本記事は、2023年10月1日(日)に中山競馬場で行われる『スプリンターズS(G1)芝1200m(定量)』の最終追い切り評価記事です。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アグリ 58.0 【B】
やや斜に構えたフォームになっていたが、体をスカッと見せ弾力性十分。ただ縦の比較で、今回は少しもの足りない。阪急杯、セントウルSの方が良い動き。最後に手前を戻し失速した点がそれを物語っている。とは言え、G1のここでもエレガントさは上位。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ウインマーベル 58.0 【B】
大きく綺麗な前肢の回転。直線強めに追って併せた外の相手に2馬身先着も、クビを振り位置が高く、推進力がやや上に逃げていた点は気になるところ。鞍上も弾け方がモノ足りなかったか、尻に強烈なステッキを入れ、闘魂を注入していた。
【1週前追い切り B-】
エイシンスポッター 58.0 【B-】
体幹の安定しないフラフラとした走り。最後に手前を戻した点も割引き。好時計ではあるものの、評価は割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
オールアットワンス 56.0 【B-】
1週前同様、ピッチ走法でキビキビとした走り。千直の馬だがコーナーリングは上手。最後まで集中して走れているものの、動きにのびやかさはなく、手前を替えなかった点は割引き。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
キミワクイーン 56.0 【B】
コーナー手前から大きく前を走る相手との差を難なく詰め、直線では懸命に追う相手に対して、涼しい顔で1馬身半先着。フォームにエレガントさはないものの、強い脚力を示す内容。B評価ど真ん中。
【1週前追い切り B-】
ジャスパークローネ 58.0 【B+】
ステッキを抜こうとする仕草だけで反応し、手前を替えて鋭伸。植え込み側を走っていたとは言え全体時計50.1秒は優秀。何より驚いたのが、3F目から12秒台を刻みながら、脚色落とすことなくラクラクと後傾ラップで走れて点。間違いなく好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
ジュビリーヘッド 58.0 【B-】
毛艶はよく、ゆったり柔らかな動き。1週前同様、気分よく駆けることができているものの、挑戦者としてG1に臨むにあたっての最終追いとしては、やや不満を残す内容。状態は決して悪くなさそうで評価は迷ったが割り引いた。
【1週前追い切り B】
テイエムスパーダ 56.0 【B+】
富田暁騎手が騎乗。どころどころ馬場に脚を取られていた点は割引きも、フットワークの弾力性は十分で、綺麗な後傾ラップで登坂。本来もっと早い時計の出せる馬だが、今回は中2週。これで良いのだろう。プラスに評価してみたい。
【1週前追い切り 映像なし】
ドルチェモア 56.0 【C】
遠慮気味に併せてくれた相手には半馬身先着も、体がガレて映り脚元の力感は非力。評価できない。
【1週前追い切り C】
ナムレクレア 56.0 【B+】
クビを大きく動かし活気十分。脚元も俊敏でしっかり地面を捉えて走れている。重箱の隅を突くなら全体時計が少し遅いことか。これは1週前にしっかりやっており、当週はこれで良いという陣営の判断なのだろう。この評価に留めたが、十分勝ち負けできる状態。
【1週前追い切り B+】
ナランフレグ 58.0 【A】
いつもはもっとアタマを下げ、急坂はどうかなと思うフォームだが、この最終追いはクビの角度がよく好バランス。馬体は離れていたが、外の相手と並んだ際、グッと脚色を強めギアの入りもしっかり。無理には追わなかったが、追えばまだまだ伸びそうな勢い。好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
ピクシーナイト 58.0 【C】
手前替えを促すも馬は頑なに右手前。手前を替えさせようとするたびにバランスを崩していた点は割引き。最後も肩ステッキで気合いをつけたが反応は薄い。どこかピリッとしない走り。
【1週前追い切り 映像なし】
マッドクール 58.0 【A】
ぎこちない手前替え。体の向きが悪くなり右に刺さりながら。こんなマッドクールは今まで見たことがない。ラスト1Fの失速は、内ラチにぶつかりそうになり鞍上がブレーキをかけたため。客観的にはマイナスだが、良くも悪くも物凄い気合のり。1週前の動きもよく一発の魅力十分。攻めに攻めた内容を評価し、最高評価を与えたい。
【1週前追い切り A】
ママコチャ 56.0 【B】
川田騎手が騎乗。体を大きく見せ豪快なフットワーク。走りは荒削りも、馬自ら脚色を強め、併せた相手をラクラクと2馬身突き放す好内容。川田騎手が騎乗したこともあるかもだが、1週前の動きがウソのよう。時計面だけ切り取るとプラスでも良さそうだが、動きのエレガントさは比較下位。評価は据え置いた。
【1週前追い切り C】
メイケイエール 56.0 【B-】
鞍上が恐る恐る。馬も気持ちよく走らせてもらえないと感じたのか、直線ではそれなりに流してという内容。まったく本気の走りではない。それでも一完歩ごとのスピードは十分で、能力を出し切ることができれば、どんな走りをみせてくれるのだろうと思ってしまう。(これはいつものことなのだが。)評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
モズメイメイ 54.0 【B-】
好時計ではあるものの、ラスト1Fで手前を戻し最後は疲れを見せながら。この失速はマッドクールの失速とは質が異なりマイナス度合は強い。活気は十分も、相変わらず後肢が外を回るフォーム。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
1週前の動きもチェックしておこう
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2023年9月30日(土)新馬戦、芙蓉ステークス
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筆者都合によりお休みします