2023年4月9日(日)に阪神競馬場で行われる『桜花賞(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
いつもは馬名順ですが、今回は書くのが遅くなったため馬番順となっています。
ブトンドール 55.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ピッチ走法でアタマを高い位置で振り、短距離志向の強い走り。手前替えにも不器用なところがあるものの、ラストの仕掛けにしっかり反応。時計も優秀でこの脚力は十分評価すべき。侮るのは危険と感じる一頭。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
【B】の中でも上位の一頭です。記事を執筆している土曜10:30時点で最低人気。最内枠からロスなく運べば面白いと思います。
ライトクオンタム 55.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑦
ゆったり馬の気分に任せて走らせただけの追い切り内容。何を意図して、この追い切り内容になったかがまったく分からない。動きも覇気なく、評価できない。
【1週前追い切り B-】
リバティアイランド 55.0 【A】
栗東CW併せ。馬なり⑧
川田騎手を背に終い重点の内容。クビの角度よく抑えの効いたフットワーク。外の相手にラクラクと1馬身先着。兎に角フォームが美しくエレガント。本気で走っていなかったものの、ストライドの広がり具合が適度。ここにもセンス感じる。文句なし。
【1週前追い切り B】
1週前は心配になる内容でしたが、流石は中内田厩舎。しっかり帳尻を合わせてきました。オークスまで見据えた万全の仕上げに思えます。
ドゥアイズ 55.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
吉田隼騎手を背に、前を追走から1馬身先着という内容。適度に活気があり好フォームで走れているものの、仕掛けてからの弾け方が、横の比較で少しモノ足りない。【B】評価ど真ん中。
【1週前追い切り B】
併せた相手は3歳1勝クラスのカンチェンジュンガです。
ハーパー 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。先行して相手が来るのを待つカタチ。相手に前に出られたところから、軽く仕掛けて追い付き併入。追い付く脚には迫力はあったが、相手も少し遠慮していた。アタマも少し高め。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は古馬3勝クラスのアーティットです。
モズメイメイ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
前肢を投げ出す方向が悪くバタバタとした見栄えの悪いフォーム。ラスト1Fで左手前に替わってからもアタマの位置が悪くなっている。併せた相手には2馬身先着も、フォームが悪く評価できない。
【1週前追い切り B】
併せた相手は古馬3勝クラスのダッチマンです。
コンクシェル 55.0 【C】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。大きく先行させる内容だったが、最後は騎手候補生が騎乗する外の格下馬に追いつかれ気味。相手もかなり遠慮していた。動きもこじんまりとしており評価できない。
【1週前追い切り B】
併せた相手は3歳未勝利馬のキャリーハピネスです。
キタウイング 55.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑥
杉原騎手が騎乗。2頭併せの内。気負うことなく四肢の可動なめらか。前を追走からラクに抜け出し半馬身先着。四肢の可動域も十分で、バランスの良い完成度の高い走り。ここに入ってもエレガントさは上位。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は古馬3勝クラスのスズカノロッソ。杉原騎手にも気負いが感じられません。馬を信じ切っているのでしょう。これにも好感が持てます。
コナコースト 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ピッチ走法で、馬場の真ん中植え込み側を登坂。ただ最後に気を抜き、鞍上に肩を叩き咎められていた点は割引き。動きに覇気がなく、今一つパッとしない走り。ただ綺麗な加速ラップは踏めており時計面はまずまず。オマケの【B】評価。
【1週前追い切り B-】
エミュー 55.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑧
関節が柔らかく、四肢の可動域は十分。脚の回転もなめらか。いつものように重心を低く走れているものの、今回は元気がなく脚元非力。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
さすがに使い過ぎでしょうか。素質ある馬だとは思いますが、今回はこの評価です。
シンリョクカ 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。直線で2頭に挟まれるカタチになるも、物ともせず、手前を替えて内外の相手に先着。この2頭に挟まれる精神的な負荷を楽しんでいるかのようにも見える。3歳牝馬でこの精神力の強さは魅力。またフットワークの質感も上位。評価したい。
【1週前追い切り B-】
阪神JFの追い切りでみせたときほどのスケールはありませんでしたが、走りの質感はここに入っても上位です。【B】の中でも上位の一頭です。
シングザットソング 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
着地ポイントが一定とならず安定性欠く走り。最後に手前を戻すなど、まったく見栄えしない走り。覇気もなく評価できない。
【1週前追い切り C】
ドゥーラ 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前で仕上げており、最終追いは調整程度の負荷。それでも1週前同様、体をスカッと見せ堂々としたフットワーク。良馬の雰囲気が漂い続けている。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
この馬から漂う雰囲気は一流馬のそれです。個人的にはリバティアイランドに対抗できるのはこの馬だけ。人気もなく馬券妙味も十分です。
ペリファーニア 55.0 【B+】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑨
横山武騎手が騎乗。輸送を考慮し終い重点の内容も、活気は十分。鞍上に「早く合図をくれ」と言わんばかり。軽く仕掛けると豪快に突き抜けた。付けた着差は5馬身。抜け出すときの迫力は十分で、瞬間的な脚はなかなかに非凡です。
【1週前追い切り B-】
ジューンオレンジ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。前後の脚をまっすぐ前に出す好フォーム。キビキビと動きでありながら、忙しさはまったくなく、とても爽やかな走り。綺麗な加速ラップも踏めている。体もふっくらとみせ状態はかなり良く映る。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
【B】の中でも最上位とするか迷った馬の一頭でかなり上位です。記事を執筆している土曜11:20時点でブービー人気。ドゥーラの次に馬券妙味を感じます。
ムーンプローブ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。序盤は淡々と脚色の伸ばし悪くなかったものの、ラスト1Fで手前を戻し大きく失速した点は割引き。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
ラヴェル 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。1週前にしっかり追っており、ここは調整程度。飛節のクッションを活かして、バネ感たっぷりのフットワーク。この弾むようなフットワークが魅力的。手前を替えようとして替えれなかった分、一つ評価を下げた。
【1週前追い切り A】
1週前が素晴らしい動きで【A】評価です。外枠ですがしっかり力は出してくれそうです。【B】の中でも上位の一頭です。
トーセンローリエ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
横山和騎手が騎乗。そこそこの全体時計で優秀なラスト2F時計も、追って追ってのもので過剰な評価は禁物。ただ関東馬が早めに栗東入りして意欲的な追い切り内容を消化できた点は評価できる。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
併せた相手は古馬2勝クラスのアシタガアルサです。この枠からだと難しい競馬になりそうです。