2022年3月6日(日)に中山競馬場で行われる『弥生賞ディープインパクト記念(G2)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は11頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アケルナルスター 56.0【B-】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け③
2頭併せの内。やや重心高めも脚元柔らかな好フォーム。少しフワッとする完歩も見られてたが、前肢を高く上げ脚元の可動滑らか。物足りなかったのは、直線で鞍上がステッキを入れてからの走り。思った以上に伸びていない。併せた外の相手にはスッとクビ差先着していたが…。評価は割引いた。
併せた相手は古馬2勝クラスのマイネルタイムリーです。
アスクビクターモア 56.0【A】
美浦南W単走。G前仕掛け⑦
カチッとした好フォーム。身体全身を使った走りで推進力十分。トモにもう少しボリュームが出てくるとなお良いのだが、関節の柔らかさから来る四肢の可動域は十分。動きは一流。素質を高く評価したい。
追い切りからも前向きな気性が見て取れます。道中の折り合いがカギになるかも知れません。バシッと折り合えば突き抜けてくれるイメージが持てます。
インダストリア 56.0【B】
美浦南W単走。馬なり⑦
少し入れ込み気味も、重心を低く保ち、重厚感たっぷりのパワフルなフットワーク。四肢の可動域は及第点もクビの角度よく、推進力十分に走れている。左側だけチークピーシーズを着用しての追い切り。左側に張る癖でもあるのだろうか。何かを改善する工夫が感じ取れた。あと股下の発汗も少し気になるところ。評価は据え置いた。
戸崎騎手が騎乗するノーザンF生産馬ということで少し過剰人気になるかも知れません。
ジャスティンロック 56.0【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
川田騎手が騎乗。全体時計55.3-13.1秒の軽めの内容。手前替えにスムーズさを欠いたものの、その後は馬なりで併走馬を圧倒。馬なりで1馬身先着した。雰囲気は悪くないものの、動き平凡で今一つ覇気を感じない走り。高い評価は与えづらい。
併せた相手は、古馬OP馬のヴェルテックスです。
ドウデュース 56.0【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。1週前に武豊騎手が騎乗し、好時計でしっかり先着。最終追い切りは輸送を考慮し軽めのつもりだったのだろう。馬の気分にまかせ併走馬とムリなく併入。それでも十分早い時計が出た。手前替えスムーズにパワフルな走り。気合乗りが十分過ぎるあたりが心配になるくらいだ。ただこの馬はこう見えてレースで折り合いがつくところが素晴らしい。動きは相変わらず一流馬のそれである。これ以下の評価には落としづらい。
気合乗り十分に、低い姿勢で、脚の回転鋭く走る馬です。走り方からは2000mより1600mくらいの方が向いているようにも思えます。ですがクラシック制覇に向け、このレースを使ってきました。テスト的な意味合いが強いかもですが、今の状態の良さと、この馬の能力を考えると、馬券から消すのは危険かも知れません。
ボーンディスウェイ 56.0【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。力みの少ないカチッとした好フォーム。右回りのコーナリングも上手い。高い集中力保ち、追う中外の相手に対して、馬なりのまま好時計で駆けた。雰囲気がでてきた。高く評価してみたい。
マテンロウレオ 56.0【C】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
顔をまっすぐ向けて走ることができておらず、右にささる走りになっていた点は大きく割引き。馬場の真ん中に入ってくるも、最後は植え込み側まで斜行していた。ラスト100mから仕掛けるも、馬なりのままの3歳1勝クラス相手に手応え見劣る内容。評価できない。
ホープフルS、きさらぎ賞ともに高い評価をしてきた馬ですが、今回は一番よく見えません。寧ろ悪く見えます。人気しそうな1頭で嫌って面白い1頭かも知れません。
メイショウゲキリン 56.0【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑦
横山武騎手が騎乗。四肢の可動域は決して広くないものの、後肢でしっかり地面を蹴り出し、繋ぎをしっかり返して走れている。またクビと脚との連動性も高く、強い前への推進力の源となっている。能力はさておき好調だろう。高く評価したい。
動けています。脚質からも面白いと思う1頭です。有力馬が後ろで牽制しあい、戸崎騎手が可愛がってくれるのであれば、「あれよ、あれよ」という間にゴールしているかも知れません。横山武の騎乗も心強いですね。【B+】の中では最上位の評価にしたいと思います。
ラーグルフ 56.0【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。首筋に僅かな発汗が見られ少しかかり気味。コーナーでは鞍上が手綱を抑えていた。外はオーシャンSに出走予定のナランフレグ。これを1馬身追走からコーナーを深く回り、直線もったままクビ差抜け出すという内容であったが、直線でも入れ込み具合はきつかった。前肢を高く上げキビキビとは走れているのだが…。動きの質の高さは相変わらず。評価は据え置いた。
前走のホープフルSの時に【A】評価を付けた馬です。前回は8人気でしたが、今回はどのくらいの人気になるでしょうか。さすがに人気するとは思いますが、いまだ過小評価され、パドックが良ければ是非買いたい1頭です。
リューベック 56.0【B-】
栗東CW単走。G前軽く促す⑤
池添騎手が騎乗。ピッチ気味に走る馬で、四肢の可動域は大きくない。ラスト3F時計は早く思えるかもだが、通ったコースを考えると過剰な評価は禁物。ただラスト1F時計の11.3秒は優秀。リラックスした走りでこの時計が出せている点は評価できる。直線で手前戻して走っていたが手前替えもスムーズ。とは言え、横並びでみるとこの評価となる。
ロジハービン 56.0【B】
美浦南W併せ。馬なり④
M.デムーロ騎手が騎乗。2頭併せの内。前走京成杯の時はまだ幼さを残す走りであったが、走りがだいぶと大人びてきた。良い意味でとても落ち着いて走れている。スケールの大きなフットワークは相変わらず。ただ、少しリラックスし過ぎの感も否めず、もしかしたら仕上がり途上なのかも知れない。評価は据え置いた。
当日のパドックが良ければ拾いたいと思う1頭です。【B】の中では最上位です。