2022年2月20日(日)に東京競馬場で行われる『フェブラリーS(G1)ダ1600m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は24頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- アナザートゥルース
- クロパラントゥ
- ケイティブレイブ
- ゲンパチフォルツァ
- ソリストサンダー
- タイムフライヤー
- タガノビューティー
- テイエムサウスダン
- ミューチャリー
なお、テーオーケインズ、マルシュロレーヌは翌週のサウジCに遠征予定。フェブラリーSは回避の見込みです。
アルクトス 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前一杯⑦
田辺騎手が騎乗。3頭併せの内。前を大きく追走し、直線で並び掛けようとムチを入れてめい一杯追うも、中の古馬3勝クラスのアントリューズに馬体を併せることができず1馬身遅れ。大きなフットワークで走れているが終いのキレが物足りない。
アントリューズは2/12(土)の雲雀Sに出走し、4人気7着でした。
インティ 57.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
武豊が騎乗。四肢の可動域は広くない馬で、いつもあまり見栄えしない馬だが、今回は良く見える。アタマを低い位置に保ち背中が安定。手前を綺麗に替え、クビと脚の連動性の高いキビキビとした走り。内にギュッと力が入る感じも良い。プラスに評価してみたい。
エアスピネル 57.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
M.デムーロ騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手と少し馬体を離して馬場の真ん中ややラチ側に入ってくる。ラスト1Fで手前を替えたが、とてもスムーズ。もう9歳だがセンスの高さは相変わらず。デムーロも馬の手前替えに呼応するカタチで軽仕掛けて、ゴール前スッと半馬身先着。綺麗な加速ラップを踏み真っ直ぐに登坂した。好調だろう。
併せた相手は、古馬1勝クラスのレヴィーアクイーンです。【B】の中では最上位の評価です。
カデナ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
荒々しい活気を見せ馬場の真ん中に入ってくる。少し左にささりながらの走りだった点は割引き。鞍上が真っ直ぐ走らせようと補正したこともあり、少し斜に構えたフォームとなり終いは0.7秒の失速。とは言え、いつも以上の気迫を見せ、チップを高々と蹴り上げる力強いフットワーク。状態は悪くなさそう。最終追い切りに期待したい。
カフェファラオ 57.0 【B-】
美浦南W単走。G前強め④
上体高めも前肢でしっかり地面を掻き込みながら長く良い脚が使えており、いかにも府中の長い直線に向きそうな走り。ただ仕掛けてからの反応は一息でグッと伸びる感じはない。好時計ではあるものの通ったコースを考えるとそこまで強調できない。また、いつものことだが首筋に発汗も見られる。評価は割引いた。
最終追い切りではもう少し弾けて欲しいです。
サンライズノヴァ 57.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
松若騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手と馬体を並べて直線に入ってくる。力みの少ない柔らかなフットワーク。全体時計51.5秒の好時計。終い脚色が鈍るも手前を替えることなく、右手前1本で走り続けた点は割引き。ただ最後まで集中して体幹しっかりに走れている。併せた相手にはスッと半馬身先着した。いつになくリラックスして走れている点は評価したい。
いつかフェブラリーSを勝つ馬だろうなと思い続けて早四年。今回で5度目のフェブラリーS挑戦です。例年と違い東京大賞典を使ったローテーションは気になるも状態は悪くなさそうです。悲願を達成なるか。併せた相手は古馬1勝クラスはレッドレジェーラです。
サンライズホープ 57.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑤
この馬らしい大きなフットワーク。直線序盤から鞍上が徐々にギアを上げていくも、なかなかトップギアまで入っていかない。そんな印象を受ける追い切り内容。フォームは悪くないのだが、エンジンの点火スピードが少し物足りない。動きも幾分スローに映る。評価は据え置いた。
スワーヴアラミス 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前強め⑧
松田大騎手が騎乗。四肢の可動域は広くなくピッチ気味に走る馬。クビの使い方にも硬さが見られスピードの乗りが悪く映る。それでも通ったコースを考えるとかなりの好時計。脚力が強いのだろう。ただ、この走りを見ていると、決して脚が早いタイプの馬とは思えず、体力を活かしての消耗戦に強い印象。ワンターンの府中マイルG1はどうだろうか。もう少しキレ味欲しいところ。評価は割引いた。
ソダシ 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
吉田隼騎手が騎乗。2頭併せの外。相手を1馬身前に置きながら、相手の外を回してくる。相手の仕掛けを待ってから、本馬が仕掛けゴール前できっちり捕らえて併入という内容。活気十分に大きく動けているものの、この馬本来の力を考えるとまだまだ上がある内容。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬OPクラスのリレーションシップです。
ダイワキャグニー 57.0 【A】
美浦観南B併せ。G前軽仕掛け③
2頭併せの外。コーナー手前で1馬身差まで詰め寄り、相手の外を回し直線に向くと得意の右手前に替わり、内の相手を難なく交わし去り1馬身先着。ゴールを過ぎてからも勢い衰えることなく、最後は3馬身以上突き放していた。8歳だが全く年齢を感じさせない若々しい走り。弾むようなフットワークで伸びやかに走れている。高く評価したい。
併せた内の相手は古馬2勝クラスのアポロミラクルです。幸騎手はサンライズホープです。この馬には誰が騎乗するのでしょう。この1週前追い切りでは三浦騎手が騎乗していました。「乗りたい」そう思ったのではないでしょうか。
テーオーケインズ 57.0 【B+】
サウジC予定。本レースは回避の見込です。
栗東CW単走。馬なり⑨
松山騎手が騎乗。安定したフットワークでコーナーを深々と回ってくる。走りのバランスがとてもよく雰囲気は抜群。王者の風格を漂わせている。脚の回転スムーズで、キレある動き。馬なりでこの時計。どのような最終追い切りをみせてくれるだろうか。楽しみにしたい。
【B+】の中では最上位の評価です。
テオレーマ 55.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
ルメール騎手が騎乗。相手と馬体を並べて馬場の真ん中に入ってくる。小気味良いキビキビとしたフットワーク。所謂ピッチ走法の馬だ。特筆すべきは体幹の強さ。一度映像を見てみて欲しい。ルメールが騎乗していたこともあるだろうが、これほど真っ直ぐ走れる馬はなかなか見ない。集中もできている。右手前1本の走りであったが余力と捉えたい。追う相手に対して難なく1馬身先着。高く評価したい。
ブルベアイリーデ 57.0 【D】
栗東坂路単走。馬なり。
東海Sから中2週目ということもあり軽めの調整。本追い切りは最終追い切りだろう。少し右にクビを傾げながら走っていたものの、さして気にするほどでもないかも知れない。評価不能の【D】評価とする。
マルシュロレーヌ 55.0 【B-】
サウジC予定。本レースは回避の見込です。
栗東CW併せ。馬なり④
2頭併せの内。先に仕掛けた相手に軽く仕掛けるも無理には追わずクビ差遅れという内容。軽めの内容であったとは言え、少し肩の出が悪いか。フォームは悪くなく、リラックスしてそこそこの時計も出せている。最終追い切りに期待したい。
惜しくもエクリプス賞の受賞は逃しましたが、全米競馬協会(NTRA)が発表する「最も記憶に残った瞬間」をファンが選ぶ「モーメントオブザイヤー」を受賞。本当におめでとうございます。
レッドルゼル 57.0 【A】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
序盤、アタマを振りながら馬場の真ん中ややラチ側に入ってくる。早々に左手前に替わるとスーッと脚色を伸ばし、素晴らしい加速ラップを踏んで真一文字に登坂した。少し上体は高く映るも、毛艶はピカピカで適度な気合乗り。弾力性あるフットワークで抜群のキレ味。見せムチを使い最後まで集中して走らせた内容も好感が持てる。高く評価したい。