2020年11月28日(土)に阪神競馬場で行われる『京都2歳S(G3)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は10頭。追い切り動画で確認できた8頭の追い切り評価となります。
- グロリアムンディ
- ビップランバン
グラティトゥー 55.0 【B】
栗東CW単走。G前軽く促す。
序盤から活気十分。スピードを緩めることなくコーナーを深く回り直線へ。ラスト300mから急に前脚の出が悪くなり脚色が鈍りだす。鞍上に促されるも、手前を替えることなく終いにかけて大きく失速。アタマを低い位置に保ち、クビを使って推進力ある走りは出来ているのだが…。序盤の動きは良かったため評価は据え置いた。
タガノカイ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。1馬身前を走る相手を追走し、ラスト1Fで並び掛ける。そこから手前を替えてもうひと伸び。相手を2馬身半突き放した。見栄え良い内容も、これは相手が動かな過ぎ。とは言え、前脚を真っ直ぐ前に突きだし大きなフットワークで加速ラップが踏めた点は評価できる。また、馬体をふっくら見せ、柔らかそうな筋肉。序盤の数完歩、推進力を上に逃がす走りになっていた点と脚元の力強さが物足りなかった分を割り引き、評価は据え置いた。
ダノンドリーマー 55.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中やや埒沿いを登坂。地面に前脚を叩きつけるような力強い走り。ラスト150mで手前を替えると、そこから一気に相手を交わし去り、軽く仕掛けて1馬身先着という好内容。それほど完歩は大きくなく、ピッチ走法気味に走る馬。全体時計53.2秒は標準も、ラスト2F時計24.6-12.2秒は優秀。評価したい。
テリオスルイ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。アタマが高めで前脚の着地ポイントが近く走りの安定性に欠くフォームも脚力の強さで補えている。馬体の張り艶良く調子は悪くは見えないものの、ラスト100mでフッと力を抜いたような走りになり減速した点は割り引き。また手前を替えることなく右手前1本で登坂した点も割り引いた。
バスラットレオン 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
1週前はコースで3頭併せ。3頭の真ん中を走り、内のコントレイルに、馬なりで1馬身先着しており、最終追い切りは坂路でサラリという内容。体幹がしっかりしておらず、右に左にとヨレながら走っていた点は割り引き。鞍上は手綱を持ったままではあったが、埒沿いを走るめい一杯追った相手にクビ差遅れた。1週前は【B+】評価を付けれるが、最終追い切りはマイナス評価。当日の気配も注目したい。
マカオンドール 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや埒沿いを弾むようなフットワークで気分良さそうに登坂。最後の3完歩だけ、右手前に切替えて走ったが、手前の切替による減速はなく問題はない。ラスト1Fの坂の一番キツイところで、馬自ら脚の回転を上げしっかりとした加速ラップを踏んだ点と、バランスの良い好フォームを高く評価したい。
ラーゴム 55.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。コーナーを深く回り直線は馬場の7分所。一方、相手はショートカット気味に回り、直線向いた時点で内の馬は3馬身前。そこから1完歩ずつ差を詰める。残り150mあたりで相手を射程圏内に捕らえると、更に脚の回転を上げ、G前きっちり捕らえてクビ差先着という内容。四肢の可動域はそれほど広くないものの、クビの使い方が上手く、身体全身を使って力強く走るフォームは目を引く。活気も十分。その他、ギアチェンジ性能、勝負根性も素晴らしい。高く評価したい。
ワンダフルタウン 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
埒沿いを登坂。右手前で引っ張り、残り250mで手前に替えて踏ん張るも、ラスト100m辺りで脚色が鈍り0.4秒失速。鞍上からも肩ステッキ1発入るもラスト1Fは12.7秒と時計を要した。ただ2F目から12秒台のラップを刻んでおり全体時計52.4秒と攻めた内容の追い切り。クビは上手に使えており、体幹しっかりの好フォーム。評価は据え置くが当日のパドック気配はチェックしたい。
左手前時の走りの方が良い走り