2022年5月8日(日)に東京競馬場で行われる『NHKマイルカップ(G1)芝1600m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
いつもは馬名順に記載していますが、このレースは書くのが遅くなったため馬番順で記載しています。
マテンロウオリオン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
横山典騎手が騎乗。1週前に早い時計を出しており、最終追い切りは坂路でサラリ。馬場の真ん中やや植え込み側をリラックスして登坂させた。馬体をふっくらと見せ、弾力性十分のフットワーク。力の出せる仕上げ。
【1週前追い切り B+】
追い切りを見る前の直感はこの馬が本命候補でしたが、最内枠。ピンかパーかの競馬になるかも知れません。上手く馬群を捌くことができれば突き抜けると思います。【B】の中では最上位です。
ソネットフレーズ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
横山武騎手が騎乗。3頭併せの内。スピード感たっぷりにコーナー深く回ってくる。鞍上は抑えきれない手応えに見えたが直線向いてからの伸びが一息。舌を出し集中力を欠いたのが原因かも知れない。ただ一完歩一完歩、しっかり地面を掴んで力強いフットワークで走れている。序盤は良かったが、後半は割引き。この評価とした。
【1週前追い切り B】
顎を前に突き出し前に前に推進する特徴的な走りをする馬で、【B-】の中ではもっとも気になる1頭です。パドック良ければ評価は上げたいと思います。
ソリタリオ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
ラチ沿いを登坂。ラスト1Fから見せムチ使ってしっかり追うもラスト1Fで0.3秒の失速。この日の馬場を考えると全体時計51.6秒はかなり優秀。最後まで集中して走れいてる点も好感が持てるが、上体が少し高く、完歩の小さな走り。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
セリフォス 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
クビの角度よく背中を波打つようにしならせ、四肢の可動滑らかに走る馬。新馬戦の時以来、常に追い切りでよく見せてきた馬で、動きの完成度は一つ抜けている印象。口から泡を吹いている点は気になったが、十分な動きをみせている。相対評価でこの評価とした。
【1週前追い切り B+】
【B】の中では上位です。
キングエルメス 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
坂井瑠騎手が騎乗。ラチ沿いを走る相手を1馬身追走から1馬身半先着という好内容も、この馬自身は終い減速。相手は動けておらず、この着差に対する過剰は評価は禁物。手前をコロコロ替える走りで、道中バランスを崩しながらの走り。最後はアタマの位置も悪くなっていた。評価しづらい。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は、古馬3勝クラスのホウオウライジンです。ただこの相手はアタマが高く脚元だけで走っており動けていませんでした。
トウシンマカオ 57.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑦
2頭併せの外。先行した状態から直線で手前を替え1馬身抜け出すと、強めに追う相手に追いつかれ併入という内容。ただ、本馬は持ったまま。余力十分。直線での手前替えは流麗で、右手前に替わってからは前肢が伸びやかになり、クビを前に突き出し四肢の回転鋭い走り。兎に角スケールの大きさを感じる走り。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
併せた相手は障害OP馬のゲインスプレマシーです。
タイセイディバイン 57.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。後肢が外を回すフォームと道中手前も戻す走りは大きく割引き。終いはしっかりとした脚色で綺麗な加速ラップを踏んではいるものの、評価しづらい。
【1週前追い切り C】
追い切り内容から、後ろに控えて最後どこまでというレースをすることになりそうです。
アルーリングウェイ 55.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。4F追い。1馬身半追走から、直線で持ったまま相手に並び掛けると、右手前に戻してグッと抜け出しクビ差先着という内容。1週前はバランスの悪い走りだったが、この最終追い切りで大きく上昇。輸送を考慮し軽めの内容ではあったが、集中してリラックスした走り。馬体をふっくらと見せ、とても綺麗なフォームで走れている。プラスに評価したい。
【1週前追い切り C】
桜花賞ではピンハイに馬体をぶつけられながらも一伸びしており、この勝負根性はゴチャつきやすい府中マイルの直線でも活きそうです。軽めの内容で能力でどこまでという形にはなりそうですが、枠も良く期待が高まります。
ダンテスヴュー 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
馬場の真ん中を入る相手を追走し植え込み側に入ってくる。馬体をビッシリ並べて前を交わそうとするも、手前がコロコロ替わり、そのたびに走りがヨレてなかなか前を交わすことができない。結局最後まで届かずのハナ差遅れ。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
併せた相手は古馬OP馬のヒュッゲです。
カワキタレブリー 57.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
クビを真っ直ぐ振れておらず、何かふにゃふにゃとした走り。四肢の可動域も狭く完歩は狭め。脚元の力感薄く状態一息に映る。評価できない。
【1週前追い切り B-】
インダストリア 57.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑥
1週前は舌を出し集中力欠く走りで、動きも少し重かったが、この最終追いできっちりと仕上げてきた。最終追いは、輸送を考慮し、終い重点の内容も、馬体をふっくらと見せ好気配。後肢でしっかりと地面を蹴り、力強いフットワークで長く脚を使えている。いかにも府中マイルが合いそうな走り。プラスに評価したい。
【1週前追い切り B-】
セイクリッド 57.0 【C】
栗東CW単走。G前仕掛け③
馬体が華奢で、線の細い馬。それもあってか脚元は非力。四肢の可動域も狭く、こじんまりとした走り。このメンバーに入るとさすがに厳しそう。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
ジャングロ 57.0 【C】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
ラチ沿いを走る相手を追走。終始右にささる走り。その都度鞍上が手綱で矯正。最後は、しびれ気をきらして強めに仕掛けるも、ラチ沿いの相手に突き放されるカタチで2馬身遅れ。評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた相手は古馬3勝クラスのフォルツァエフです。
フォラブリューテ 56.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり⑥
3頭併せの内。脚長で大きなフットワーク。コーナー手前から何かとても雰囲気のある馬。直線で3頭馬体が並んでからの手前替えでモタついた点は割引きも、先に抜け出さした相手をラクラクと追い抜く走り。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
併せた中の相手は3歳未勝利馬のラジエルです。マイナス評価とするか迷いましたが、この人気なら押さえておきたい。そう思った1頭です。
オタルエバー 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
関西馬だが、見せムチ使って一杯の追い切り。馬体はふっくら見せており、この最終追い切りが本追い切りだったのだろう。かなり思い切り良く攻めてきた。序盤は活気十分にパワフルな走りであったが、後半のラスト1Fで1.1秒と大きく失速。まだ太目残りに思える。この一追いと輸送でどこまで…。
【1週前追い切り B-】
プルパレイ 56.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
この産駒らしく、前肢を大きく前に突き出し腕節しなりを活かして走る馬。気性的に難しい一面の持つ馬だが、1週前・最終追い切りともにリラックスして走ることができている。1週前に早い時計を出し、最終追いは坂路でサラリとした内容。併せた相手は格下であったが、馬なりでラクラクと1馬身先着。好状態。高く評価したい。
【1週前追い切り A】
【A】評価とするか迷った1頭で【B+】では最上位です。スタートに課題がある馬ですがこの状態ならバチッと決めてくれそうな気がします。問題は200mの距離延長でしょう。能力でこなしてくれそうな気もしますが、ロスの大きい外枠を引いた分、一つ評価を落としました。
ステルナティーア 55.0 【B】
美浦南W併せ。馬なり②
3頭併せの内。外を2馬身、中を1馬身追走し、3頭雁行状態でコーナーを回ってくる。上体高めも脚捌き軽やか。直線は相手のカゲに隠れ動きがよく見えなかったが、重心沈めキレ味鋭いフットワーク。中で懸命に追う馬体の大きいに怯むどころか涼しい顔で、馬なり併入した。ゴールを過ぎても脚色は衰えていなかった。ポテンシャルを発揮できれば…。状態は悪くないどころか寧ろ良い。
【1週前追い切り B】
人気を考えると面白い1頭だと思います。
ダノンスコーピオン 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
アーリントンCから中2週の臨戦過程もあり、最終追い切りは軽めの内容。少しトモが流れていたが、クビを真っ直ぐ縦に振り、躍動感溢れるフットワーク。息を整える程度の内容で、この評価以上は付けづらいが闘える状態にはあるだろう。
【1週前追い切り 映像なし】
新馬戦の追い切りでblogを始めて以来の【A+】評価を付けた馬です。その位衝撃を受けた馬で、今年のダービー馬はこの馬かなとまで思ったくらいです。川田騎手は中内田厩舎のセリフォスも選べたのでしょうが、選んだのはこの馬です。川田騎手の師匠、そして馬への思いを感じます。大外枠ですが頑張って欲しいです。