2022年6月19日(日)に阪神競馬場で行われる『マーメイドS(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた15頭の追い切り評価となります。
- ゴルトベルク
アイコンテーラー 53.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け④
亀田騎手が騎乗。2頭併せの内。外から勢いよく迫った来た際、脚色を強め抜かせることなく3/4馬身先着。ゴール直前で仕掛けてゴール後にしっかりと追って負荷をかけていた。ただ肩のが悪く評価しづらい。
併せた相手は古馬1勝クラスのジャカランダです。
ウインマイティー 54.0 【B+】
栗東P単走。馬なり⑧
この馬は長期休養明けとなる2走前からポリトラックで単走のみの追い切り。今回も調整内容は変えず、ポリトラックで馬の気分向上を図る内容。前肢の掻き込みが力強く、身体全身を連動させ推進力ある走り。耳を絞らず気分良く走れている。動きはいつも良い馬。今回もプラスに評価したい。
昨年の秋華賞以来、成績が奮っていませんが、怖がりなところがあるようです。陣営も追い切り場所を工夫し、ブリンカーを着用させるなど、この馬の復調に向け最大限に努力しています。追い切りの動きをみる限り、能力は上位です。陣営の努力が実を結び能力フル発揮してくれることを切に願います。
ヴェルトハイム 51.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に西村淳騎手を背にしっかり追われており、最終追い切りは坂路でサラリ。重心が後ろにのり上体が高め。そのせいもあり前肢の着地が弱く、やや左に斜行しながらの走り。マイナス評価と迷ったが、1週前は好時計でバランス良く走れていた。評価は据え置いた。
キムケンドリーム 52.0 【C】
栗東坂路併せ。G前一杯。
馬場の真ん中を登坂。両前肢の着地ポイントが近い馬。ラスト1Fで疲れを見せ、鞍上から強烈な肩ステッキ2発と、尻ムチ1発入るも力なくハナ差遅れ。時計も遅く、遅れをとった内の相手もバラバラな走り。評価できない。
併せた相手は3歳未勝利馬のダブルブレンドです。
クラヴェル 55.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
北村友騎手が騎乗。3頭併せの中。直線は左手前を長くひっぱり、直線半ばで右手前に替わるも、手前替えにスムーズさを欠きモタついた点は割引き。そうこうしている間に、外から勢いよく迫ってきた相手に、一時はアタマ差前に出られるも、そこから脚色をあげ残り150mだけでアタマ差抜き返した脚力はなかなか。評価は据え置いた。
併せた相手は3歳未勝利馬のベルモナークです。この馬は昨年の2着馬。重賞3着が多く上手く賞金加算できいません。ここで賞金加算を目論む陣営の強い意図を感じます。
ステイブルアスク 51.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。残り300mで手前を替えた際、僅かにトモが左に流れたが許容範囲。その後は綺麗な加速ラップを踏み、体幹しっかりに真っ直ぐに駆けた。馬体をスカッと見せ、とても気分良さそうに走れている。状態が良いのだろう。オマケのプラス評価としてみたい。
ダートを中心に疲れてきていましたが、終いの脚は常にしっかりしている馬です。斤量も魅力です。前目にポジション取れるようなら面白いかも知れません。
スルーセブンシーズ 52.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑥
いつも追い切りでよく見せてくれる馬。今回も大きなフットワークでダイナミックな走り。推進力が上を向いているのは鞍上が抑えているため、気性面の課題がまだ解消しきれていない。若い頃から能力がありながら、抑えきれないこの気性の激しさにより、いつも力を出しきれず終わっている馬。今回も後方で折り合い、終いの爆発力でどこまでという競馬となりそう。動きは変わらず良いものの、リスクを考慮し、評価は据え置いた。
ただ、バシっと折り合うことができれば、終いは確実に爆発すると思います。あたりの柔らかい秋山真騎手への乗り替わりは、この馬にとってプラスだと思います。軸にはしづらいですが確実に押さえたい1頭です。
ソフトフルート 54.0 【B】
栗東CW併せ。一杯⑧
団野騎手が騎乗(レースは川田騎手)。最終追い切りは併せ馬で闘争心を掻き立たせる内容。前を4馬身近く追走から、コーナーから促し促し入ってきて、直線でもしっかり追って3馬身近く突き放す好内容。内容は良いもの、四肢の可動域は狭く、動きの伸びやかさは物足りない。ただ、1週前追い切り時に舌を出していた点は改善され、この最終追い切りでは集中して走れていた。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬OPのトリプルエースでしたが、本気で走っておらず、ソフトフルートに気持ちよく追い抜いてもらうための走りでした。
トウシンモンブラン 51.0 【C】
栗東CW単走。馬なり⑧
コーナー深く回ってくる。直線での手前替えはスムーズであったが、直線での走りはフワフワとした走り。クビを上手く使って走れておらず、最後は惰性で駆けた。道中のラップもチグハグで最後は失速。評価できない。
ハギノリュクス 52.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
酒井学騎手が騎乗。ラチ沿いを1頭分空けたところを弾むようなフットワークで入ってくる。脚の回転鋭く活気も十分。一番苦しいラスト1Fで脚色をあげ加速。ラスト100mを切ったところで手前を替えて、最後まできっちり伸びた。高く評価したい。
ダートから芝戻りの前走福島牝馬Sの最終追い切りでもよく見えた1頭です。54㎏から2㎏減の52㎏も魅力です。時計がかかり力のいる馬場になるなら、なおさら面白いのではないでしょうか。
ホウオウエミーズ 53.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの内。リラックスした走りであったため、動きのダイナミックさは無いものの手前替えが極めてスムーズ。また、相手が追い抜こうとした際、脚色を強めて抜かせない走り。最後は併入も、ムリさせない走りで、ゴールを過ぎても脚色はまったく緩まなかった点は好感が持てる。馬は元気一杯なのだろう。評価は据え置いた。
併せた中相手は障害OPのロイヤルアッシュです。この馬も福島牝馬Sからの臨戦。ここでアナザーリリック、クリノプレミアムと差のない競馬をし、54㎏から1㎏減の53㎏も魅力です。
マリアエレーナ 55.0 【A】
栗東CW単走。馬なり⑤
クビを使って集中した走り。柔らかな動きで四肢の回転もなめらか。美しいフォームでゴールに向かって綺麗に脚色を伸ばした。まったく文句ないの無い動き。高く評価したい。
1週前に坂井瑠騎手が騎乗し、栗東CW古馬1勝クラスのスマートビクターとの併せ馬。そこそこの時計で1馬身半追走から2馬身半先着しています。前走から2㎏増となる55㎏。55㎏を背負うのは初でこのハンデが絶妙に効いてきそうな気もします。
ラヴユーライヴ 53.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前に早い時計を出しており最終追い切りは坂路でサラリ。アタマが高く首を使わない走りであった点は割引きも、脚元はキビキビと力強く、体幹しっかりの安定した走り。少しオマケは入るがプラスに評価してみたい。
リアアメリア 55.5 【B-】
栗東P単走。馬なり⑨
1週前の動きが重く、最終追い切りはポリトラックでスピードをつけることを意図してのものだろう。ただ、馬の気持ちは変わらず乗ってきていない。動きに緩慢さが残り評価しづらい。
1週前に幸騎手が騎乗し、栗東CWで古馬3勝クラスのロックユーとの併せ馬。そこそこの時計で1馬身先行から2馬身半先着しています。ただ動きはスローで身体が重く映ります。
ルビーカサブランカ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑥
酒井学騎手が騎乗(レースは岩田望騎手)。2頭併せの外。前を追走し直線でジワッと並び掛け最後は併入という内容。内にギュッと力の入る感じのない緩慢な動き。馬体も太く映る。評価しづらい。
併せた相手は新馬のカルロヴェローチェです。酒井学騎手はハギノリュクスでレースに臨みます。人気が想定されるライバル馬が、どういう状態かを知るという意味ではプラスでしょう。
回避した馬
エイシンチラー 53.0 【B-】
美浦坂路単走。馬なり。
重心の低い走りでラチ沿いに入ってくる。直線は手前替えにスムーズさを欠き、何とか右手前に替わるも何か走りづらそう。最後の最後で左手前に戻していた。評価しづらい。
初の関西圏への輸送。輸送も考慮し最終追い切りは軽めです。1週前にそこそこの時計を出しています。ただ、この馬は安田記念に登録しており、状態のピークは2週前かも知れません。
今週開催のその他重賞レース
ユニコーンステークス(G3)
来週のG1を先取りしておこう
宝塚記念(G1)
1週前追い切り
6/16(木)以降、公開予定