2022年3月26日(土)に中山競馬場で行われる『日経賞(G2)芝2500m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた13頭の追い切り評価となります。
- トラストケンシン
- ランフォザローゼス
アサマノイタズラ 56.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑧
横山武騎手が騎乗。2頭併せの内。終い重点の内容。1馬身追走からG前仕掛けて、馬なりの相手に半馬身先着。肩関節が柔らかく前肢の可動域十分。ただタッチが柔らかく地面を掃うような走りで、パワフルさはない。雨で滑る馬場になるとパフォーマンスを落とす可能性がある。絶好調時の動きには及ばず7〜8割のデキという見立て。評価は据え置いた。
【B】の中では最上位で、人気馬の中では最も評価したい馬です。鞍上強化で人気してしまいそうなのが残念です。それにしても最近の武史騎手の馬質の向上は著しいですね。この馬で武史騎手がどんな騎乗をするか、楽しみにしたいと思います。
ウインキートス 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
丹内騎手が騎乗。2頭併せの内。外は高松宮記念に出走予定のナランフレグ。これを1馬身追走から併入という内容。顔が真っ直ぐ向かず、アタマが高く推進力を上に逃す走りだった点は割引。最後は併入も、力んで走っており、走りに余裕がない。評価しづらい。
エフェクトオン 56.0 【A】
美浦南W単走。G前軽仕掛け⑦
直線からの映像。繋ぎを綺麗に返して、後肢の送り伸びがやにリラックスした走り。表記は単走であったが、2馬身前にいたラチ沿いの相手を、ゴール前できっちり捕えてスッと併入。鞍上の軽い仕掛けにも素早く反応できている。高く評価したい。
クレッシェンドラヴ 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
こちらも直線からの映像。クビをはじめ動きに硬さは見られるも、重心を低く保ち脚元パワフル。外で懸命に追う古馬3勝クラスを相手に、我慢させたまま馬なりで圧倒。評価は据え置いた。
サクラアリュール 56.0 【C】
美浦P併せ。一杯⑧
2頭併せの外。ダート馬で芝のスピードに慣れされる意図だったのだろう。ポリトラック馬場での追い切り。コーナー深く回って来たことを考えるとポリトラックとは言え時計は上々。ただ動きに余力はなく、最後は脚が上がっていなかった。動きが重く、馬体も太く映る。
スマイル 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。直線からの映像。併せた相手が動けており、途中アタマ差抜け出されてしまう。動く相手を威嚇しておりフォームが乱れていた点は割引。その後も、クビを使わない走りであったが、動く相手に最後追い付いた辺り、一定の脚力はありそう。とは言え、この内容では評価しづらい。
併せた相手は3歳未勝利のグランプレジールです。1週前追い切りでは高松宮記念に出走するサリオスに1馬身遅れも、食らい付く形で好時計が出ています。
タイトルホルダー 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。良いときは馬体をふっくらとみせ、リラックスして美しいフォームで走る馬。ただ今回は馬体をこんじんまりと映り、手前を替えることなく右手前一本の走り。これは割引。このメンバーではフットワークの弾力性は上位も、この馬としては動きが硬い。良いときと比較すると5〜6割程度という見立て。併せた相手とは併入も、評価は割引いた。
併せた相手は古馬OPのロンドンテソーロです。ただ今回もラク逃げできそうなメンバー構成。気分良く走らせれば能力で押し切ってしまいそうな気もします。
ディバインフォース 57.0 【B+】
栗東CW併せ。G前強め⑧
2頭併せの内。前を3馬身追走しコーナー深く回ってくる。併せた外の相手は3歳未勝利馬だったとは言え、強めに追う相手を直前で2馬身突き放す好内容。四肢の可動域は狭くピッチ走法気味に走る馬で、個人的に惹かれる走りではないものの、渋った馬場への適性はありそうだ。
追い切りを見たのが枠順発表後だったのが幸いです。人気もなさそうで最内枠。一つ評価を上げてみました。
ハヤヤッコ 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり③
2頭併せの内。外は毎日杯に出走予定のコマンドライン。國枝厩舎の白毛の馬ということもあり、よく映像に映る馬だが、今回は一番状態がよく見える。パワフルに走る馬なのだが、今回はリラックスして捌き柔らか。クビと脚との連動性も高い。コマンドライン相手に手応え優勢でラクラクと併入。いつもより動けている。高く評価したい。
ダートを使われていた馬で、雨を含んだ重たい馬場への適正はありそうです。好枠ひいて、更に魅力に思う1頭です。【B+】の中では最上位です。
ヒートオンビート 56.0 【B-】
栗東P単走。馬なり⑧
アタマが高いのはいつものこと。ポリトラック馬場にしては平凡な時計で軽く流しただけの調整程度の追い切り。1週前にCWで一杯に追っているのでこれで良いのだろう。その1週前は毎日杯に出走するリアドとの併せ馬。流石に1馬身突き放しはしたものの、動きの伸びやかが物足りない。素軽い走りをする馬で、今回の馬場への適正も疑問。評価は割引いた。
ボッケリーニ 56.0 【D】
栗東坂路単走。馬なり。
キャンター。評価不能の【D】とする。ただ手前を替えようと試みるも手前を替えれず右手前一本の走り。終始ツル首気味で、何かすっきりしない走り。状態が良いようには思えない。
気になり追い切り履歴を調べたところ、3/21(月)にコースでそこそこの時計を出しており、これが最終追い切りなのでしょう。終い重点の内容を続けており、変則的な追い切り内容。やはり追い切りからは高い評価は与えられません。
ラストドラフト 56.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑥
2頭併せの内。前を3馬身追走から、コーナーをややショートカット気味に回り、直線で並ぶカタチ。右手前でひっぱり、ラスト1Fを切ってから鞍上の仕掛けで左手前。そこから伸びて1馬身先着した。この馬もタイトルホルダー同様、リラックスして好フォームで走るのが特徴の馬だが、今回はいつも見せるスーっと伸びる推進力ある走りが見られない。脚元のパワーがやや不足している印象。評価は据え置いた。
稍重・不良馬場のAJCCで馬券になっており、人気しそうな一頭ですが、本質的には良馬場でこその馬と思います。
ワイドエンペラー 55.0 【B+】
栗東CW併せ。一杯④
前を5.6馬身と大きく追走から、コーナーをショートカットして直線で並ぶカタチ。重心を低く保ちキビキビとした活気は十分。左手前の走りでモタつき、直線で一時はクビ差前に出られたものの、そこからめい一杯追ってアタマ差先着。手前をコロコロ替えながらも、相手を追い抜こうとする勝負根性は評価できる。プラスに評価してみたい。
時計は出ていますが、通ったコースは内目です。ただ人気は無さそうです押さえておきたい一頭です。
今週開催のその他重賞レース
毎日杯(G3)
マーチステークス(G3)
高松宮記念(G1)
最終追い切り
1週前追い切り
来週のG1レースも先取りしておこう
大阪杯(G1)
1週前追い切り
準備中