2022年10月16日(日)に阪神競馬場で行われる『秋華賞(G1)芝2000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アートハウス 55.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑥
前肢をピンと伸ばして、やや後傾気味に走る馬。イメージとしては後輪駆動。阪神コースでの実績はあるものの、本質的には坂が向いている走法とは思わない。スピードに乗った状態であれば、坂はこなせそうだが、タフな展開になった時にどうか。とは言え、リラックスして綺麗なフットワーク。1週前の時計も十分。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
内枠に前に行きたい馬が固まりました。もしかしたらスローな展開になるのかも知れません。サウンドビバーチェが良いポジションを取れたらレース展開はガラっと変わりそうです。ルメール騎手とのポジション争いも見ものです。
ウォーターナビレラ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑤
3頭併せの内。道中少し気負い気味に走っておりアタマが高め。このテンションは少し気になるところ。コーナーを回りながら相手の方に顔を向けていた点も割引き。併せた中外の相手には1馬身先着も、肩の出一息で評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
距離も長いと思います。
ウインエクレール 55.0 【B】
栗東CW単走。G前仕掛け⑦
四肢の広がりはそれほど広くなく、ややピッチ気味に走る馬。それでもフットワークの弾力性は十分。フォームの安定性も高くリラックスして動きは伸びやか。鞍上の仕掛けに素早く反応できている点を高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
最高の枠を引きました。最も展開利がありそうなのが、この馬です。【B】の中では上位です。オッズを考えると必ず買いたい一頭です。
エグランタイン 55.0 【C】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中をややラチ側を登板。直線序盤からアタマが高く、口をパクパク開けながら。手前替えも上手く行かず、フワフワとした走りに。ラスト1Fでようやく手前が替わるも、鞍上に喝を入れられると手前を戻す有様。体幹も安定せず評価できない。
【1週前追い切り C】
トライアルに全力投球し、上積みという点でかなり疑問に思う馬です。追い切りからはまったく評価できません。
エリカヴィータ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの外。先行した状態で前受けするカタチ。後ろから来た馬に一度前に出られるも、前に出返し併入させるという内容。1週前に早い時計は出したものの、通ったコースは内目。フットワークを見ている限り、この舞台で後ろから差してくるイメージが持てない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は、古馬OP馬のビューティフルデイです。先行させ前受けさせた追い切りの意図も読み解けませんでした。
サウンドビバーチェ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。1週前にコースで早い時計を出し、最終追いは坂路でサラリ。前肢はやや開いているものの、重厚感たっぷりのフットワーク。パワフル。動きに重苦しさはなく、寧ろ弾力性ある動き。リラックスして精神状態も安定。何よりまっすぐ走れている点を高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
前走のトライアルでメイチの仕上げでお釣りなしと思われているのでしょうか。はたまた外枠嫌われているのでしょうか。あまりにオッズが不当に感じます。枠の並び的に、内がゴチャつきそうで、ここからの方がスムーズな競馬ができそうです。いずれせよ初角のポジション次第。個人的にはレース展開のカギを握っているのはこの馬だと思っています。
スターズオンアース 55.0 【B】
美浦南W単走。馬なり④
この馬の素晴らしいところは美しいフットワーク。本当に惚れ惚れしてしまう。2週続けてルメール騎手が騎乗し、そこそこしっかりした時計は出ていたが、共に無理にだした感はなく、自然と早い時計が出たというもの。能力なのだろう。最終追いも、2頭併せの内で外を走る古馬3勝クラスを相手に、ラスラクと1馬身半先着した。
【1週前追い切り A】
3冠がかかるレースですが、骨折明けということで、陣営が一体となり焦らず丁寧に仕上げたという印象を受けます。この馬の将来を考えての仕上げだと思います。川田騎手とのポジション争いで、ルメール騎手は引くかも知れませんね。この辺りの駆け引きも楽しみです。
スタニングローズ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
前走紫苑Sはトライアル仕上げに思えた中、見事な勝利。ここでメイチの仕上げ!と思っていたこともあるが、想定した動きではないというのが率直な感想。替えたいタイミングで手前替えができておらず、1週前とほとんど同じラップを踏んで登板。それでも十分しっかりとした加速ラップは踏めているのだが…。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
いやに余裕を感じる仕上げです。春からあまり変わっていないという印象で、成長力という点では他馬と比較し物足りません。ただ…。枠の並びが絶好です。
ストーリア 55.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
大きなフットワークで弾むように走る馬。長く右手前で引っ張り、ゴール直前で左手前に戻していた。動きとしては悪くないものの、時計面での負荷や、ラスト1F時計が、このメンバーに入ると物足りない。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
この枠も良い枠を引きました。中枠の上位人気馬は、この馬が邪魔になりそうな気もします。逆に言えば、この馬の前にポジションを取れる馬は相当有利になりそうです。
タガノフィナーレ 55.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
最初から最後までアタマの高い走り。全体時計が遅いため、何とか加速ラップは踏めていたものの、最後は失速しているかのような脚取り。評価できない。
【1週前追い切り C】
好枠を引きました。ラプパイローと共に頑張って前に行こうとするでしょう。上手くスローに落とせても厳しいと思います。
ナミュール 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。右手前時は綺麗なフットワークなのだが、左手前に替わると顔がやや右に向き斜に構えたフォームとなる癖あり。マイナス面は鞍上が追いづらくなることだが、プラス面は荒々しさと弾力性が増す点。ここに来て、グッと雰囲気の上昇を感じる馬。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
中間も早い時計は出さず終い重点の内容です。調教後の馬体重+30㎏は成長力もあるのでしょうが、意図的に馬体を作られたものでもありそうです。動きを見る限り、この馬体重はプラスに捉えて問題ないという見立てです。
ブライトオンベイス 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の真ん中を登板。キビキビとは動けているものの、ヘッドアップがきつく脚元のバラバラ感が否めない走り。菅も細く映り、仕掛けに対する反応も薄い。意欲的には攻めて来たが、これ以上の走りができる余力は感じない。
【1週前追い切り B-】
抽選突破することに賭けた意欲的な攻め内容には好感が持てます。抽選落ちした馬の分まで頑張ってほしいです。
プレサージュリフト 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり④
3頭併せの中。内に先行し、外を追走。3頭雁行状態で直線に入ってくる。直線向いて馬が行きたがるところで、鞍上が手綱を抑えため、少しクビを振って嫌がる仕草は見せたが、その後は鞍上の指示に従い、しっかり我慢できていた点は好感が持てる。前肢で地面を叩きつけるように走れており、四肢の可動域も十分。
【1週前追い切り B】
【B】の中でも上位ですが、この枠が残念です。せめて中枠なら。スタート直後内に切れ込む戸崎騎手がイメージ出来てしまいます。
メモリーレゾン 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。最終追いは坂路でサラリ。馬体重を意識してのものだろう。前肢を高々と上げ活気十分に、しっかりとしたギアチェンジを示すラップを踏んで登坂。前走はコースで最終追い切りを行い、今回は坂路仕上げ。前進気勢を向上させる意図があるのだろう。1週前の動きが素晴らしく前走以上のデキ。この変化が良い方向に出ると面白い。
【1週前追い切り B+】
調教後の馬体重は448㎏ですが数字以上に体を大きく見せています。そしてチャンスある枠が貰えました。ベストポジションはウインエクレールの後ろですが、次点はスタニングローズの後。焦らず内でジッと脚を溜め、直線で空いた進路に飛び込むことができれば面白いと思います。
ライラック 55.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
ラチ沿いをそこそこの時計で綺麗な加速ラップを踏んで登板。ただナミュールが大きく馬体重を増やし、春からの成長が感じられる中、この馬は相変わらず細く映る。動きに迫力なく評価しづらい。
【1週前追い切り B】
この枠からだと後方に下げて、終いどこまでという競馬になりそうです。内を捌けるようならチャンスはありそうですが、外を回さざるを得なければ、届くイメージが持てません。
ラブパイロー 55.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
動きの小さい単調な走り。調教後の馬体重は+26㎏と増えているが、これは幾分太め残りに思える仕上がり。評価できない。
【1週前追い切り C】
好枠を引きました。タガノフィナーレと共に頑張って前に行こうとするでしょう。上手くスローに落とせても厳しいと思います。