2021年5月2日(日)に阪神競馬場で行われる『天皇賞・春(G1)芝3200m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は17頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アリストテレス 58.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑦
3頭併せの外。直線向いて内は2馬身半、中は1馬身前。追う相手を尻目に、馬なりのままラクラクと外に1馬身、中に2馬身先着した。ただ、前脚の出が少し物足りず、動きに伸びやかさはない。ただ好時計で、ムダの少ない動きで併せ馬にしっかりと先着は評価できる。少し気になったのは股下に発汗が見られた点。当日の馬場状態とパドックも確認した上で取捨を判断したい馬。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
ウインマリリン 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
パッと見で線の細さが目につき、牝馬らしい身体つきになってきた点は気になるところ。ただ動きは、前脚を高く上げ、弾むようなフットワークでトモの可動域も広く伸びやか。少し気持ちが乗りすぎているようにも思え、当日はもう少しリラックスして走ることができれば…。左手前に勝る走法で、右手前に替わると少し動き悪くなった点は気になるところ。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
オーソリティ 58.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。1馬身前を走る相手の真後ろにつけ直線で相手の内側に入り、軽く促し外の相手と併入という内容。コーナーでクビを振る仕草を見せ、気正面の悪さが垣間見られた点は割引、また直線も左手前1本で走っており、これも割引。毛艶はよくトモの可動域は大きいのだが…。マイナス面が多く評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
オセアグレイト 58.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑦
身体の使い方が上手く、ムダの少ない動き。いかにも長距離に向きそうな走法。脚元の力強さは感じないため本質的には良馬場の方が良さそうだが、ピッチは狭めで動きにムダが少ないため、それほど苦にするタイプでもなさそう。尾も綺麗に流れており、とてもリラックスして推進力ある走りができている。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
カレンブーケドール 56.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
2頭併せの内。馬場の真ん中ややラチ側を登坂。いつも通りの追い切り内容。体幹しっかりの力強い走りで、併せた相手にラクラクと1馬身先着した。ラスト1Fでは0.6秒の失速しているものの、この馬はいつもこう。併せた相手にきっちり先着しという点では、いつもより見栄えは良い。ただ56㎏を背負ったことがなく、これがどうか。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
この馬はいつも坂路で追い切られる馬。ジャパンカップや日経賞もこれでそこそこ走れており、CWで追わない点についてはいつも通りの調整ということで個人的には気になりません。
ゴースト 58.0 【A】
栗東CW単走。G前軽仕掛け⑤
この馬だけが4/29(木)の追い切り。この日は雨が降っており栗東CWの馬場状態は不良。1週前にしっかり負荷をかけており最終追い切りは終い重点の軽めの内容。ゆっくりと馬場の真ん中を入ってくる。直線でスッと手前を替えラスト1Fで鞍上が軽く肩を叩き合図を送ると素早く反応して、不良馬場をモノともせず、矢のように伸びた。馬体をふっくら見せ、体幹しっかりのバランスの良い好フォーム。クビと脚との連動性も高く、トモに芯が入っているかのような力強い蹴り。これは追い切りだけで穴人気してもおかしくない動き。高く評価したい。
シロニイ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
馬場の真ん中やや内側を登坂。アタマが高く推進力を上に逃す走りで、前脚の出も悪く動きに伸びやかさがない。さしたる時計ではないものの、G前強めに追って0.2秒の失速。追ってからの反応も薄く、評価しづらい。
【1週前追い切り C】
ジャコマル 58.0 【C】
栗東CW単走。G前一杯⑦
手前の切替はとても上手な馬でロスの少ない走りをする馬だが、終いにかけて苦しそうになり、アタマが上がり推進力を欠いた点は割引。四肢の可動域は狭く、動きに伸びやかさもない。ディアスティマとともに展開の鍵を握る1頭。どのようなペースになるかはチェックしておきたい。
【1週前追い切り C】
ディープボンド 58.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑦
大きなフットワークでキズナ産駒らしい重厚感たっぷりの力強いフットワーク。クビを使って前脚を大きく前に投げ出し、リラックスしてとても伸びやかに動けている。好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
ディアスティマ 58.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る相手と馬体をビッシリと並べての併せ馬。終始アタマをグッと下げ集中して走れている点は好感が持てる。ただ、隣でバタバタと走るさして動けていない相手にハナ差遅れ、ラスト1Fで0.2秒の失速。長距離戦なのでこの時計をさほど気にする必要はないと思うものの、評価しづらい。
【1週前追い切り C】
この馬もジャコマルとともに展開の鍵を握る1頭になりそう。どの程度のペースになりそうかはチェックしておきたいところです。
ディバインフォース 58.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
四肢の可動域は広くなく、完歩の小さいピッチ馬。いかにも長距離馬らしい走り。四肢の可動域は広くないものの、右手前時の方が動きが伸びやかで、左手前になると少し動きが窮屈になる点は気になるところ。ただ、身体全身を使って余計な力を入れることなく走ることができている。
【1週前追い切り 映像なし】
ナムラドノヴァン 58.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。クビに余計な力が入っており動きに柔らかさがない。この力みは長距離戦においては大きく割引。また、この馬はよく見えるときはきっちり好走してくれる印象があり、そう言った意味でも今回は評価できない。
【1週前追い切り B-】
マカヒキ 58.0 【B】
栗東CW単走。馬なり③
1週前に早い時計でビッシリと追われており、最終追い切りは軽めの調整。1週前もそうだったが前脚の出が悪い点は少し気になるも、リラックスして走れている点は好感が持てる。最終追い切りの評価としてはこの評価が精一杯となるが、1週前追い切りで【A】評価だった馬。当日のパドック気配は必ずチェックしたい。
【1週前追い切り A】
メイショウテンゲン 58.0 【A】
栗東CW併せ。G前強め⑦
2頭併せの内。1馬身追走からG前強めに追って3/4馬身先着。相手は馬なりのままで見栄えはあまり良くなかったが、普段調教駆けしない馬が今回はくクビを使って活気十分な動き。強めに追ったとは言え、通ったコースを考えると好時計。馬が走る気になっている点を高く評価してみたい。
【1週前追い切り B】
メロディーレーン 56.0 【C】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを半馬身先行した状態で登坂。序盤はキビキビとした走りも、ラスト1Fで疲れを見せ手前を戻して0.7秒の失速。併せた相手に追いつかれ併入した。小柄な牝馬であるため、馬体はどうしても華奢に映る。
【1週前追い切り 映像なし】
ユーキャンスマイル 58.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
時計は出さず軽めの内容。コーナーを深く回り直線は馬場の8分どころ。ズッシリとした重厚感たっぷりのフットワーク。ゆったりと走りではあったが、決して縮こまった動きにはなっておらず、四肢を大きく広げて走れている点は評価できる。ただ、少しクビを傾け走るシーンもあり、少し力が入っているようにも見えた。最後の最後で手前を戻した点も少し気になったが、動きはスムーズで、これについてはさほど気にする必要はないか…。1週前の動きも上々。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
ワールドプレミア 58.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑥
この馬も1週前が本仕上げだったのか、最終追い切りは軽めの内容。ただ、動きはいつも以上に柔らか。身体全身を使って走りながらも、ムダの少ない動き。高く評価したい。
【1週前追い切り B】