2022年9月25日(日)に中山競馬場で行われる『オールカマー(G2)芝2200m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走登録は13頭。追い切り動画で確認できた全頭の追い切り評価となります。
アドマイヤアルバ 56.0 【C】
美浦南W単走。馬なり⑦
原田和騎手が騎乗。6F時計86.9秒というとても軽い内容。軽いとは言え、直線で手前替えを促すも替えることなく右手前で駆けた点は割引き。ゴール直線でようやく左手前に替わってはいたが…。力むことなく走れていはいるが、流石に内容が軽過ぎる。評価しづらい。
追い切り映像はありませんでしたが、1週前は美浦南Wで併せ馬。古馬1勝クラスのヌンカプトに対して大きく先行した状態から併入されています。時計も最終追いと似たような時計で終い重点の内容です。
ウインキートス 54.0 【B-】
美浦南W単走。馬なり⑨
昨年は【A】評価とした馬。昨年は活気十分で時計も出ていたが、今年は活気が薄く時計も平凡。終いの脚色も昨年と比べるとモノ足りない。クビの振り方も悪く推進力を上に逃がしている。この馬の良いときに見せてくれる前進気勢に欠ける内容。評価は割引いた。
追い切り映像はありませんでしたが、1週前は美浦南Wで併せ馬。障害OP馬のアルーフクライに1馬身先行から併入されるという内容です。時計面でもやはりモノ足りません。
ヴェルトライゼンデ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。G前少しだけ追う。
以前はもう少し華奢な印象のあった馬だが、体をふっくら見せている点がまず好感。時計も51.1-11.7秒の早いもの。これを馬なりでラクラクと計時できているあたり状態はかなり良いのだろう。序盤はアタマの位置がやや右も、ラスト1Fでギアを上げるときちんと体の中心に。クビの角度良く、脚元は終始パワフル。高く評価したい。
2週続けて坂路調整です。鳴尾記念を坂路主体で勝ち切ったことでこの調整過程を採用したのかもですが、中山2200mの舞台に臨むにあたってはコース追いが欲しかったというのが正直なところです。1週前はジャンダルムと併せて3馬身追走から1馬身遅れという内容です。
キングオブドラゴン 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽く促す。
ラチ沿いを走る相手を1馬身追走し直線に入ってくる。ラスト1Fから軽く促すとスッと手前を替えて3馬身突き放す見栄えの良い内容。ただこの馬自身はラスト1Fで0.1秒失速している。大きなフットワークで気分よく駆けたが、クビの可動域は狭くアタマは高め。高い評価は与えづらい。
クリスタルブラック 56.0 【C】
美浦坂路単走。馬なり。
全体時計58.0-13.2秒というかなり遅い時計。通ったコースも内目で、調整程度の本当に軽い内容。弾力性あるフットワークではあるものの、アタマの位置が高く、手前替えも行っていない。1週前に美浦坂路でしっかり追ったとは言え、流石に内容が軽過ぎる。評価できない。
クレッシェンドラヴ 56.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。良いときと比べると、後肢の蹴りが弱く、前肢を掻き込む力もモノ足りない。直線向いて左手前に替わってからも何か走りづらそうに、アタマを回しながら。状態は一息に映る。評価は割引いた。
ジェラルディーナ 54.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。1馬身先行しコーナーを回ってくる。直線で馬体が並ぶも、先に相手が仕掛けて僅かに前に出られてしまう。本馬は慌てることなく、相手の脚色に合わせるように走り、馬なりのまま。そのままアタマ差遅れでゴールした。気難しい馬が落ち着いて走れていた点は好感も、相手と並んでからフワッとソラを使っていた点は割引き。闘争心がモノ足りない。評価は割引いた。
併せた相手は古馬OP馬のアルサトワです。
ソーヴァリアント 56.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑥
2頭併せの内。外を1馬身追走から直線でラクラクと2馬身突き放す好内容。走りに少し力みが見られたが、発汗は一切なく毛艶はピカピカ。活気十分でパワフルと見るのが妥当か。右手前一本の走りであったが、余力十分の内容で、四肢を綺麗に回転させバランス良く走れている。プラスに評価したい。
併せた相手は古馬OP馬のロジペルリストです。
デアリングタクト 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前にCWで6F 78.4秒の猛時計を出しており、最終追いは坂路でサラリ。右後肢が外を回り、顔もやや右に向いていたものの許容範囲。最後まで集中しゴールに向かって脚色を伸ばすことができている。馬体もふっくら見せ好気配。
テーオーロイヤル 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
菱田騎手が騎乗。馬場の真ん中を登坂。春までは前肢がO脚気味の馬であったが、今回は前肢がまっすぐ。前後の脚をキレイに前に出して美しいフットワークに変貌している。重心を低く保ち、手前替え流麗。一番キツくなるラスト1Fで、鞍上からの軽い肩ステッキでしっかりとしたギアチェンジをみせている点も好感が持てる。とても状態が良く映る。高く評価したい。
1週前も菱田騎手が騎乗し、栗東CWで古馬2勝クラスのヒヅルジョウとの併せ馬を消化しています。7馬身と大きく追走から併入という内容です。通ったコースは馬場の5分どころでしたが、終いまでしっかりとした時計で走れています。
バビット 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
前肢の着地ポイントが内に食い込み過ぎ。これもあり走りがヨレ、フォームの安定性を欠いていた点は割引き。ただクビを前に突き出し活気は十分。終い少し鈍ったものの、活気は最後まで維持していた。
2年前の覇者。パドック気配には注意は払いたい一頭です。
フライライクバード 56.0 【B】
栗東P単走。馬なり⑦
1週前に同レースに出走するジュンライトボルトと併せて1馬身遅れ。相手を大きく追走してのものだったとは言え、少し不満の残る内容。どのような最終追いになるか注目していたが、ポリトラックで終いだけ脚を伸ばすだけの軽めの内容。リラックスして四肢を綺麗に連動させて走ることはできているものの、この調整内容でどこまで。評価は据え置いた。
ロバートソンキー 56.0 【B】
美浦坂路併せ。馬なり。
1週前が坂路で素晴らしい走り。この走りをみてかなり状態良く感じたが、最終追いが案外。集中力欠く走りで、アタマを回しながら。コーナーも逆手前で回っていた。ただ、1週前同様、前肢を地面に叩きつけながら活気十分の走り。評価は据え置いた。