2021年10月10日(日)に東京競馬場で行われる『毎日王冠(G2)芝1800m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は13頭。追い切り動画で確認できた12頭の追い切り評価となります。
- カイザーミノル
ヴァンドギャルド 57.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑤
序盤は鶴クビ気味にコーナーを制御の効いた状態で回ってくる。直線序盤は口を割りながらも、鞍上のゴーサインを待つように抑えが効いている点は好感が持てる。残り100mあたりで、鞍上が軽く促すと、自然なカタチで馬が加速し、ゴールを過ぎてもそのスピードは衰えることはなかった。変わらずバネ感たっぷりの走りで、動きのしなやかさも十分。何かこの馬の成長を感じられる内容。高く評価したい。
ヴェロックス 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前一杯。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。右手前時の走りは悪くなかったものの、残り100mで左手前に替わってからの走りがイマイチ。手前を替えられたことに嫌がる仕草を見せ、その後はアタマを上げ、クビをほとんど使わない走法に。ただ右手前時の走りは少し重心高めも、前脚をしっかりと前に投げ出し力感十分の走り。時計は平凡も綺麗な加速ラップも踏めている。
カデナ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
この馬は右手前が苦手なのだろうか。意図的に手前を戻して右手前で走らせようとする意図を感じる内容。時計は全く気にする必要はないだろう。ただ、右手前に戻してからの失速度合いが大きく評価しづらい。
ケイデンスコール 57.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
右手前1本で登坂。筆者はこの馬は左手前が苦手な馬だと思っており、右手前に勝る走りは、この馬のスタイル。鞍上は”手前を替えなくて大丈夫か”と脚元を確認していたが、問題なし。寧ろ今回の舞台を考えると、右手前1本で、体幹しっかりに、走りの軸を一切ブラさず、真一文字に走りきった点は高く評価できる。時計面もラスト2F時計23.8-11.7秒は極めて優秀。高く評価したい。
サンレイポケット 56.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
1週前にしっかりと負荷をかけ最終追い切りは坂路でサラリという内容。ラチ沿いを走る相手と馬体を併せて淡々と登坂し、最後にきっちり1馬身先着するという内容。前後の脚がキレイに真っ直ぐ出る好フォームで、走りの軸も安定。時計は平凡も、最後まで集中し、馬なりのまま駆けていた。馬なりで加速ラップを維持できた点は評価したい。
1週前は通ったコースはやや内目で終い一杯に追ったものだったとは言え、栗東CWで76秒台、ラスト1Fは12.1秒という破格の好時計。ただ、併せた外のルチェカリーナ(2勝クラス)と併入で、手応えは見劣る内容。これはルチェカリーナが動けていたという評価です。ルチャカリーナにも注目したいと思います。
シュネルマイスター 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。外は同レースに出走予定のマイネルファンロン。コーナー手前で少しスピードを抑える仕草。直線の早い段階で一時前に出るも、相手が来るのを待つようにスピードを緩め、相手が来てから、再び脚を伸ばすという内容。マイネルファンロンを子ども扱いに1馬身先着も、スピードの出し入れが多い内容。このスピードの出し入れは意図したものではなく、制御しきれない中でのもの。割引。ただこの内容でありながらラスト1Fは11.4秒。評価は据え置くも、スピード感ある走りはできている。
ダイワキャグニー 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑧
直線向いて手前替えにスムーズさを欠き、得意の右手前に替わってからアタマを上げて嫌がる仕草をみせた点は割引き。ただその後は、後肢でしっかり地面を蹴り、スピード感ある走りはできていた。トモの可動域が十分である一方で、前脚の伸びやかが物足らず、評価は据え置いた。
ダノンキングリー 58.0 【B-】
美浦南B併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。折り合い重点の内容であり、追い切り場所や時計となどは気にする必要がなさそう。最終追い切りでは、かなり行きたがる素振りが見て取れた点は割引。直線でも何度も馬が前に出ようとするのを鞍上が手綱をひいて制御していたのが印象的。折り合い重点の内容で、折り合い面での不安感じる内容であった。当日のパドック気配は注視したい。
前走安田記念時は、1週前、最終と2週続けてのダート追いでした。今回は1週前は南Wで、最終追い切りがダートコース。この微妙な追い切り場所の変化がどう影響するについては、さして気にしていませんが、メモとして残しておきます。
トーラスジェミニ 56.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走し、コーナーワークで並び掛けて直線へ。クビが前に出ていかず推進力ない走り。股下に発汗も見られ、何か気負いながらの余力ない走り。併せた外の相手にも一瞬前に出られるなど、併せた相手に手応え見劣る内容。評価できない。
安田記念では【A】評価を付け、13番人気ながら5着に好走してくれた馬ですが、今回はそれと比較しても格段に落ちる内容です。
ポタジェ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを1頭分空けて登坂。重心低く力強いフットワークで真っ直ぐ集中して走れている。ラスト1Fで行った手前替えも極めてスムーズ。ただ、残り150mで馬が走るのを止めた。鞍上も無理に追わなかったため、ラスト1Fは13.3秒。既に仕上がっているのだろうか…。序盤は悪くない。ただ重賞前の最終追い切りで、終い走るのを止めた点はいかなる理由でも咎めたい。評価は割引いた。
マイネルファンロン 56.0 【C】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑨
2頭併せの外。内は同レースに出走予定のシュネルマイスター。これを相手に1馬身半先行から直線早々に前に出られると、併せた内の相手に1馬身遅れ。
ラストドラフト 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。内の馬を1馬身追走し、馬場の7分どころを回ってくる。コーナーで手前を替えるのが早すぎた点は割引きも、直線では相手を射程に捕らえると、馬自らクビをグッと下げ、四肢を大きく広げ、のびやかで弾力性のある走り。馬なりのままラクラクと1馬身先着した。通ったコースを考えても時計も上々。間違いなく好調だろう。高く評価しておきたい。
普段ポリトラックで仕上げられることが多い馬ですが、今回はウッドチップコースでしっかりと追い切られています。爆穴ですが、穴ならこの馬だと思います。
来週のG1も先取りしておこう
秋華賞(G1)
出走登録22頭中、追い切り動画で確認できた17頭の1週前追い切り評価となります。