本記事は、2023年9月10日(日)に阪神競馬場で行われる『セントウルS(G2)芝1200m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価です。
- ヴァトレニ
A評価馬
5.ジャングロが、キレ味鋭いシャープなフットワーク。ラチ沿いで追う古馬2勝クラスに馬なりのまま並び掛け、軽い仕掛けで突き放し1馬身先着です。最後は鞍上が相手の脚色を確認する余裕あり。追い切り履歴も素晴らしいものばかり。動きも良いですが、【A】の決め手は枠順です。
B+評価馬
8.アグリは、格下相手にクビ差遅れましたが、持ったまま。余力は十分で気にする必要はなさそう。左前肢に頼るフォームの方が気になりますが、脚の出はまっすぐで許容範囲。全体でみると、体をふっくら見せスムーズに動けています。面白そうなのが9.ボンボヤージ。北九記念から中2週での臨戦のため追い切りはこの1本ですが、先週の栗東坂路の一番時計&自己ベスト。最後は脚色が鈍りましたが、鞍上は最後まで持ったまま。上積みが期待でそうです。
その他注目馬
この組の最上位は、14.スマートクラージュ。鞍上は一切追わず、馬なりのままでしたが、ラスト1Fで馬自ら手前を替えると鋭い伸び脚。アタマも常に体の中心にあり、鶴クビで集中力も豊か。映像にない履歴も優秀で、内枠ならプラスにしていた一頭です。10.ピクシーナイトは、ここを叩いてスプリンターズSが本番でしょう。終い脚色が鈍っているのがその証拠。それでも2週続けて早い全体時計を叩き出しおり、ひたひたと復活の足音を感じます。このメンバーなら能力だけで勝ち切るまでありそうです。無視したくないのが、11.テイエムスパーダ。中2週で軽めの内容だったため、動きの迫力は精彩を欠きましたが、弾力性あるフットワークで柔らかく走れています。
ここからはG2であることを考えるとマイナス評価でも良いくらいですが、評価のバランスを取り押し上げられた馬たちです。
13.ディヴィナシオンは、上体が高く、手前替えのスムーズさを欠いた点は割引きですが、中間の負荷量は十分で、最終追いで綺麗な後傾ラップ。綺麗に仕上がりました。3.レジェーロは、線が細く体が華奢ですが、キビキビとしたフットワークで2馬身先着。相手は格下でしたが、手綱は持ったまま。これだけしっかりとした先着をみせた馬は、他にいません。この枠からなら楽しみがあっても良さそうです。12.ブトンドールは、終い重点の内容。右手前一本でワーッと駆け抜けた内容でしたが、終いの脚力はなかなか。53㎏を活かして無欲の差しに徹するならチャンスはありそう。この馬は展開次第です。
追い切り評価(まとめ)
【B】については上位の馬だけ色を付けています。
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 最終 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ロンドンプラン | 牡3 | 58.0 | C |
2 | 2 | ヴァトレニ | セ5 | 58.0 | - |
2 | 3 | レジェーロ | 牝6 | 56.0 | B |
3 | 4 | ドルチェモア | 牡3 | 58.0 | C |
3 | 5 | ジャングロ | 牡4 | 58.0 | A |
4 | 6 | ビッグシーザー | 牡3 | 58.0 | B- |
4 | 7 | エイシンスポッター | 牡4 | 58.0 | B- |
5 | 8 | アグリ | 牡4 | 58.0 | B+ |
5 | 9 | ボンボヤージ | 牝6 | 58.0 | B+ |
6 | 10 | ピクシーナイト | 牡5 | 58.0 | B |
6 | 11 | テイエムスパーダ | 牝4 | 58.0 | B |
7 | 12 | ブトンドール | 牝3 | 58.0 | B |
7 | 13 | ディヴィナシオン | 牡6 | 58.0 | B |
8 | 14 | スマートクラージュ | 牡6 | 58.0 | B |
8 | 15 | モリノドリーム | 牝4 | 58.0 | B- |