2021年6月6日(日)に東京競馬場で行われる『安田記念(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は14頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
インディチャンプ 58.0 【B+】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。重心の低いフットワーク。前脚の掻き込みが鋭く、力強く地面を掴んで走れている。そして、いつも通りのピッチ走法で、キビキビと真っ直ぐに登坂した。最後は、ラチ側を走る相手を馬なりで1馬身半突き放し圧倒。相手を交わした後ではあったが、ラスト1Fで少し緩み0.4秒失速した分を割り引いた。
【1週前追い切り B-】
府中の坂を登り切ってから300mあります。早め先頭で抜け出すと危険かも知れません。
カテドラル 58.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を単走で登坂。終い重点の内容。序盤はクビを使わない走りであったが、ゴールに向かうに連れてクビを大きく縦に振り、脚の回転の鋭さを増して力強く登坂。全体時計53.5秒は普通もラスト2F時計24.3-12.2秒は優秀。やや重心高めのフットワークも馬体を大きく見せている。左手前1本で登坂したのは余力の証と捉えたい。
【1週前追い切り B】
カデナ 58.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ沿いを、クビを使った伸びやかなフットワークで活気十分に登坂。G前仕掛けられ、最後の最後で手前を戻し余力のない感じとなってしまったが、ラスト3F目を12.8秒と早い段階からラップをあげていたためだろう。低い姿勢を保ち推進力を損ねない走りができており、この馬としては近走で最も良いできに思える。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
カラテ 58.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前軽く促す。
2頭併せの内。前を1馬身追走から、直線で馬体を並べて、G前軽く促すもハナ差遅れ。1週前と比べると、脚元の力強さは増したものの、クビが使えておらず脚力に依存する走り。身体全身を使って走れていない。一応の加速ラップは踏めているものの、全体時計は平凡。評価しづらい。
【1週前追い切り C】
ギベオン 58.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑤
序盤からクビの角度よく集中した走り。直線向いて手前を替えないあたり右手前が得意な馬であることは間違いなさそう。これは府中の舞台を考えると悪くはない。股下に若干発汗が見られるもこれも許容範囲。それよりもトモの蹴りが力強く、鋭く推進力溢れる走り。これをとてもリラックスして走れている点を高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
グランアレグリア 58.0 【A】
美浦坂路単走。馬なり。
表記は単走も前にはラチ沿いを走る馬が2頭。これを2馬身追走し馬場の真ん中に入ってくる。ムリに相手を追いかけず、終始リラックスした状態で馬の気分に任せて駆けた。時計は53.6-12.5秒。1週前に比べるとタイムはあげてきたが、決してはムリはさせていない内容。この馬に強い追い切りは不要という陣営の自信の表れだろう。走りの質はさすがで、身体の真ん中に重心をおき、クビを使って伸びやかなで柔らかなフットワーク。身体全身を使って大きく動けている。動きの質は抜けて高く、人気は承知でこの評価とする。
【1週前追い切り B+】
ウッドチップコースで追い切られるイメージの強い馬ですが、今回は2週続けて坂路での追い切り。マイル戦以上のレース前の追い切りとしては、この調整過程は初ではないでしょうか。中2週というローテションがこの内容にさせているのでしょう。ただ当日は雨で馬場が渋ることも想定されます。動きの質を評価しての【A】ですが、内容は確かに軽く、雨などで脚元をすくわれる可能性がなくもありません。個人的には良馬場なら負ける気はしませんが、馬場が渋るなら他の馬から行くのも一考の余地があると思います。
ケイデンスコール 58.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。序盤は少し斜に構えたフォームではあったが、ラスト1Fで仕掛けてからは顔を真っ直ぐ向け、キレ味の鋭さを発揮。鞍上の肩ステッキへの反応もよく、折り合いもばっちりついていた。終いのキレ味はなかなか非凡。評価は据え置くも当日のパドック気配に注意したい1頭。
【1週前追い切り 映像なし】
サリオス 58.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走から直線へ。直線で、なかなか右手前に替わらず、馬が大きく頭を左斜め上に動かし、体重移動させての手前替え。動きはスローで脚元の力感も薄い。併せた外の相手にクビ差遅れ。発汗も多く見られ、とても本調子には思えない。追い切りからは全く評価できない。
【1週前追い切り B】
シュネルマイスター 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。今をときめく横山武史騎手が騎乗しての追い切り。本番も横山武史騎手のようだ。直線向いて外と馬体が併さってから、鞍上がステッキを抜く仕草に反応し、グッと前にでるアタマの良さを見せ、クビ差先着。ただフットワークに力強さを感じず、動きにキレも感じない。首筋に発汗も見られた。能力はさておき最終追い切りからは評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
ダイワキャグニー 58.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑧
1週前に併せ馬でビッシリと追っており、最終追い切りは軽めの調整。不得手な左手前のコーナーリングで顔が外を向いていた点は割引も、直線向いて残り300mで得意の右手前に替わると、顔を真っ直ぐ向けクビを使った良い走り。右前脚で力強く掻き込む走りで気分良さそうに駆けた。最終追い切り評価としては据え置き評価が妥当も、体調は万全だろう。
【1週前追い切り A】
ダノンキングリー 58.0 【B-】
美浦南B併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。ラチ沿い深く走っていたが、内の馬に寄せるようなカタチで切れ込みながらコーナーを回ってくる。クビと脚の連動性の高く、いかにもキレそうなスピード感あるフットワーク。直線は左手前で引っ張り、併せた内の相手にスッとクビ差前に出る。手前の切替も極めてスムーズ。問題は右手前に替わってからの動き。少し顎があがり推進力欠く走りになった点はっ気になるところ。また、軽く仕掛けてからの反応も薄かった。最後は併せた内の相手に追いつかれ併入。いや僅かに遅れたか…。評価は割引いた。
【1週前追い切り B+】
左回り実績も豊富で、左回りがダメという訳ではないのでしょうが、今回の追い切りからは左回りが少し不安に思える内容。追い切り場所も2週続けてダートというの割引で、走りも素軽いフットワークであるため馬場が渋っても割り引きたいと思う馬です。
ダノンプレミアム 58.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
クビの使い方に少し硬さが見られるも、後肢の可動域が広く、後肢を深い位置からしっかり地面を蹴り上げ、力強く弾力性ある走りができている。トモの蹴りの強さから来る、この馬らしい滞空時間の長い推進力ある走り。良い頃の動きにかなり近づいている印象。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
トーラスジェミニ 58.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑩
6、7馬身はあっただろうか…。かなり前にいる相手を追走し、コーナー深く回り直線へ。直線向いても相手はまだ2馬身半前。右手前に替わると力強く伸びて、ムチを入れて追う相手にクビ差先着した。四肢を大きく広げ身体全身を使って走れている。
【1週前追い切り A】
2週続けてのCWでの併せ馬先着という意欲的な内容かつ、好調さうかがえる内容。まったく人気がないかもですが、追い切りからは高く評価したい馬です。
ラウダシオン 58.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑤
馬場の真ん中を単走でゆったりと駆けただけの内容。軽めの内容であったとは言え、こじんまりとした走りで、動きに伸びやかさがない。馬格は目立つのだが…。G1に臨むにあたっての最終追い切りとしては評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
1週前にビッシリと追っているのでしょうか。1週前の追い切り映像がないため分かりません。最終追い切りの動きから仕上がっているようには見えませんでした。ただ、ここについては、推測の域を出ないため、当日の新聞や、他の情報媒体等で確認していただければと思います。