2022年3月13日(日)に中京競馬場で行われる『金鯱賞(G2)芝2000m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は13頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アカイイト 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中ややラチ側に入ってくるも、終い疲れて右にヨレた点は割引き。手前を替えることなく右手前一本で走ったためだろう。そのせいもありラスト1Fは0.4秒の失速。序盤の雰囲気は悪くなく、手前をきっちり替えて真っ直ぐ走ることができれば良かったが…。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
アラタ 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。大きなストライドで走れているが脚の回転はスロー。ただゴールを過ぎても脚は高々とあがっていた。併せた相手に3歳未勝利馬。前を10馬身以上追走していたとは言え、最後は相手に抵抗され併入。まだ完調手前という見立て。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ギベオン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
西村淳騎手が騎乗。馬場の真ん中ややラチ側に入ってくる。馬が吐く息がうっすらと白く見え、息を入れているタイミングが見れ取れるのが良い。しっかり息を入れて走ることができている。序盤の雰囲気良く、終いにかけて、馬なりでしっかりと脚を伸ばす好内容。右手前1本の走りとなっていた分、割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
サンレイポケット 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前一杯。
前を1馬身追走から、残り300mあたりで馬体を並べると、そこから激しい追い比べ。両馬ともに活気十分。相手が状態上り気味だったのに対して、本馬はクビの角度よく、低い姿勢を保ちながらキビキビとした走り。ラスト1Fからの肩ステッキ4発に応えて、併せた相手に1馬身先着した。動きに余力は感じないものの、7歳にして能力の衰えを感じさせないどころか、まだ成長を見て取れる動き。評価したい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は、古馬2勝クラスのファルヴォーレです。
シャドウディーヴァ 54.0 【B+】
美浦坂路併せ。馬なり。
相手に半馬身先行した状態でコーナーを回ってくる。コーナーで逆手前なのはいつものこと。アタマの位置もいつも以上に高い。併せた相手には、半馬身先行からアタマ差先着したが、これは相手の鞍上が抑えており評価には値しない。評価したいのは、この馬の踏んだゴールに向かって加速度合いを増すラップと、映像から見て取れる脚力の強さ。いつになくパワフルな走りをみせている。粗削りな走りではあるが今回は評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ショウナンバルディ 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマ高めの走法もこれはいつものこと。完全馬なりでキビキビとは動けているものの、いつになく走りが忙しい。そして、さして早くない時計であるにも関わらず、疲れをみせ終い失速。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
シフルマン 56.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑦
映像に映った瞬間から雰囲気感じる動き。重厚感たっぷりのフットワークでありながら、四肢の可動域は広く動きしなやか。クビを上手に使ってリズムよく走れている。活気も十分。時計は平凡で目立つスピードは見せなかったものの安定感抜群の質の高い走り。身体の使い方が上手く、全身を使って走れている点を高く評価したい。
ジャックドール 56.0 【B+】
栗東CW併せ。G前強め⑥
藤岡祐騎手が騎乗。2頭併せの内。後肢の可動域の深さが半端ない。前肢をピンと伸ばし、後肢の弾けるような駆動をしっかり受けてめて走れている。この一連の動きにより、背中が波打っており、活気も相まって、とてもダイナミックな走り。開幕週のパンパンの良馬場でこそ能力発揮という馬に思える。直線で相手を追い抜く際、一度右手前に戻してから再び左手前に替えていたが、スピードの減速はほとんどなく器用な馬という印象。ここに向けてしっかりとした負荷をかけてきた。通ったコースはやや内目であったことを考慮しても優秀な時計。併せた相手には1馬身先着した。
【1週前追い切り B】
ここで重賞タイトルを取って大阪杯へ!という意気込みが感じられる内容でした。
ステラリア 54.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
団野騎手が騎乗。2頭併せの内。外は同レースに出走予定のソフトフルート。これを3馬身半追走から直線並び掛け、鼻づらが合ったところから互いに激しく追って併入という内容。追ってから動きがグンとよくなる感じはなく、どちらかと言えばソフトフルートの手応えの方が優勢に見える。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
1週前もソフトフルートと似たような追い切り内容を消化していましたが、1週前はステラリアの方がよく見えました。
ソフトフルート 54.0 【B】
栗東CW併せ。G前強め⑧
岩田望騎手が騎乗。2頭併せの外。内は同レースに出走予定のステラリア。これを3馬身半先行した状態から迎え撃つカタチ。鼻づらが合うまで待ち、そこから激しく追って併入という内容。先行していたとは言え、仕掛けは本馬の方が遅く、仕掛けてからの伸びは本馬の方が鋭かった。手応えにも余裕が感じられ、この最終追い切りで評価が逆転した。
【1週前追い切り B-】
1週前もステラリアと似たような追い切り内容を消化していましたが、1週前はステラリアの方がよく見えました。
ポタジェ 56.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑤
クビでリズムを取りながら軽やかにリズミカルな走り。力みなくリラックスして走れているという点では、過去に比べて今回がもっとも好印象。もっとも良く映る。後肢の可動域と柔らかさに対して、肩の出が少し悪く思えた分、評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
状態は悪くなさそうです。パドックを楽しみにしたいと思います。
ランブリングアレー 54.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり④
ピッチ走法。脚長の馬体ということもあるが管が細く映る。直線を右手前で引っ張り、勢いをつけてから左手前によいしょと切り替える。ただ左手前に替わってからの走りに迫力は感じられなかった。脚元の力感も薄く、全体でみると何かチョコマカとした走りで評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
レイパパレ 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
助手さんが騎乗。「相手の真後ろに付けてから抜け出す」という指示だったのだろう。鞍上はそれを忠実に実行しようとしていたが、騎乗技術が今ひとつ。相手を追い抜こうと進路を右にとったが、ラチ側から植え込み側まで斜行させてしまい、ロスの多い内容。川田騎手なら問題なく乗りこなしてくれる前提で、このロスは評価に含めていない。肝心の馬の走りは、前後の脚をまっすぐキレイに前にだし、キビキビとスピード感十分の走り。手前替えが恐ろしいほど上手く、高い走りのセンスを感じる。1週前の動きも上々。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
脚質もジャックドールと被りそうで、どのような走りをみせてくれるか、今からとても楽しみです。歴史に残るような競馬を見せてくれるかも知れない!そう期待したくなる両雄の動きでした。