | 31.9倍 | B+ | 10.ゴッドファーザー |
7人 | 45.6倍 | A | 11.ノイアーターク |
8人 | 58.7倍 | C | 6.カウピリ |
9人 | 65.9倍 | - | 7.ペイシャハヤブサ |
10人 | 78.6倍 | B- | 8.デルマソトガケ |
11人 | 81.6倍 | B- | 2.オータムクイーン |
12人 | 97.1倍 | B- | 12.エーティスピカ |
注:人気とオッズは筆者記事執筆時間(土曜日21:35)のものとなります。