2021年12月5日(日)に中京競馬場で行われる『チャンピオンズC(G1)ダ1800m(定量)』の最終追い切り評価となります。
出走馬は16頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アナザートゥルース 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり④
2頭併せの内。最終追い切りは軽めの調整。併せた外の相手を内から馬なりのまま抜きにかかるも、相手に食い下がられ併入。交わし切ることができなかった点は少し不満。雨が降っていたこともあるかもだが、クビの動きに硬さが見られ、最後は前脚の出も悪くなっていた。評価しづらい。
【1週前追い切り B】
インティ 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
昨年のチャンピオンズカップは2週続けCWでの併せ馬。今年は1週前CWで最終は坂路。そしてともに単走追いである。まず併せ馬を消化していない点は気になるところ。7歳ということを考慮すれば元気いっぱいにキビキビと動けているのだろうが、昨年と比較すると少し落ちる印象。元々こういう馬だが、左手前への変換もぎこちない点もやはり割引材料。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
エアスピネル 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
ラチ沿いを走る相手を追走し直線に入ってくる。この馬らしいキビキビとしたピッチ走法。重心が高く、推進力を上に逃がす走りとなっていた点は割引き。ただ軽く促すだけで、ほぼ馬なりでスッと首差先着できており勝負根性と脚力の強さは目を引くものがあった。右手前1本で走りではあったが、余力十分で中京の舞台を考えると気にしなくても良いだろう。評価は据え置いた。
【1週前追い切り C】
オーヴェルニュ 57.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑤
福永騎手が騎乗。コーナーを少し外に膨らんで回ってしまう。また過去と比較すると、いつもより完歩が小さく、何か忙しい走り。いつもはもう少し前脚を大きく前に突き出し、フワッとする走りをする馬だ。ただ、この日は雨で馬場の影響があった可能性はある。1週前追い切りの動きはよかったため、評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
カジノフォンテン 57.0 【A】
船橋ダ単走。G前軽く気合を付ける⑤
効率よくクビを動かし、ムダな動きが少ないのがこの馬の特徴。それでいて後肢の蹴りが強いため、ロスの少ないスピード感ある走りに繋がっているのだろう。左回りのコーナーリングも上手く、中京のスパイラルカーブも難なくこなすイメージが持てる。肩の出が少し物足りなく映るが、これは元々こういう馬。一度の見せムチで最後までスピード感ある走り。ゴールを過ぎても勢いが衰えることはなかった。毛艶もよく、活気も十分。ここに向けて本気の仕上げ。絶好調に映る。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
この日は雨が降っており不良馬場。早い時計はそのせいもあると思います。この馬の追い切りを初めて見たのは、去年の東京大賞典。この時もこんな馬がいたのかと衝撃を受けましたが、その時よりも状態は良く見えます。中京ダ1800mを熟知しているM.デムーロ騎手への乗り代わりはプラスに捉えたいと思っています。
カフェファラオ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑦
1週前が本仕上げ。最終追い切りは折り合い重視の軽めの内容。序盤行きたがるのを抑えたことでアタマを上げ、折り合いを欠くシーンが見られた点は割引き。後半はクビの使い方に硬さを見られるなど少し力んだ走りも、前脚を高く上げ、完歩の大きい弾力性ある走りはできている。下半身の動きは良い。ただ全体としてはマイナス評価となる。
【1週前追い切り B】
クリンチャー 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
1週前追い切りでは、いつになく活気があり最終追い切りに期待して1頭であったが、少し残念な走り。活気十分に弾力性ある走りではあるものの、クビの動きが推進力に繋がっておらずロスの多い走り。脚元の力感十分も、動きの質が悪く評価できない。
【1週前追い切り B-】
ただいつになく活気をみせている点は気なります。川田騎手であることも気なります。パドックで再度チェックするのは忘れないようにしたいと思います。
ケイティブレイブ 57.0 【B-】
美浦坂路併せ。馬なり。
前を1馬身追走しコーナーを逆手前で入ってくる。直線はそのまま右手前(正手前)で走り、ゴール直線に内の相手にスッと首差先着という内容。逆手前であったことを除くと走るフォームは悪くないのだが、良い頃はもう少し大きな動きをしていた印象。何かこじんまりとしており、走りが忙しく感じる。時計も遅く評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
サンライズノヴァ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。一杯。
ラチ沿いを登坂。併せた内の相手はモズスーパーフレア。互いに馬体を接して激しい追い比べ。モズスーパーフレア相手に競り勝ちクビ差先着。ただ、これはモズが動けていなかったとみるのが妥当か。ノヴァ自身は、なかなか手前を決めきれず右手前中心の走り。ラスト1Fでようやく左手前替わるも、そこからは0.9秒と大きく失速していた。この日の馬場を考えると、全体時計50.8秒は優秀も評価しづらい。
【1週前追い切り B】
サンライズホープ 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前仕掛け。
馬場の真ん中に入ってくるも、最後は植え込み側を走っており、右側に斜行する走りであった点は割引き。この辺りは若さか。まだ体幹がしっかりしていない印象も受ける。ただ、この馬特有の大きなフットワークで活気十分に走れており、ラスト1Fからは鞍上の激に応え、加速ラップを維持できた点は評価したい。
【1週前追い切り B】
この日の馬場と斜行によるロスがあったことを考えると、ラスト2F時計24.2-12.1秒はかなり優秀な時計です。展開のカギを握る1頭で、この馬が序盤どのポジションにいるかはしっかり考えたいと思います。
スワーヴアラミス 57.0 【B】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
松田大作騎手が騎乗。ラチ沿いに入ってくる。右手前で引っ張り、残り150mあたりで左手前に替えて加速ラップを維持して登坂した。全体時計54.1-12.6秒と時計は出ていないものの、高い集中力でカチッとした走り。鞍上の仕掛けに素早く反応できており、ピッチ走法でキビキビと走れている。もう少し脚元にパワフルさが見られればプラス評価だったのだが…。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B】
【B】評価の中では最上位です。
ソダシ 54.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
吉田隼人騎手が騎乗し、馬場の真ん中を登坂。キレイに手前を変え、好時計を馬なりで計時。踏んだラップも美しい加速ラップ。適度な活気で柔らかく動けており、少し重心が高めであること以外、文句のない走り。十分に力の出せる仕上がり。ただ、若い頃はもう少しパワフルな走りをしていただろうか。大人の女性になるに連れ、馬体もシャープになり動きに柔らかみが増した印象。これがダートG1でどう出るか。人気とリスクのバランスを考慮し、明示的に一つ評価を下げた。
【1週前追い切り A】
この枠で砂を被り嫌がるリスク。一方でそれは全く問題なく、能力でアタマで突き抜ける可能性。その両方があると思います。現時点での判断はギャンブルの要素が強く、馬券妙味という意味では他の馬から行きたくなります。ただ私はこの馬の走りが大好きです。1着固定の馬券を買って応援したいと思います。
ダノンファラオ 57.0 【B+】
栗東坂路併せ。G前強め。
ラチ沿いを走る相手(古馬1勝クラスのアンフィニドール)を追走し、馬場の真ん中ややラチ側に入ってくる。手前替えもスムーズ。ラスト1F。相手を射程に捕らえると馬自らが脚色を上げ加速。鞍上がそれに呼応するカタチで仕掛けて、G前仕掛けて1馬身先着という内容。アタマを上に振り推進力を上に逃がす走りになっていた分を割引いた。
【1週前追い切り A】
この馬の良さは、併せてからの勝負根性だと思っています。この最終追い切りで、それが垣間見られのは好感です。外枠ですがカジノフォンテンを見ながら良い位置が取れるのではないでしょうか。1週前追い切りはCWで【A】評価。馬券的にはもっとも期待したい1頭です。
チュウワウィザード 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
馬場の植え込み側を登坂。この馬らしい重心の低いピッチ走法でキビキビとした動き。ただ脚元の力感は薄く、何か迫力というものを感じない。ラスト1Fからは軽く仕掛けられるも0.2秒の失速。評価しづらい。
【1週前追い切り B-】
テーオーケインズ 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
終始顔を右に背けながらの走りではあったが、脚元パワフルに余力十分の内容。脚元の力感を見ていると、顔を真っ直ぐ向けて走っていれば、間違いなく【A】評価をつけている内容。毛艶良く馬体もふっくら見せている。間違いなく好調だろう。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
兎に角、この枠は最高ですね。ここから行くのが一番無難に思えます。
メイショウハリオ 57.0 【C】
栗東坂路単走。G前一杯。
植え込み側を登坂。クビの可動が狭く脚力だけで走るフォーム、アタマも高く推進力が前に向いていない点は大きく割引。ラスト1Fから肩ステッキを入れめい一杯仕掛けるも、さしたる反応をみせず単調になだれ込んだ。前走みやこS時の方が格段に良く見えた。評価は下げた。
【1週前追い切り C】