2022年2月20日(日)に東京競馬場で行われる『フェブラリーS(G1)ダ1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アルクトス 57.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
田辺騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手を3馬身近く追走し直線に入ってくる。追う相手に馬なりのままスッとクビ差先着。序盤のフォームは美しかったものの、右手前に替わってから僅かに失速した点は割引き。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
ただ1週前より良く見えました。好枠をひいた状態上向きの1頭。パドックは注意したいと思います。
インティ 57.0 【B+】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。右前肢の着地ポイントがやや内過ぎるために、斜に構えたフォームにはなっている。とは言え、活気十分のキビキビとした走り。ラスト1Fからの仕掛けに対して更に脚色を強め綺麗な加速ラップを踏んで登坂した。近走の中では走りに覇気を感じる内容。ラチ沿いを回したことを考えると好時計。コーナーで逆手前だった点には目を瞑り高く評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
1週前からよく見えた馬の1頭ですが、好調はキープできています。良い状態で本番に臨めるのではないでしょうか。
エアスピネル 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
本追い切りが1週前なのだろう。最終追い切りは終い重点の内容。ラスト1Fで相手を交わし去るイメージだったのだろう。ただちょこまかとした走りで、仕掛けてからの伸びが案外。馬なりの相手に抵抗され、僅かにクビ差先着。陣営としても想定以下の追い切り内容だろう。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
序盤もアタマが高かったです。1週前の方がまだ良く見えました。
カフェファラオ 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり③
福永騎手が騎乗。2頭併せの内。外の相手は古馬1勝クラス。これを3馬身追走し直線へ。直線向いても相手はまだ1馬身前。持ったまま難なく相手に先着という内容。上半身の力みがち点は割引きも、下半身は十分の動き。四肢の可動域は広く、前脚を高々と上げスピード感ある推進力が十分の走りになっている。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
能力の高い1頭です。当日のパドックで落ち着いていれば評価を上げたいと思います。
ケイティブレイブ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑤
菅原明騎手が騎乗。2頭併せの外。相手を1馬身追走から外を回し2馬身半突き放す好内容。ただ併せた相手は古馬1勝クラスのロイヤルダンス。相手はさして動けていない。動きが少し重く映る。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
サンライズノヴァ 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。全体時計は50.8秒。メンバー中最速の好時計。手前を替えず右手前1本で走り切ったため、さすがにラスト1Fの脚色は鈍ったが、フォームの乱れは少なく、併せた相手にきっちり半馬身先着。今回は毛艶もよく、いつも以上に手応えに余裕を感じる。状態が良いのだろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
1週前追い切り評価記事でも書きましたが、マイルG1を取れる器です。既に8歳になりましたが、近走の中ではもっとも良く見えます。悲願のG1タイトル奪取なるか注目したいと思います。
サンライズホープ 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑧
幸騎手が騎乗。2頭併せの内。コーナーを深々と回ってくる。併せた相手は古馬2勝クラスのイルミネーターであったが、大きなフットワークでこれを圧倒。ただ追ってから俊敏性が少し物足りない。決しては悪くはないのだが相対評価となるとこの評価となる。
【1週前追い切り B】
スワーヴアラミス 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
松田大騎手が騎乗。ラチ沿いを登坂。前後の脚を真っ直ぐ前にだす安定したフォームの馬だが、仕掛けに対する反応が物足りない。ラスト1Fから幸騎手がこぶしで合図を送るもさしたる反応を見せず、肩ステッキにも反応しきれず終い失速。失速度合は僅かだったとは言え、評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
やはり瞬間的なギアチェンジを得意とする馬ではありません。タフな展開にならないと難しいかも知れません。
ソダシ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
吉田隼騎手が騎乗。最終追い切りは軽めの予定だったのだろう。鞍上は終始もったまま。馬場の真ん中を馬の気分に任せて登坂させた。ラクラクと綺麗な加速ラップが踏めるのは能力もあるが状態も良いのだろう。ただ上体が高く、動きに時計ほどのキレは感じない。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
ソリストサンダー 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
序盤はアタマを回しながらの走り。走ることに集中できていなかった点は割引き。ただ毛艶はピカピカで脚元の力感十分。真っ直ぐ前を向いてからは、四肢を大きく広げ、馬なりのまま真っ直ぐ登坂した。上半身をもう少し上手く使うことができていればプラスなのだが…。脚元は十分にパワフル。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
【B】の中では上位の1頭です。
タイムフライヤー 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
横山武騎手が騎乗。低い姿勢で走れているものの、いつも以上にフォームに力みを感じる内容。そのせいもあってか最後は0.7秒大きく失速も、懸命に追うラチ沿いの相手にはきっちりクビ差先着。失速というよりかは最後は馬が走るのを止めたようにも見えた。武史騎手は意に介すことなく、最後までもったままであったが…。動きに際立つものを感じない。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は古馬3勝クラスのダノンシティです。
ダイワキャグニー 57.0 【B+】
美浦南B単走。馬なり③
コーナーを回り直線向いた際、顔をやや右に向けて走っていたものの、得意の右手前に替わりトップスピードに乗せてからの走りがとても伸びやか。四肢の可動域は十分で、クビの角度も良い。前走の中山金杯の時もよく見えたが、今回は更に上の状態にあるように思える。近走稀にみる状態の良さ。1週前追い切り同様、高く評価したい。
【1週前追い切り A】
【A】評価でも良いくらい動けています。自分のペースでレースが進められる外枠の方がこの馬にとっては良かったと思います。個人的には、今回レッドルゼルを上位に取りたく明示的に一つ評価を落としました。
テイエムサウスダン 57.0 【B+】
栗東坂路単走。G前強め。
アタマを低い位置に保つことで前への推進力十分。クビを前に突き出して走れいている。少し走りの安定性には欠けるも活気十分。強めに追われたとは言え、最終追い切り時計がかなり優秀。特にラスト2F時計の23.8-11.9秒の素晴らしいラップを高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
テオレーマ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中を併せ馬で登坂。併せた相手は3歳未勝利馬。強く追うことなくもったままでゴール前スッとクビ差先着。全体時計は54.1-12.4秒と平凡で動きも平凡。変わらないフォームの安定性ではあるが…。1週前が良かったため評価は据え置いたが、マイナスよりの据え置き評価。
【1週前追い切り B+】
ミューチャリー 57.0 【B】
船橋ダ併せ。G前一杯⑥
2頭併せの外。追う相手に対して馬なりのまま先着を果たしそうであったが、あえて強烈な尻ムチを入れ相手を突き放す意欲的な内容。見栄えは良いが、この馬自身はそれほど加速できているようには感じない。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
時計だけみると出ているように見えますが、船橋ダコースは不良馬場でした。
レッドルゼル 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
序盤はアタマを回しながらも、後半にかけて集中力を高めていく。最後は真っ直ぐ前を向き、前後の脚をまっすぐ前に出す好フォーム。このフォームがパワフルかつしなやかで素晴らしい。走りの質の高さは抜けている。馬場のややラチ沿いを走り全体51.7秒、ラスト2F24.5-12.1秒と時計面も文句なし。高く評価したい。
【1週前追い切り A】