2023年3月25日(土)に中山競馬場で行われる『日経賞(G2)芝2500m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は12頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
追い切り短評
A評価
タイトルホルダーが、この馬のよいときに見せてくれる美しいフットワーク。3頭併せの内で、外の2頭に馬なりで並び掛けると、馬自ら脚の回転を上げ、相手に何もさせずラクラクと2馬身先着です。抜け出す際、横山和騎手が追っているように見えますが、これは馬の呼吸に合わせただけ。この状態なら59㎏も問題なく走ってきそうです。
B+評価
アスクビクターモアは、舌を出し遊びながらの走り。これは割引きですが、この馬らしい雄大なフットワークです。遊びながらも、この時計が出せるのは能力でしょう。本当に良い頃と比べると弾け方がモノもの足りず、一つ評価は下げましたが、横の比較で十分プラスです。ヒートオンビートは、アタマが高いのはこの馬のスタイル。今回はいつも以上に関節がしなやかで、脚の回転豊かです。1週前の動きもよく、この馬の縦の比較でとてもよく映ります。
B評価
B評価の中では、ライラックが最上位です。石川裕騎手が騎乗し、美浦南Wで2頭併せの内。前を1馬身半追走から併入という内容。馬なりのまま長く脚が使えています。ラップを見ると、ゴールに向かって加速度合いを増し続けるラップ。これを評価します。マカオンドールは、栗東坂路での併せ馬。追う相手(3歳1勝クラスのマサハヤウォルズ)を馬なりで受けて、しっかりアタマ差先着。綺麗な加速ラップを踏み、好フォームで走れています。近走成績だけで、人気を落とすようなら面白そうです。カントルは栗東坂路での併せ馬。相手は古馬OPのストーンリッジでしたが、相手の手応えをみる余裕あり。追う相手を尻目に馬なりでラクラクと2馬身先着です。ただフォームは一息でコースでの追い切りがないことから、本来はマイナス評価が妥当です。ただ人気はなさそうなことに加えて岩田望騎手。オマケの【B】としました。
マイナス評価
マイナス評価とした馬についても何頭かコメントします。
ボッケリーニは、栗東CWで単走追い。直線で左手前に替わってからのエンジンのかかりが遅かった点が割引きです。それでもトップスピードに乗せてからはスピードはなかなか。評価は迷いましたが、あまり手を広げられないレース。評価は割り引きました。アリストテレスは、いつになくしっかりとした加速ラップで登坂。ただ高松宮記念に出走するピクシーナイトに、あっ気なく1馬身追い抜かれてしまいます。相手が相手だっただけに仕方なかったかもですが、持ち味の勝負根性が見られなかったのは残念です。キングオブドラゴンは、アタマが高く、いつもクビを使わない走りですが、今回はいつも以上にフォームの悪さが目立ちます。時計も平凡で評価できません。
追い切り評価
馬名 | 性齢 | 斤量 | 評価 |
---|---|---|---|
アスクビクターモア | 牡4 | 57.5 | B+ |
アリストテレス | 牡6 | 55.0 | B- |
カントル | 牡7 | 56.0 | B |
キングオブドラゴン | 牡6 | 55.0 | C |
コトブキテティス | 牝6 | 56.0 | B- |
タイトルホルダー | 牡5 | 57.0 | A |
ディアスティマ | 牡6 | 56.0 | B- |
ヒートオンビート | 牡6 | 56.0 | B+ |
ボッケリーニ | 牡7 | 56.0 | B- |
マイネルファンロン | 牡8 | 58.0 | B- |
マカオンドール | 牡5 | 55.0 | B |
ライラック | 牝4 | 54.0 | B |