2022年11月6日(日)に東京競馬場で行われる『アルゼンチン共和国杯(G2)芝2500m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた17頭の追い切り評価となります。
- キングオブドラゴン
アフリカンゴールド 57.0 【B-】
栗東CW併せ。G前強め⑦
3頭併せの中。内の相手は古馬1勝クラスのメイショウカゲカツ。映像映った時点で激しい追い比べ状態。互いにめい一杯に追って、最後はアタマ差遅れたが、これは15馬身近く追走してのもの。四肢の可動域は広くないものの、フォームを崩すことなく最後まで走れている。
体力がモノを言うタフな展開なら出番があるかも知れません。ただ、このハンデはやはりキツいです。
カントル 54.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
前肢をピンと伸ばす走り。内転筋が強さが必要となる走りだ。併せたシャフリヤールに3馬身先行から併入されるも、ゴール前では手前を替え、粘り腰を見せていた。最終追いも時計は上々。評価は据え置いた。
最終追いは、時計だけの評価ですが、道中で2.3秒という高いギアチェンジ性能を見せ、最後までしっかりと加速し続けるラップを踏めています。
キラーアビリティ 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑨
C.デムーロ騎手が騎乗。柔らかに動けているものの、動きの俊敏さに欠け、今一つ気持ちの乗り切らない走り。手前を替えれなかった点も割引き。1週前も動きが重たかった。評価できない。
コトブキテティス 51.0 【B-】
美浦南W併せ。G前追う④
永野猛騎手が騎乗。3頭併せの内。直線だけ仕掛けて、1馬身前にいた中外の相手と併入という内容。リラックスして走れているが、四肢の可動域が狭く仕掛けに対する反応も一息。ハンデは魅力も評価しづらい。
ダンディズム 54.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に早い時計を出し、最終追い切りは坂路でサラリ。それでもしっかりとした加速ラップを踏み、体幹しっかりの力強いフットワーク。推進力を上に逃がすことなく走れている。高く評価したい。
ディアマンミノル 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
荻野極騎手が騎乗。前を2馬身半追走し、大きく外を回し直線へ。ジワッと脚を伸ばし、G前軽く促し併入させた。いつも良く見せてくれる馬だが、良い時はもう少し唸るような走りをみせてくれる馬。今回は迫力が少しモノ足りない。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬1勝クラスのウラエウスです。
テーオーロイヤル 57.5 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬体をびっしり並べての併せ馬。この馬の持ち味である勝負根性を引き出す良い内容。期待通り勝負根性を見せ、きっちりアタマ差先着。パワフルに走れているが、アクションが大きく少し力みが感じられる走り。1週前はスカッと走れていたのだが…。本来もっと早い時計で、よい動きを披露してくれる馬。ハンデもキツく評価は割引いた。
併せた相手は新馬のレイナアレナです。
ハーツイストワール 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前強め。
3頭併せの内。直線で右手前に替え切れず、アタマを上げて気難しい一面を見せた点は大きく割引き。手前を決めきることができずリズム崩した走りとなり、追って追って辛うじて半馬身先着という内容。ただ、これは相手が追い抜かないように手加減していた。評価できない。
併せた相手は古馬1勝クラスのキングスウェイです。
ヒートオンビート 57.0 【B-】
栗東CW単走。G前強め⑧
友道厩舎の馬。アタマが高いのはいつものこと。ポリトラックではなくCWで追われていること自体、順調さを欠いていると見るのが妥当か。確かに動きは重たく感じる。ゴールを過ぎてから馬が走ることを止めかけたため、鞍上が見せムチ振るって馬を鼓舞。評価しづらい。
ブレークアップ 54.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを先行させ、相手に遠慮してもらいながら馬なりで先着させるという内容。2週続けて同じような内容を消化しており、G2に挑戦する気概を感じない。走りも単調で平凡。評価できない。
併せた相手は障害未勝利のヴァンクールシルクです。
プレシャスブルー 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
津村騎手が騎乗。四肢の可動域は広くないもののクビを使って前に推進する走り。併せた相手を3馬身突き放し圧倒した。格下相手だったとは言え、気分よく駆けて、時計も上々。ゴール近くで入れたステッキに反応し、更に脚を伸ばすことができていればプラスなのだが…。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬1勝クラスのギンノアメガフル。【B】の中では最上位です。
ボスジラ 56.5 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの外。アタマを高い位置で振っており、ギアチェンジすることのない長距離馬の走り。相手よりも先に手が動き、何とか併入という内容。手応え見劣る内容で、1週前もアタマの高い走り。評価しづらい。
最内にいた余裕綽々だった相手は、今日の東京最終レースで強い勝ち方をしたパラレルビジョンです。
マイネルファンロン 56.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑨
キビキビとしたフットワーク。調子の良いときに見せてくれるフットワークだ。ただ全盛期と比べてるとさすがに迫力は劣る。1週前に併せ馬で遅れた点は気になるも、これは大きく追走してのもの。評価は据え置いた。
実力以上に人気を落としている印象は受けます。
ユーキャンスマイル 57.0 【C】
栗東坂路併せ。G前追う。
最終追い切りは軽めの内容。2歳未勝利馬相手に、終いしっかり追ってハナ差先着という内容。動きはスローで、走りにキレがない。新潟記念時のデキと比べると雲泥の違いだ。この馬は「追い切りの動き」と「成績」がリンクする。評価できない。
1週前はコースでジュンブルースカイ(古馬2勝クラス)との併せ馬。終いだけ懸命に追ってアタマ差先着も手応えは相手の方が上。ここでも動きは重かったです。
ラストドラフト 56.0 【B+】
美浦南W併せ。G前軽く促す⑦
三浦騎手が騎乗。スカッと爽やかな走り。もともと美しいフォームで走る馬だが、騎手騎乗ということもあり、いつも以上に爽やか。通ったコースと、ステッキを抜き軽く促しただけということを考えると、時計も上々。リラックスして、この走りができている点を高く評価したい。
レインカルナティオ 54.0 【B】
美浦南W単走。G前強め⑤
序盤から活気十分。前肢を大きく前に投げ出し低い姿勢でスピード感もたっぷり。直線で右手前に替わると、走りづらかったのか少し活気が薄れてしまったのが残念なところ。鞍上が見せムチを振るって馬を鼓舞し、最後まで駆けさせた。直線右手前で鋭く伸びてくれればプラスなのだが…。右手前時の走りがもの足りず、一つ評価を下げた。
【B】の中では上位です。
レッドサイオン 53.0 【C】
美浦坂路併せ。馬なり。
古馬2勝クラスのバニシングポイントと併入も、動きは濃霧でほとんで見えず。ただ重心高く脚元の力感薄い走り。評価できない。