2020年10月18日(日)に京都競馬場で行われる『秋華賞(G1)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走は18頭。追い切り動画で確認できた17頭の追い切り評価となります。
- ソフトフルート
アブレイズ 55.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
前を行く相手を1馬身追走。ラスト1Fまで右手前で引っ張り、ラスト1Fで豪快に手前を替えると、軽く追って併せた相手をスッと半馬身交わして先着。脚元は力強くしっかりとした加速ラップが踏めている。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B】
ウインマイティー 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
埒沿いを淡々と登坂。1週前が本仕上げで最終追い切りは軽めの調整。終いにかけて脚の回転が上がるとともにアタマの位置が高くなった点は気になるところ。全体時計54.0秒でラスト2Fは25.3-12.3秒。完全馬なりで加速ラップは評価できる。1週前は抜群の動きを見せており、これで良いのかも知れない。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
ウインマリリン 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。直線で軽く仕掛けられると、反応良く伸びて併せた相手に1馬身半先着。仕掛けてからの反応が素晴らしく、沈み込むようなフォームで四肢の可動域も十分。1週前からグッと上昇。スピードが乗ったところで手前を替えてしまいスピードを殺してしまった点が無ければ十分プラスの内容。上昇途上かも知れないが、この上昇度には注意したい。
【1週前追い切り B-】
オーマイダーリン 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中を2頭並んで登坂。右手前1本で馬なりのまま、併せた相手に2馬身先着も、これは相手が動けていない。相手を交わした後、フッと気を抜いたような走りとなりラスト1Fで0.3秒失速した点は割引。若干アタマも高め。余力は十分なのだが…。1週前良かったのたが、最終追い切りはこの評価。当日のパドック気配に注意したい。
【1週前追い切り B+】
クラヴァシュドール 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑧
最終追い切りは馬の気に任せての軽めの内容。鞍上は持ったままだったが、追っているかのようにグングン前に推進する走り。トモの回転力に対して前脚の動きが付いてこれず、途中で手前が替わり、最後の数完歩だけ逆手前になってしまった点は気になるところ。本番でもこれが出なければ良いが…。プラス評価とするがBよりのプラス評価。
【1週前追い切り B+】
サンクテュエール 55.0 【B-】
美浦南芝併せ。軽く促す④
2頭併せの内。コーナーで相手の後にピタリと付け、直線向いて相手の内に進路を取り、軽く促し並び掛けようとする。だが、馬なりのままの相手に並び掛けるのが精一杯。鞍上はさして追っておらず余力残しの仕上げにしたのだろうが…。動きに際立つものなく評価しづらい。
【1週前追い切り B】
ダンツエリーゼ 55.0 【C】
栗東CW併せ。G前強め⑨
全体時計はそこそこで加速ラップは踏めているが、動きがスローで脚元は非力。四肢の可動域も狭く動きに迫力を感じない。直線半ばでポンと仕掛けて反応して相手に1馬身先着はしたが、これは相手が弱かったと判断したい。
【1週前追い切り C】
デアリングタクト 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前までにしっかり負荷をかけ、最終追い切りは軽めの調整。序盤の動きは前を行く馬に隠れて見えなかったが、重厚感たっぷりの安定した走り。鞍上は持ったままでフォームを崩さず、最後まで緩むことなく登坂した。最終追い切りだけの動きはこの評価となるが、いい状態で本番に向かえそうだ。
【1週前追い切り A】
パラスアテナ 55.0 【B-】
美浦芝併せ。馬なり④
2頭併せの内。直線途中からの映像であったがピッチ走法。前脚の伸びやかさはない。併せた相手にアタマ差前に出られるも、馬なりでアタマ差前に出返すも、相手に強めに追われて最後は併入。ゴール後は交わされていた。馬なりであったとは言え、動きに伸びやかさは無く非力な走り。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
フィオリキアリ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
ラスト1F手前で左手前に替わるも、手前の替え方がぎこちない。ラスト100mあたりで脚色が劣え0.3秒の失速。終始馬なりでキビキビとした走りではあったが、最後の方はアタマが高く推進力を上に逃す走り。走りに余力なく評価できない。
【1週前追い切り B-】
ホウオウピースフル 55.0 【B+】
美浦南B単走。馬なり⑥
重馬場のダートコースでパワフルな走り。通ったコース、馬場状態を踏まえても、時計はかなり出ているのではないだろうか。トモの蹴りが、地面を押し出すような走りでとてもパワフル。手前を替えることなく走った辺り本調子手前かも知れないが、ダートコースでしっかり負荷をかけてきた。ここにかける意気込みが感じられる内容。この上昇度には気を付けたい。
【1週前追い切り B-】
マジックキャッスル 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。先行する形で直線へ。ショートカット気味に回って来た相手と併せ馬に。クビの角度は悪くないのだが、四肢の可動域は狭めで脚元は非力。こじんまりとした走り。併せた相手に手応え劣勢で併入した。評価しづらい。
【1週前追い切り C】
マスターズディオサ 55.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
重そうな鞍上を背に余力が感じられない走り。クビをほとんど使えておらずアタマも高い。走りに推進力を感じない。時計は53.3-12.5秒でゴールに向かって加速度合いを増すラップを踏めており不思議な気もするが、映像からは推しづらい。
【1週前追い切り B-】
ミスニューヨーク 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
全体時計55.4-12.5秒と最終追い切り時計だけでは絶対に評価できない馬だろうが、映像からは調子の良さがビンビンと伝わる動き。この馬の踏んだ区間毎のラップは1.1→0.8→0.9秒だ。大きなフットワークで毛艶はピカピカ。完全馬なりで活気十分に登坂。フォームはやや雑も、それを度外視して高く評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
ミヤマザクラ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
埒沿いをピタリと張り付くように集中した走りで登坂。ラスト1Fで0.4秒失速したため、評価を落とさざるを得なかったが、軸は一切ブレること無くフォームの完成度は極めて高い。全体時計はメンバー中最速の51.8秒であったことは記載しておきたい。
【1週前追い切り B+】
ムジカ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
大きなフットワーク。毛艶も良く1週前に比べるとだいぶ良く見えたが、馬なりだったとは言え、全体時計は普通で、ラスト1Fは13.0秒と遅く0.5秒の失速。アタマも少し高め。前走ローズSの追い切り評価記事でも記載したかもだが、この馬の良いところは勝負根性。バテながらも鞍上に追われることなく相手に半馬身先着した点は評価したいのだが…。
【1週前追い切り B-】
リアアメリア 55.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑦
何より評価したいのが、軽めの内容でピタっと折り合えていたこと。馬自らスピードをコントロール出来ていた。直線でスピードに乗るに連れ力の抜けた走りに。リラックスした中に、前脚の掻き込みの力強さとトモの蹴りのパワーが見て取れる。身体全身に筋肉が隆起し毛艶もピカピカ。能力全開が期待できる状態。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
出走が叶わなかった馬たち
クラヴェル 55.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑥
最終追い切りは軽めに流してという内容。ただ終いに駆けてグングン加速していた辺り調子は良さそう。重厚感あるドッシリとした走りではあったが、動きは柔らかい。ここで通用するかは分からないが、走りに将来性は感じる。評価は据え置いたがパドック良ければ拾ってみたい。
【1週前追い切り B】
レイパパレ 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽く追う。
埒沿いを登坂。とてもフォームの綺麗な馬。前後脚が綺麗に真っ直ぐ前に出ており、頭は抑えが効き、身体の軸は安定しブレることなく弾むように駆けることが出来ている。調子は良さそう。
【1週前追い切り B-】
1週前追い切りの動きもあわせて確認しておこう
秋華賞トライアルの「結果」と「動き」も確認しよう
ローズS(G2) ~中京芝2000m~
- リアアメリア(1着)
- ムジカ(2着)
- オーマイダーリン(3着)
- デゼル(4着)
- クラヴァシュドール(5着)
- フィオリキアリ(8着)
- アブレイズ(12着)
紫苑S(G3) ~中山芝2000m~
- マルターズディオサ(1着)
- パラスアテナ(2着)
- マジックキャッスル(4着)
- ミスニューヨーク(5着)
- ウインマイティー(6着)
- ホウオウピースフル(13着)