2021年12月12日(日)に阪神競馬場で行われる『阪神JF(G1)芝1600m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アネゴハダ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。後肢を外から回す走りは割引。ラスト1Fあたりで肩ステッキを入れ、軽く仕掛けるもさしたる反応を見せず、右手前1本で淡々と駆けた。時計は平凡で、覇気に欠ける内容。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
ウォーターナビレラ 54.0 【B-】
栗東芝単走。馬なり②
元々こういう馬なのかもだが重心は高め。クビの可動域も狭く、動きの伸びやかさ欠く内容。馬場が悪く軽めの内容だったとは言え、肩の出も悪く、後肢の蹴りも平凡。パワフルさは感じるも、相対的に見るとこの評価となる。
【1週前追い切り B-】
恐らくこの馬は追い切り栄えしないタイプの馬だと思います。前走時のパドック気配も平凡でしたが勝ちました。悩ましい馬です。
キミワクイーン 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑥
2頭併せの内。1馬身追走から馬体を並べて直線へ。アタマが高く前脚の出も一息。右手前で引っ張り、先に仕掛けて半馬身前に出る。それに呼応するように相手も強めに追ったが、そこから左手前に替わり半馬身差をキープして先着した。左手前の走りは僅か10完歩程度だったが、腕節を柔らかく使い推進力ある走り。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
併せた外の相手は古馬3勝クラスのエイムアンドエイドです。これに追走先着は価値が高いと思います。
サークルオブライフ 54.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
3頭併せの中。内に2馬身先行、外を1馬身追走するカタチで直線へ。直線は手前を替えることなく右手前1本の走り。これは割引。馬なりのまま、内に半馬身先着、外とは併入した。アタマの位置は低く余力十分の内容ではあるが、1週前も見栄えする内容ではなく、ここも平凡。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
サク 54.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。手前がなかなか決まらずフラフラと不安定な走り。3度目のトライでようやく手前が替わるも、バランスを崩し上ずった走りに。体幹弱く脚元も非力。まったく評価できない。
【1週前追い切り 映像なし】
シークルーズ 54.0 【B+】
栗東CW併せ。馬なり⑦
岩田望騎手が騎乗しての4F追い。2頭併せの内。外は古馬2勝クラスのダディーズトリップ。直線からの映像であったが、飛節のクッションが効いた弾力性十分の走り。弾むようなフットワークで走れている。クビの角度も良い。入れ込み気味の相手に僅かに前に出られたが慌てることなく冷静に駆けた。まだ線は細くこれからの馬かも知れないが、動きの質は上々。高く評価しておきたい。
【1週前追い切り 映像なし】
中2週で追い切り本数は少ないですが、陣営も才能を評価しての出走でしょう。人気は無さそうで面白い1頭かも知れません。
スタティスティクス 54.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中やや植え込み側を登坂。左手前時に、アタマの位置が右前脚の上にズレる癖があるのは割引も、適度な気合い乗りで集中した走り。重心も高過ぎず抑えが効いている。好時計で綺麗な加速ラップを踏んで、併せた相手に1馬身先着。評価は据え置くも、上々の内容。
【1週前追い切り B】
ステルナティーア 54.0 【B】
美浦南W併せ。G前仕掛け⑦
ルメール騎手が騎乗。2頭併せの内。外は古馬1勝クラスのジャングルキング。これを1馬身追走から直線へ。直線では馬なりのままの相手に半馬身ほど抜け出されてしまう。併せた相手の鞍上も「あれっ、これで良いのか」と後ろを気にする仕草。ルメールも堪らず仕掛けてギアを入れると、それには素早く反応してアタマ差先着。馬体をふっくら見せ、高いギアチェンジ性能は見せてくれたが…。評価は据え置くも高い評価は与えづらい。
【1週前追い切り B+】
ダークペイジ 54.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を追走し馬体を併せるカタチでラチ側に入ってくる。手前をコロコロ替え、ややフラつきながらの走りであった点は割引も、活気十分にキビキビとした走りで、馬なりのままグングン加速。懸命に追う相手に対して、馬なりのまま併入した。この日の馬場を考えると時計も優秀。特にラスト2F時計24.7-12.3秒を馬なりで計時した脚力は高く評価したい。
【1週前追い切り A】
走りの雑だったため、評価は据え置きましたが、決してマイナス評価にはしたくない走りです。1週前は【A】評価。変わらず面白い1頭という評価です。
タナザウィング 54.0 【B-】
栗東CW併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。内に1馬身先行し直線へ。手前替えが下手で減速しながら恐る恐るの手前替え。これは割引。手前を替えてからは再び伸びて1馬身先着は果たした。後肢の可動域は十分も、前駆の伸びやかさがイマイチで、脚元の力感も薄い。評価は割り引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
トーホウアラビアン 54.0 【D】
栗東坂路単走。キャンター。
中1週のためキャンター調整。キャンターだったとは言え、後肢が外を回り、顔を真っ直ぐ向けて走れていない。内容が軽過ぎるため評価不能の【D】評価とするが、【C】評価としても良いくらいだ。
【1週前追い切り 映像なし】
ナミュール 54.0 【A】
栗東坂路併せ。G前軽仕掛け。
C.デムーロ騎手が騎乗。弾むようなフットワークで弾力性十分に走る馬。ラチ沿いを走る相手を馬なりでラクラクと捕らえてから、軽く仕掛けて3馬身突き放す圧巻の内容。併せた相手はこの馬の脚に圧倒され怯むほど。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
ナムラクレア 54.0 【A】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
浜中騎手が騎乗。体幹しっかりの安定したフットワーク。ラチ沿いを走る相手の真後ろに付け途中で外に持ち出し抜け出す実践を想定した内容。ナミュールと似たような内容であったが、ラスト2F時計はこちらの方が上。ただ、仕掛けの強さもこちらの方が強かった。とは言え、仕掛けてからの反応の鋭さはこちらが上位。兎に角仕掛けに対する反応の鋭さが目を引いた。絶好調だろう。追ってから走りが少しブレた点は目を瞑り、高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
ナムラリコリス 54.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
泉谷騎手が騎乗。何が嫌だったのだろうか。序盤からアタマを振り、それを鞍上が補正しながらの走り。鞍上と馬が喧嘩しながらの最終追い切り。馬もやる気なさそうに走っていた。それでもラスト2F時計はそこそこ出ており脚力はあるのだろう。併せた相手とは併入も、内容が評価できない。
【1週前追い切り B】
パーソナルハイ 54.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬の多い時間帯に追い切られ、序盤は馬の動きがほとんど見えなかった。ラスト1Fあたりからの走りは前脚を高々と上げ、グビを大きく振って荒々しい走り。荒々しいほどの活気は評価できるも、アタマの位置が安定しない走りは割引。また、この日の馬場を考えると、全体時計ソコソコに、ラスト2F時計24.5-12.0秒は素直に評価すべき。とは言え、プラスには少し足りない。
【1週前追い切り 映像なし】
ヒノクニ 54.0 【C】
美浦南W併せ。G前一杯⑥
3頭併せの内。前を大きく追走し直線抜け出すも終いは疲れを見せ、上体が上ずった走りとなり脚元もバラバラ。併せた相手には大きく先着していたものの、全体時計は平凡。この走りでは評価できない。
【1週前追い切り C】
ベルクレスタ 54.0 【B-】
栗東坂路単走。馬なり。
脚長で、前後の脚は綺麗に真っ直ぐ出す走りで、馬体をスカッと見せ雰囲気のある馬ではあるのだが、終始アタマが高く上ずった走り。折り合い面で難しい一面を見せていた。馬体や走りから能力は感じるも、この追い切り内容ではこの評価が妥当だろう。
【1週前追い切り B】
パドックで最終チェックしてみたい1頭です。
ラブリイユアアイズ 54.0 【B+】
美浦南W併せ。馬なり⑧
とてもフォームが綺麗な馬。クビの角度よく、脚の捌き柔らか。四肢の可動域も十分で、集中した走りができている。最終追い切りは輸送を考慮してサラッと。それでも十分に状態の良さが見て取れる内容。1週前に早い時計を出しており、綺麗に仕上がった印象。とても好感の持てる調整過程を高く評価したい。
【1週前追い切り B+】