2022年10月30日(日)に東京競馬場で行われる『天皇賞・秋(G1)芝2000m(定量)』の1週前追い切り評価となります。
出走登録は15頭。追い切り動画で確認できた13頭の追い切り評価となります。
- アブレイズ
- レッドガラン
イクイノックス 56.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
ルメール騎手が騎乗。2頭併せの内。前を3馬身追走し、軽く促しスッと併入という内容。いつもの通りの内容だ。左手前を長く引っ張る馬で、左手前時の走りがこの馬の調子のバロメーター。ダービーの1週前と比べると、まだ少しフワフワとしている。最終追いでは、この左手前時の集中力と、後肢の蹴りによるスムーズな加速ができているかに着目したい。
併せた相手は古馬OPのスカイグルーヴです。
カデナ 58.0 【C】
栗東坂路単走。G前強め。
歳を追うことに馬体をふっくらみせている。良く言えばこうだが、悪く言えば少し太いか。ラチ沿いを単走で駆け、ラスト1Fからしっかり追われるも、手前を替えることなく大きく失速。最後は舌も出していた。最後まで体幹がしっかりしていた点は評価できるも、相対的に見るとこの評価となる。
カラテ 58.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
3頭併せの内。この馬は右手前の方が得意なのだろう。左手前時は、どうしても動きが硬くなってしまうところがある。ゴール手前で押して半馬身先着も、相手は格下でさして見栄えしない内容。アタマが高いのはいつものこと。最終追いではスムーズに全身を連動させて走ることができているかに着目したい。
中は2歳未勝利馬のシャドウソニック、外は2勝クラスのタイムオブフライトです。
ジオグリフ 56.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり④
本番と同じ左回りのコース追い。気合乗りがすざまじくスピードの制御が難しかったのか、コーナーをやや不器用に回ってくる。ただ直線での手前替えは流麗。抑え気味に走らせていたが、馬自らハミを取りグイグイ加速。鞍上は最後走らせすぎないよう抑えていた。荒々しい活気を見せ、もの凄い迫力。春と比べるとクビの使い方がよくなっている。高く評価したい。
内は新馬のマイクロモザイク、外は1勝クラスのサファルです。
ジャックドール 58.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け④
藤岡佑騎手が騎乗。2頭併せの内。前を追走しゴール前で差すことを想定した内容。リラックスした走りで意図通りクビ差先着したものの、手前変換で少しフワッとしたこともあり、ギアの入りが少し悪く踏み遅れた感は否めない。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬OPのノルカソルカです。
シャフリヤール 58.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑧
福永騎手が騎乗。前を1馬身追走からゴール前で併入させるという軽めの内容。クビの角度良くフォームのバランスは悪くないものの、こじんまりとした動きで、手前をコロコロ替えて遊びながらの走り。評価は割引いた。最終追いでは、誰が騎乗し、どのような最終追いとなるか注目したい。
併せた相手は、古馬2勝クラスのエイカイマッケンロです。福永騎手はジオグリフに騎乗予定ですが、ライバル馬のシャフリヤールに跨りました。この馬の状態を肌で感じ取れたことは、有利に働くかも知れません。
ダノンベルーガ 56.0 【B+】
美浦南W併せ。G前強め③
2頭併せの内。前を2馬身追走から、外でめい一杯追う相手に、こちらもステッキを使い、しっかり追って1馬身先着という内容。手前はチグハグだったものの、ダービー時のような刹那な感じはなく、溌剌と迫力ある動き。色々囁かれる脚部不安は、この追い切りからは感じない。また、1週前にしっかりとした併せ馬ができたのは好感で、最終追い切りで綺麗に仕上がりそうなイメージが持てる。プラスに評価したい。
併せた相手は古馬1勝クラスのサイルーンです。
ノースブリッジ 58.0 【B】
美浦南W単走。馬なり②
毎日王冠から中2週のローテーション。この1週前追い切りでは、馬場の内目を軽く走らせただけの内容。動きは柔らかで、しっかり前を向き集中。内容が軽く評価難しいが、状態は悪くなさそう。評価は据え置いた。
毎日王冠はスタートで大きく後手を踏み、不完全燃焼。タラレバですが、毎日王冠を勝っていたら…。大きく人気を落としそうな1頭です。
バビット 58.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
横山典騎手が騎乗。馬場の真ん中を登坂。クビを前に突き出し活気は十分。ラスト1Fは0.8秒と大きく失速していたものの辛そうに見せず、走りの軸は終始安定。手前を替えることができれば、加速ラップが踏めそうな気配ではあった。迫力ある動きで状態は良さそうに見える。評価は据え置いた。
オールカマーは大幅に体重を増やし復調の兆しを見せています。最終追いにも注目です。
パンサラッサ 58.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。前を2馬身追走しコーナー深く回てくる。直線は促し促し半馬身先着という内容。この馬らしいバランスの良いフォームで走れており、通ったコースを考慮すると優秀な時計も、肩の出と、動きの俊敏さは良い頃と比較して少しモノ足りない。評価は据え置いた。
併せた相手は2歳1勝クラスのラヴェルです。
ポタジェ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
この馬も毎日王冠から中2週のローテーションで、この1週前追い切りは軽めの内容。タイミングよく綺麗に手前替えは行えていたものの、まっすぐに走れておらず、右に左に。集中しては走れているが…。最終追い切りに期待したい。
マリアエレーナ 56.0 【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑦
松山騎手が騎乗。クビを使って活気十分。背中も安定しており、一歩一歩しっかり地面を捉えて走れている。四肢の可動域は決して広くないものの、動きは滑らかでパワフル。尾も綺麗に流れている。プラスに評価したい。
前走小倉記念時もよく見えた馬ですが、良い意味で走りが大人びた印象を受けます。
ユーバーレーベン 58.0 【C】
美浦南W併せ。G前強め⑧
津村騎手が騎乗。2頭併せの内。1馬身追走から直線で馬体が並ぶと、軽く仕掛けた相手にあっさり前に出られてしまう。その後緩めた相手に強めに追って併入と言う内容。動きに伸びやかさなく、左手前一本の走り。活気も不足しており、評価できない。
併せた相手は古馬OPのジュニパーベリーです。