2021年5月9日(日)に東京競馬場で行われる『NHKマイルカップ(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アナザーリリック 55.0 【B+】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑨
2頭併せの内。相手の真後ろに付けコーナー深く回り直線へ。クビと前脚を大きく前に突き出して走ることができており動きは伸びやか。前脚も高く上がっており活気も十分。G前軽く仕掛けて、めい一杯追う外に相手にラクラクと半馬身先着。1週前と比較するとグッと上向いた。評価したい。
【1週前追い切り B-】
ヴェイルネビュラ 57.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。クビを使ってバランスの良いフォーム。左回りのコーナーリングは上手い。直線で右手前に替わる際少しスムーズさを欠いたものの、リラックスした走りで1馬身先着。馬体はふっくら見せ、尾も綺麗に流れている。1週前に良い動きを見せており、最終追い切りはこの程度で良いのかも知れない。
【1週前追い切り B+】
グレイイングリーン 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑦
手前の切替タイミングが遅く器用さは感じない。トモはしなやかでバネ感ある動きである一方、アタマが高く前脚の捌きは少し硬いか。軽めの内容であったこともあるが、全体的に動きはスロー。ただトモの動きがよくマイナス評価にはしたくない動き。据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
グレナディアガーズ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を2馬身追走し直線へ。前脚の動かし方が特徴的な馬。ムチのようにしならせながら走っている。良く言えばスナップが効いているだが、悪く言えば「ぐにゃぐにゃ」とした動きでロスが多い走りにも思える。良馬場でこその走法で馬場が渋るとよくなさそう。最終追い切りは終い重点の内容も、併せた相手にはアタマ差遅れ。残り1Fを過ぎてから手前も戻した点も割引。評価は下げた。
【1週前追い切り A】
1週前の芝での動きは素晴らしかったです。
ゴールドチャリス 55.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
3頭併せの外。直線向いて内中の相手は1馬身前。そこからエンジンがかかり相手を追って最後は併入も、クビが前に出ていかずアタマ高めの走り。四肢の可動域も狭く、推進力感じない走り。
【1週前追い切り B-】
シティレインボー 57.0 【C】
栗東坂路単走。G前一杯。
馬場の真ん中を右手前で登坂。ラスト1Fで鞍上から右ステッキが入る。それに呼応するカタチで左手前に替わるも、その際バランス崩してしまう。両前脚の着地ポイントが近いためだろう。時計は平凡であるにも関わらず、一杯に追われて余力ない走り。評価できない。
【1週前追い切り B-】
シュネルマイスター 57.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり。
2頭併せの内。2馬身追走から直線へ。直線でクビ差まで迫ったところで、相手がムチを使って一杯に追い出しを開始するも、馬なりのままラクラクと交わし半馬身先着。動きは相手の陰に隠れよく見えなかったが、直線では終始逆手前。これは本来割引も、通ったコースを考えると時計も優秀。併せた相手はかなり動けており、これをラクラクと交わした内容を高く評価してみたい。
【1週前追い切り B+】
ショックアクション 57.0 【B+】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中を登坂。左手前に替わる際、バランスを崩し右に大きくヨレ、その後ラチを頼るように左に斜行しながら走った点は割引。大きなフットワークで前に推進する走りができている。全体時計は平凡もラスト2F時計24.3-12.0秒。これを持ったままで計時した脚力は高く評価すべき。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B-】
ソングライン 55.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの内。3馬身追走から直線へ。直線で鞍上が手前を替えようとするも、馬がアタマを上げてそれを拒む仕草。結局手前は替わらず左手前1本。その後、左肩にステッキ1発入れるとそれに反応し、併せた外の相手を1馬身半突き放した。ピッチ走法でちょこまかと走り。脚元に力強さなく評価しづらいものの、ステッキに反応し、併せた相手にきっちり先着した点は評価できる。この評価とした。
【1週前追い切り 映像なし】
タイムトゥヘヴン 57.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。コーナーリングがとても上手な馬。2馬身追走からコーナーワークで一気に逆転し、直線向いた時点1馬身前に出る。そこから綺麗に手前を替えて、併せた相手を馬なりのまま1馬身半突き放す好内容。低い姿勢でとてもリラックスして走れている。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
バスラットレオン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前が本仕上げなのだろう。最終追い切りは坂路でサラっという内容。とは言え、バネ感あるフットワークで最後まで集中して駆けた。最終追い切りでの評価はこの評価となるが、十分の仕上がり。この馬については1週前の追い切り評価が最終評価と捉えておきたい。
【1週前追い切り B+】
ピクシーナイト 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。鞍上は何度か手前を替えさせようとするも、手前を替えられなかった点は割引。ただラクラクと好時計を計時し、併せた相手を3馬身突き放す好内容。少し力んで走っているように見え、ラスト1Fは0.1秒失速したものの、鞍上は一切追うことなく持ったまま。脚元は力強く、馬体を大きく見せて走れている。当日のパドック気配に注意したい1頭。
【1週前追い切り 映像なし】
ホウオウアマゾン 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の植え込み側を登坂。残り300m辺りでカチッと手前を左手前に決めると、キビキビとした動きで真っ直ぐ力強く駆けた。とても安定感のあるフットワークで長い府中の直線でバテずに良い脚を使うイメージも持てる。プラスに評価したい。
【1週前追い切り B】
ランドオブリバティ 57.0 【B】
3頭併せの中。馬なり⑨
3頭併せも、実質は外の相手との併せ馬。この外の相手に1馬身遅れた。外の相手は、ラチ沿いで本馬が来るのを手綱をひいて待っており、本馬に先着してもらうつもりだったのだろう。ただ鞍上は白と赤の染め分け帽。制御が効かず、本馬に1馬身先着してしまった。この馬自身キビキビとした走りで決して悪い走りではなかったものの、プラス評価には至らない。
【1週前追い切り B】
リッケンバッカー 57.0 【D】
栗東CW単走。馬なり⑥
アーリントンCから中2週の調整とは言え、それは他の馬も同じ。大舞台に臨む最終追い切り内容としては軽すぎる。馬は集中して好フォームで駆けてはいたが…。
【1週前追い切り 映像なし】
この内容では同じ基準で評価できません。評価不能の【D】評価とする。
ルークズネスト 57.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑧
この馬も1週前にビッシリと追われ仕上げられており、最終追い切りは軽めの内容。とは言え、前脚は高々と上がり、身体全身を使ったフットワークで見るからに調子が良さそう。好状態で本番を迎えることができそうだ。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
この馬の本追い切りは1週前追い切りとなります。本記事の下に、1週前追い切り評価記事へのリンクをつけています。そちらも是非ご確認ください。
レイモンドバローズ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラスト2Fで左手前に替わるも、ジワジワと左に斜行しながらの走り。フォームも相変わらずで前脚を外に投げ出すフォーム。ラスト1Fを過ぎてから手前を戻しており、まだ本調子ではなさそう。ただ1週前よりかは上向いてはいる。一つ評価を上げた。
【1週前追い切り C】
ロードマックス 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
顔を右に向けて走った点は割引も、バネ感たっぷりのフットワーク。この評価となるが、昨年から追い切りでずっと良い走りしている馬。当日のパドック気配は確実にチェックしたい1頭。
【1週前追い切り B】
近2走は重賞でそこそこ人気するもそれに応えられず惨敗。今回は大きく人気を落としそうです。追い切りでは良い動きをし続けてきた馬。無視は危険だと思います。
出走が叶わなかった馬たち
ヴィジュネル 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
ラチ沿いを登坂。舌を出し100mごとに手前をコロコロ切替えて登坂。集中力に欠ける走り。ラスト1Fでは鞍上から真面目に走れと言わんばかりに右肩に強烈なステッキが1発入っていた。手前の切替はスムーズで、バランス崩すことなくキビキビと走ることはできているものの評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
スペシャルドラマ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。1馬身追走からコーナーワークを利して並び掛けてる。相手の方に顔を向け終始力みながらの走り。最後はアタマ差遅れた。股下からの発汗も見られ、クビと前脚の動きも硬め。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
ダディーズビビッド 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前仕掛け⑩
長い距離を追われ、コーナーの一番深いところを回し、ゴールを過ぎてからも追われておりかなり負荷をかける内容。馬体を見ると少し太目残しにも見える。キビキビとは動けているものの、クビを使って走れておらず、動きに伸びやかさなく、推進力に欠ける走り。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
ニシノアジャスト 57.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。3馬身追走からコーナーワークで並び掛けると、直線では持ったままで、追う外の相手に1馬身先着という見栄えの良い内容。ラスト1Fは13秒台も、これは相手を早々に突き放し緩めたため。全体時計は通ったコースを考えると早い。背中が安定し、柔らかく動けている。余力十分の内容も好感が持てる。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
ワザモノ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。脚の回転の鋭さがなく、動きの伸びやかさなく推進力に欠ける走り。騎手騎乗で一杯に追う相手にクビ差先着も、評価しづらい。
【1週前追い切り B-】