2022年5月8日(日)に新潟競馬場で行われる『新潟大賞典(G3)芝2000m(ハンデ)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
- マウントゴールド
いつもは馬名順に記載していますが、このレースは書くのが遅くなったため馬番順で記載しています。
アイコンテーラー 52.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
亀田騎手が騎乗。ラチ沿いを登坂。1馬身先行し、後ろからめい一杯追ってくる相手に迫られるも、持ったまま1馬身半突き放し相手を圧倒。アタマの位置がよく、抑えの効いたキビキビとしたフットワークで集中した走り。高く評価したい。
併せた相手は古馬2勝クラスのオーマイダーリンです。前走勝利したアルサトワが+2㎏に対して同レースで0.2秒差の本馬はハンデ据え置きの52㎏です。このハンデはかなり魅力です。枠も良く4戦4勝の新潟の舞台。好条件が揃い過ぎており人気してしまいそうです。
スマイル 54.0 【C】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの外。内中の相手に先行した状態で直線に入ってくる。コーナーワークで並ばれると、中の相手に一時前に出られてしまう。その後ジワッと差を詰め最後は併入という内容。ただ、脚捌きがカタく重たい動き。一言で言うとキレがない。首筋に発汗も見られ状態一息という見立て。この評価となる。
アルサトワ 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑤
2頭併せの内。前を5馬身と大きく追走から少し内目を回り1馬身先着。前脚をピンと伸ばす走法で、キビキビとした動き。相手に並び掛けられてから右手前に戻し、グイと前に出る勝負根性を見せた。右手前に勝る走りも新潟の舞台で悪くない。早い時計が出ており、流石にゴール近くは脚色が鈍ったが、内転筋の強さを感じる力強い走り。状態はよく映る。
気になるのは前走からの+2㎏です。アイコンテーラーとの比較でハンデは少し見込まれたような気もします。この分一つ評価を落としました。
ダノンマジェスティ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
松若騎手が騎乗(レースは武藤騎手)。追う相手に対して最後まで馬なり。クビ差遅れたが、活気十分にキビキビと低い姿勢で走れている。ラスト1Fで1.1秒と大きく失速しているものの、映像からはわざと遅れたようにも見える余力残しの内容。苦しくなるとアタマを右前肢の上に置く悪癖がだいぶと改善されているものの、相対的にはこの評価となる。
併せた相手は3歳未勝利馬のソクラテスです。中2週ということもありますが、追い切り本数が少ない点も気になります。
ラストドラフト 56.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑧
2週前に早い時計を出しており、1週前もそこそこ。最終追い切りは状態を維持するための軽めの内容。この馬は調子が良い時はとても美しいフォームで走る馬。軽めということもあり、走りの迫力はなかったものの、柔らかにリラックスして、とても美しいフォームで走れている。高く評価したい。
GW期間中の輸送ということも考慮したのかも知れません。馬体もふっくらとみせており、とても綺麗に仕上がった印象です。
プレシャスブルー 55.0 【C】
美浦南W併せ。G前強め④
2頭併せの内。前を2馬身追走からコーナーをショートカット気味に回ってくる。直線序盤は半馬身前に出るも、最後は相手に追いつかれ併入した。動きに伸びやかさがなく、終始こじんまりとした動き。四肢の可動域は狭く、G前強めに追うも伸び一息。評価できない。
併せた相手は3歳未勝利馬のマイネルキングです。
カイザーバローズ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑧
2頭併せの内。前を追走しコーナー深く回ってくる。先に仕掛けて半馬身差まで差を詰めるも、最後は、馬なりのままの相手に1馬身突き放されてしまった。前肢の着地が弱く何かフワフワと地に足ついた走りとなっていない。評価は割引いた。
併せた相手は古馬3勝クラスのロードプレジールです。
ステラリア 54.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
ラチ沿いを登坂。馬なりのままの相手にジワジワと遅れを取り、最後軽く仕掛けるも僅かに差を詰めるだけに留まり3/4馬身遅れた。上半身をほとんど使わない走り。脚元だけで走るも脚力一息。1週前に好時計を出し、最終追い切りは輸送を考慮しての軽めの内容だったとは言え、併せた相手は3歳未勝利馬。評価しづらい。
1週前にソフトフルートを20馬身近く追走し好時計で併入したようですが、これは追い切り映像がなく、動きの良し悪しは分かりません。ただ最終追い切りの動きを見る限り、この1週前追い切り時計だけの評価は危険と感じる1頭です。
ラインベック 54.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
西村淳騎手が騎乗。馬場の真ん中を登坂。低い姿勢を保ち、前脚をしならせながらリズミカルな走り。坂の一番苦しいところで馬自ら加速しており、その後の鞍上の合図によるカチッとした手前替え。いつになく状態よく映る。
パドックが良ければ評価を上げたい1頭です。
トーセングラン 54.0 【B】
美浦坂路単走。馬なり。
ラチ沿いを登坂。頭の位置が少し右にある点を除けば、キビキビと活気十分の内容。ゴールに向かってラクラクと加速するラップが踏めており、状態は良く映る。ただ、大きなストライドで走る馬が、久々ということもあるのだろうか。ややピッチ気味の走り。走りが忙しく映った分、一つ評価を下げた。
1週前の追い切り映像はありませんでしたが、1週前に51.9-12.4秒の自己ベストを出しており久々でも動ける状態にはありそうです。この馬もパドックが良ければ評価を上げたい1頭です。
シュヴァリエローズ 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中をややラチ側を登坂。頭の位置をかなり右に寄せて走っており、右半身のパワー不足を感じさせる内容。とは言え、大きなフットワークで弾力性ある走りはできている。評価は据え置いた。
クラブ馬で松山騎手への鞍上強化。人気してしまいそうです。個人的にはあまり積極的には買いたくないと思う1頭です。
ヤシャマル 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前強め⑦
2頭併せの内。前を3馬身追走からG前仕掛けて外の相手に何とか併入という内容。手前替えにスムーズさを欠き、舌もベロベロと出しており集中力欠く走り。追ってからの反応が一息に映り、見栄えしない内容。トモの蹴りは鋭さは目立つ。評価は据え置いた。
トモの鋭さに対して前駆が付いて来ていない印象です。前駆が伸びやかなら、どれだけ弾けるだろう。そう思わせるスケールの大きな走りです。パドックが良ければ評価を上げたいと思います。
レッドガラン 57.5 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
最終追い切りは坂路でサラリとした内容。1週前に岩田康騎手が騎乗し、早い時計を出しており、これで良いのかも知れない。いつものように脚元はパワフルなのだが、絶好調時と比べると動きが重く映る。とは言え、動きの質とパワフルさはメンバー中上位。評価は据え置いた。
中山金杯の最終追い切りが素晴らしく、これを比べると迫力がモノ足りません。またハンデ57.5㎏は少し見込まれた印象で、最後はこれが効きてきそうな気もします。
モズナガレボシ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
菱田騎手が騎乗。馬場の植え込み側を登坂。個人的にいつも良く見える馬なのだが、今回も良く映る。この馬の優れているところは体幹しっかりにバランスの良い走りをする点で、パワフルさもあるところ。いつもラチ側を走る馬が、今回は植え込み側で真っ直ぐ駆けた点も好感が持てる。また、いつもは終い失速も今回は加速ラップ。高く評価したい。
開幕週の新潟の馬場がどうか疑問なのでしょうか。重賞勝ち馬ながら人気はなさそうです。個人的には必ず買っておきたい。そう思う1頭です。