2022年4月24日(日)に阪神競馬場で行われる『マイラーズC(G2)芝1600m(別定)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた12頭の追い切り評価となります。
- ケイデンスコール
- サトノアーサー
- シュリ
ヴィクティファルス 56.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
池添騎手が騎乗。手前替えが恐ろしくスムーズ。手前を替えてもスピードのロスなく、走りの軸も一切ブラさず真っ直ぐに走れている点が素晴らしい。馬体をふっくら見せ、毛艶ピカピカ。良い時のヴィクティファルスの走りに戻ってきている。高く評価したい。
初めてのマイル戦ですが、1週前追い切りを見るとマイラーよりの走りにシフトチェンジできている印象を受けます。近走成績から人気はなさそうで面白い1頭だと思います。
エアファンディタ 56.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
最終追い切りは坂路でサラリ。騎乗した落馬負傷明けの松山騎手。「ムリするな」という陣営からの指示もあったのだろう。強くは追っていなかった。手前を替えさせようと、一度肩ステッキを入れるも、馬はそれに呼応せず。松山騎手もその後は無理せず、馬の気分に任せて駆けさせた。膝で馬の背中を感じながら騎乗していた松山騎手の姿が印象的だった。
1週前にコースで早い時計。これが本仕上げでしょう。この馬は肩の出が悪くストライドが大きくない分、脚の回転力で補う走りをする馬ですが、ギアチェンジ性能は高く、追われてからの反応は良かったです。ただ、追われてから右手前に戻していたあたり、右手前の方が得意な馬かも知れません。
エアロロノア 56.0 【B】
栗東坂路併せ。G前軽く促す。
アタマが高いのはいつものこと。ラチ沿いを走る相手を追走し、等間隔に加速し続ける綺麗なラップを踏みながら登坂。ただ、ラスト1Fで手前を替えギアチェンジを図るも、思った以上伸びず、併せた3歳未勝利馬にハナ差遅れ。評価を一つ下げた。
この馬もプラスとするか迷った1頭で、【B】の中では上位です。
カラテ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G後一杯⑨
2頭併せの外。内の相手に対して先行した状態でゆったりとコーナーを回ってくる。遠慮しがちな相手に対して、さしたる伸びを見せず、直線で追い抜かれてしまうも、ゴール直前で強く追って半馬身差し返してフィニッシュという内容。前肢の伸びやかさには欠けるものの、トモの可動域は十分でスケール感ある走りはできている。ただ、仕掛けてからの反応が物足りなかったのだろうか。最後はムチを入れ過ぎ。評価は割引いた。
併せた相手は古馬OP馬のワイドファラオです。調教駆けする相手であったとは言え、最後のムチ含め、見栄えは良くありません。
ソウルラッシュ 56.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり⑦
2頭併せの内。クビを前に突き出し、キレ味鋭い走りで、併せた外の相手にラクラクと1馬身先着。ただ、直線で左手前を決めきれず、クビを真っ直ぐ振れていなかった点は割引。また抜け出す時に右手前に戻していたあたり、この馬もエアファンディタ同様、右手前の方が得意なのかも知れない。評価は据え置いた。
併せた相手は古馬1勝クラスのレシャバールです。手前の問題を除けば、とても良い走りをしている1頭です。人気を考えると面白い馬だと思います。
ダイワキャグニー 56.0 【C】
美浦南W単走。馬なり⑦
良い時はもっと大きな動きをみせてくれる馬。今回は動きが硬く、何かこじんまりとした走り。この日の美浦南Wは左回り。得意の左回りで見せた動きにしては、完調と言うには程遠い印象。評価できない。
個人的に、この馬はサウスポーだと思っています。
ファルコニア 56.0 【B-】
栗東坂路単走。G前強め。
前を走る馬のチップを被りながら、ラチ沿いを登坂。途中で手前を戻して終い、舌をベロベロ出しながらの走りとなっていた点は大きく割引き。好時計で綺麗な加速ラップは踏んだものの、強めに追ってのもの。高い評価は与えづらい。
ベステンダンク 56.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
アタマが高く脚元の力感薄い走り。平凡な時計ではあったものの、最後の方は、ジワジワと疲れを見せ、アタマを右前肢の上に置き、斜に構えたフォームでの走り。評価しづらい。
ホウオウアマゾン 56.0 【B】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの内。動きはややスローであったが、首と背中を使ってリズミカルな走り。追う外の相手に持ったまま並び掛けた後、突き放すべく仕掛けるも、伸びが一息。一つ評価を下げた。
プラス評価でも良いくらいです。【B】の中では最上位です。
レインボーフラッグ 56.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑧
2頭併せの外。通ったコースを考えるとなかなか好時計ではあるが、四肢の可動域狭く、脚元の力感も薄い。仕掛けてからの反応も物足りない。評価は割引いた。
レッドベルオーブ 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
岩田望騎手が騎乗。アタマが少し高めだったのは鞍上が抑えていたため。弾力性ある大きなフットワーク。映像からスケールの大きさが十分伝わってくる。手前替えスムーズに脚元パワフル。調子は良いだろう。1週前は綺麗に折り合うことができていたが、最終追い切りでは折り合い面で少し難しい一面を見せていた。この分をリスクと捉え一つ評価を下げたが、素質感じる1頭。高く評価しておきたい。
長期休み明けで六甲Sをたたいて上昇ムード。素質は一流のものを感じます。1週前の追い切り単体で評価するなら【A】です。当日のパドック再注目の1頭です。
ロードマックス 56.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
松田騎手が騎乗。ラチ沿いを登坂。後肢が外を回っており、真っ直ぐ後ろに蹴り出せておらず、最後まで顔をまっす向けて走ることができず斜に構えたフォームで登坂。前肢もしっかり出せておらず、前後の脚の動きがバラバラ。一定の活気は示すも走りが雑。評価できない。
2歳時は良く見えた上で前走人気薄で3勝クラスを勝利。再び重賞クラスに戻ってきました。穴人気するかも知れませんが、追い切りからはもっとも評価できない1頭です。