2021年6月6日(日)に東京競馬場で行われる『安田記念(G1)芝1600m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた11 頭の追い切り評価となります。
- ケイデンスコール
- シュネルマイスター
- ビッククインバイオ
- ラウダシオン
インディチャンプ 58.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前強め。
ラチ沿いを走る相手との併せ馬。右手前で引っ張り、ラスト1Fで左手前に替えて相手を交わした後、スッと気を抜いた走りに。鞍上がそれを咎めるように気合いをつけると、再び伸びて1馬身先着。ラスト1Fで0.3秒失速したのはその分か。相変わらずのピッチ走法で力強いフットワークも、身体の向きが右を向いている点は気になるところ。評価は割り引いた。
2週前が栗東坂路で51.9-12.6秒。1週前(当週)が51.6-12.3秒。と徐々に上向き加減も、まだ完調手前という見立てです。どのような最終追い切りをしてくるかが楽しみです。
カテドラル 58.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑩
コーナーの一番深いところを回り直線に入ってくる。鞍上は手綱を絞り、抑え気味。直線でスムーズに手前を替えると、鞍上が段階的に仕掛けて、馬もそれに応えて段階的に加速。四肢の可動域はそれほど広くないものの、クビの角度が良く、脚との連動性は高い。安定したフォームで、力むことなく駆けた。
プラス評価としても良い動きです。
カデナ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ沿いに入ってくる。ラスト2F過ぎたあたりで、カチッと左手前に決めると弾むようなフットワークで活気十分に登坂。問題なのはラスト1Fからの鞍上の仕掛け。右手綱を回すように仕掛けることで、馬がそれに反応し、右に重心が移ってしまう。一度ならず二度も同じ手綱の使い方をしており、そのたび馬が右を向いていた。それに疲れたか、最後は右手前に戻し0.3秒の失速。馬は悪くないと思うが、内容が良くない。評価は割り引いた。
カラテ 58.0 【C】
美浦坂路単走。G前仕掛け。
ラチ側を登坂。終始アタマが高い。手前を替えた直後、わずか一瞬だけ真っ直ぐ向いて走るも、すぐに走るのを嫌がり、顔を右に背けた点は大きく割引き。その後、鞍上が見せムチをめい一杯使って鼓舞するも改善されず。そのままフィニッシュした。一応の加速ラップは踏めているものの、全体時計54.0-12.8秒。評価できない。
ギベオン 58.0 【B-】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑨
馬場の9分どころをコーナー深く回り直線に入ってくる。直線向いて左手前に替わると、走りづらかったのか、アタマを振り何か心地悪そうな走りに。直線半ばで仕掛けられ、徐々にスピードが上がると、右手前に戻して少し伸びやかな走りに。この馬は右手前の方が得意だろう。トモの可動域は十分も、前脚が前に出ず、バランスの悪い走り。評価しづらい。
この走りで、この時計が出せるのは、アタマを低く保ち、クビを使って推進力を損ねない走りができているためですかね。ただこの日のCWが時計の出やすい馬場だった可能性があります。時計で過剰に評価したくない一頭です。
グランアレグリア 58.0 【B+】
美浦坂路単走。馬なり。
とても軽い追い切り。内目を完全馬なりでゆったりと走らせた。時計は60.4-14.9秒。軽めの追い切りだったとは言え、アタマの位置は安定し、真っ直ぐ前を向き集中した走り。左手前1本で気分良さそうに駆けた。前脚は高く上がり、動き柔らか。並々ならぬ気配が漂っている。まさに王者の風格。最終追い入りはビッシリと追ってきそう。楽しみにしたい。
サリオス 58.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走から直線向いて並び掛ける。手前替えがぎこちなく、顔もその相手の方を向いたまま。抜け出してからは、しっかり前を向き、前脚を大きく前に突き出し、スナップの効いた走りとなり、併せた相手をラクラクと1馬身突き放していたが…。肩口に発汗も見られ、完調とは言えない動き。評価は据え置いた。
ダイワキャグニー 58.0 【A】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。前を1馬身追走から、相手の外を回し直線に入ってくる。相手はまだ半馬身前。スムーズに右手前に替わると、右前脚で大きく掻き込むようなダイナミックなフットワーク。トモの可動域も十分でしっかりと地面を掴んで走れている。顔は真っ直ぐ前を向き、集中して活気十分の走り。併せた内の相手にラクラクと1馬身先着した。高く評価したい。
ダノンキングリー 58.0 【B+】
美浦B併せ。馬なり⑨
3頭併せの外。右回りのコーナーリングを流れるようにスムーズに回ってくる。直線向いて、鞍上が脚元を覗き込むと右手前に。その後は、四肢の可動域はそれほど広くないものの、クビを大きく前に突き出すフォームでキビキビとした走り。内は相手にせず、追う中の相手にラクラクと1馬身先着した。ダートコースで追い切られた点と、脚元の力感が薄かった分、この評価としたが状態はかなり良さそう。最終追い切りに期待したい。
ダノンプレミアム 58.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑦
四本の肢でしっかりスナップを効かせ、地面を弾くように走る走法のためか、ムダな動きが少なく、この馬らしい重厚感たっぷりでありながら、滞空時間の長い走り。ただ仕掛けてからの反応は鈍く、動きにキレは感じない。まだ少し重めか。時計は出ているが、動きに往年の迫力を感じない。
トーラスジェミニ 58.0 【A】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑨
2頭併せの外。よっぽど手応えが良かったのだろう。前を2馬身追走から、内目を回る相手に対して、大きく外を回して直線へ。直線では軽く仕掛けて、あっさりと1馬身突き放して先着した。四肢の可動域がとても広く、動き伸びやか。毛艶もピカピカ。さしたる時計は出ていないものの、動きは上々。高く評価したい。