2021年5月16日(日)に東京競馬場で行われる『ヴィクトリアマイル(G1)芝1600m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は20頭。追い切り動画で確認できた18頭の追い切り評価となります。
- イベリス
- サウンドキアラ
アフランシール 55.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
馬が行きたがるのを鞍上が無理に抑えたため、終始アタマがあがる酷い内容。コーナーは逆手前で、フォームもバラバラ。G1における大事な1週前追い切りでこの内容は評価できない。ある意味、とても面白い映像になっているので、映像を見れる方は是非見てみて欲しい。
エーポス 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
序盤は、身体が進行方向に対して真っ直ぐ向いておらず、少し右斜め前に走っていたがこれはすぐに補正されさほど問題ではないか。ただラスト1Fで疲れて右にヨレた点は割引。手前を替えることなく右手前1本で走ったため、右前脚の脚力が落ちたためだろう。キビキビとは動けているが…。
グランアレグリア 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
前を3馬身追走し、スピード感たっぷりにコーナーを回ってくる。お互いラクに走らせていたがスピードの違いは歴然。直線向いてどこまで弾けるかと思ったが、相手をみるように自然体で駆けさせ、最後は相手と並んでゴール。併入することが目的だったのだろう。良く言えばコントロールが効いている。動きに幾分硬さは見られるもトモの厚みは十分で、調子は悪くなさそう。最終追い切りでどのような動きをみせてくれるか。楽しみにしたい。
クリスティ 55.0 【B+】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑨
内目を通る相手に対して、コーナー深く回り直線へ。コーナー~直線半ばまで鞍上は手綱を抑え気味。直線半ばで、先に仕掛けた相手を待ってから手綱を開放すると、瞬時に伸びて1馬身先着。高いギアチェンジ性能をみせた。併せた相手も動けており、この一杯に追う相手に、あっさり1馬身先着した点は高く評価したい。
シゲルピンクダイヤ 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽く促す。
ラチ沿いを体幹しっかり安定したフォームで真っ直ぐに駆け上がってくる。ラスト1F過ぎたあたりで少し疲れたか手前を替える。少しバランスは崩したが許容範囲で切替はスムーズな方。終い重点の内容で全体時計は出ていないが、ラスト2F時計は24.2-11.8秒はかなり優秀。プラス評価と迷ったが、最後に手前を戻した分を割り引いてみた。最終追い切りにも注目したい。
シャドウディーヴァ 55.0 【B】
美浦南W併せ。軽く促す⑤
2頭併せの内。前をかかり気味に1馬身追走し直線へ。直線では先に仕掛けてムチを入れてめい一杯追う相手を寄せ付けることなく、軽く促すだけで2馬身突き放す好内容。トップスピードに乗ってから四肢の可動域は広く、馬体も大きく見せているが、まだ少し太目残りなのか、動きが少し重たいか。これと前半少しかかり気味だった分を割り引いた。ただ状態はかなり上向き。この馬もプラス評価と迷った馬。最終追い切りでも注目したい。
スマイルカナ 55.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑧
相変わらず美しいフォームで走る馬。正直このフォームだけで十分にプラス評価。このフォームは天性のものであるため、この馬の評価はいつも良くなってしまう。柔らかく弾むようなフットワークも健在。時計も取ったコースを考えると十分。気になるのは舌を出していた点。鞍上もこれに気づいており、集中して走らせるよう何度も見せムチを使っていたが…。最終追い切りでもこの癖が出ているようなら少し注意したい。
ダノンファンタジー 55.0 【B】
栗東芝単走。馬なり⑨
序盤は、鞍上が抑えていたこともあり、アタマが上がるカッコ悪いフォーム。相変わらず気難しい馬だ。直線では手綱を開放したことでアタマの位置が改善され、キビキビと力強いフットワークで駆けたが、序盤抑えたためか後半の伸びの迫力に欠けた印象。この馬については折り合い一つだろう。最終追い切りではここに着目したい。
ディアンドル 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
毎度追い切りでよく見えず、毎度マイナス評価にしてしまうのだが、毎度好走されてしまう馬。今回は注意してみようと思うが、やはり今回もマイナス。理由は折り合い。馬が行きたがるのを鞍上がかなり抑えており、このせいもありフォームがバラバラ。それでも併せた相手に追い付く前進気勢をみせていたが…。全体時計も遅く評価できない。
デゼル 55.0 【B+】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑥
3頭併せの内。前を4馬身追走から少しショートカット気味に直線へ。ただ直線向いても相手はまだ3馬身前。ただ慌てることなく相手の仕掛けを待つ余裕あり。最初に外の相手が仕掛け、これに対して軽く促し、差を詰める。次に中の相手が強めに仕掛けると、これに対しても軽く促し、最後は外に1馬身半。中とは併入した。かなり前を走る馬を段階的にギアを入れながら、きっちり捕らえるという好内容。いかにも府中の長い直線を想定した追い切り内容にも好感が持てる。高く評価したい。
テルツェット 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を2馬身追走からコーナーワークで差を詰め並んで直線へ。早々と手前を切り替え、グッとアタマ差前に出る。それを見て一杯に追った相手に対して、馬なりのまま抜かせることなく、アタマ差をキープした勝負根性と脚力は目を引くものがあった。ただ時計はさほど出ておらず脚元もやや非力に映る。活気面でも少し物足りず評価は一つ下げた。
プールヴィル 55.0 【A】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
坂路に馬の多い時間帯での追い切り。それもあり単走追いであったが馬群を縫うように交わし去るという内容。それでいて全体時計50.5秒。ラスト2F時計24.1-12.1秒は高く評価できる。少しアタマが高く推進力を上に逃がす完歩が多かったものの、それを凌駕する脚力を見せている。最終追い切りで好フォームで走ることを期待して高い評価を付けてみたい。
マジックキャッスル 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け③
2頭併せの内。コーナーから馬体をびっしり並べての併せ馬。外の相手は馬体の大きな馬で、この馬が小柄な馬であることもあり、完歩の大きさで不利。互いに馬なりで走っているのだが、完歩の大きさの違いで徐々に差を開かれてしまう。G前軽く仕掛けて何とか併入という内容。時計は出ているが、通ったコースを考えると過剰な評価は禁物。動きは決して悪くないものの、今一つ見栄えの悪い内容で評価しづらい。
マルターズディオサ 55.0 【B-】
美浦南W単走。G前軽く促す⑥
直線軽く促すも、ピッチ走法のためか四肢の可動域は狭く、動きの伸びやかさに欠ける内容。平凡な内容で評価しづらい。
ランブリングアレー 55.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑦
安定したフットワークで綺麗にコーナーを回ってくる。直線は右手前でひっぱり、なかなか手前を替えないので鞍上が強引に手前を替えさせた。走りを見る限り、左手前がダメという訳ではなさそうだが、最後は疲れを見せ、アタマが上り走るのを止める素振りを見せた点は割引。鞍上は見せムチを使って最後まで気を抜かせることなく走らせようとはしていたが…。
マイナス評価としましたが、通ったコースを考えると全体時計64秒台後半はかなり優秀です。ラスト1F伸び続ければかなり良い評価となっていただけに勿体ない走りでした。
リアアメリア 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ沿いを登坂。併せた相手はぴったりラチ沿いを走っており、少し馬体を離したカタチでの併せ馬。何が嫌だったのか、道中でアタマを上げ、クビを振り、気の悪いところを見せた。最後までアタマを振りながら駆けたが、相手を3馬身は突き放した…。ラスト2Fは24.7-12.2秒。脚力の強さを物語る。とは言えこの内容では評価しづらい。
レシステンシア 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。この馬としては軽めの内容。ラスト1Fあたりで少し脚を取られるシーンはあったが、柔らかく動けており、ゴールに向かって0.7→0.9→1.3秒と加速度合いを増していく内容。クビをちょうどよく動かし活気も十分。脚元の力感も伝わる内容。最終追い切りではビッシリと追ってくる可能性がある。どのような動きを見せてくれるか、今から楽しみだ。
レッドベルディエス 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。前を2馬身追走から直線向いて並び掛ける。互いに馬なりで馬体を並べて併入。リラックスしてバランスよく走ることはできているが、動きに覇気なく評価しづらい。