2021年12月19日(日)に阪神競馬場で行われる『朝日杯FS(G1)芝1600m』の最終追い切り評価となります。
出走馬は15頭。追い切り動画で確認できた14頭の追い切り評価となります。
- アルナシーム
ヴィアドロローサ 55.0 【B+】
美浦南W単走。馬なり⑦
終い重点とは言え、走りは上質。クビの角度が良く、バランスの良い好フォーム。前脚のスナップも効いており、動き伸びやか。終いにかけて踏んだラップも優秀。高く評価したい。
【1週前追い切り B-】
爆穴ならこの馬かも知れません。
オタルエバー 55.0 【A】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。踏んだラップが優秀。しかも馬なりでだ。動きもグッと重心を低い位置に保ち集中した走り。前脚を大きく前に投げ出して走れている。ゴールが近づくに連れ、重心が低くなっていた点も評価できる。ほぼ文句なのない走り。高く評価したい。
【1週前追い切り B】
人気を考えると、最も妙味を感じる馬です。かなり面白い一頭だと思います。
カジュフェイス 55.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
秋山真騎手が騎乗。ラスト1Fまでは体幹しっかりの軸の安定した走り。ラスト1Fで手前を替えるも伸びることなく、1.1秒と大きく失速した。鞍上は一切追っておらず自然なカタチでの失速。追えばどうだったか…。追い切り履歴を見る限り、まだ脚力不足のような気もするが、悪くないフォームで全体時計は51.5秒と何か不気味。評価は据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ジオクリフ 55.0 【B-】
美浦南W併せ。G前軽く追う⑤
3頭併せの内。前の2頭を1馬身追走し直線へ。右手前で引っ張り、相手に並びかけてから左手前に替わるも、そこからの動きが案外。軽く仕掛けた外中の相手にあっさり交わされアタマ差遅れ。アタマが高く推進力が前に向いていない。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B-】
シンリミテス 55.0 【C】
栗東CW併せ。G前軽仕掛け⑦
2頭併せの外。前を1馬身追走。直線向いて、国分優騎手に手前を替えされられてからの走りが全くダメ。元々大きくない完歩が、より小さくなり、クビの振り幅も一定とならず、推進力ない走り。併せた相手に力なく1馬身遅れ。評価できない。
【1週前追い切り B-】
スプリットザシー 55.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
1週前同様、活気十分。ただ相変わらず上体は高め。全体時計は遅く、軽く促されるもラスト1Fで0.3秒の失速。線も細く、まだこれからの馬なのだろう。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
セッカチケーン 55.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑤
2頭併せの内。2馬身追走から直線で1馬身前に出るも、軽く仕掛けた外の相手に追いつかれ併入。動きがスローで評価しづらい。
【1週前追い切り C】
セリフォス 55.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑦
想定どおり最終追い切りは軽め。1週前にしっかり追っておりこれで十分なのだろう。動きは軽やかで終始リラックスしてバネ感ある走り。集中力も高く馬が走る気に満ち溢れている。動きの質は極めて高い。
【1週前追い切り A】
コースだけの仕上げ。坂路で1本も追っていない点で一つ評価を落としました。
ダノンスコーピオン 55.0 【A】
栗東坂路併せ。馬なり。
前を4馬身近く追走し、馬場の真ん中に入ってくる。相手はかなり前にいたが、慌てることなく余裕綽々。1週前同様、顔が左を向く癖が付いているのか重心を身体の真ん中に置けていない点は割引。またトモが流れるなど、体幹の弱さ見せた点も割引。それでも高い評価を与えたのは、最終追い切り場所が坂路であること、そして馬なりで見事な加速ラップを踏んでいた点。併せ馬であった点もプラス。相手にはクビ差遅れたが、これは全く気にならない。調整過程が素晴らしく、綺麗に仕上がった印象。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
追い切りだけ見ると、もしかしたらドウデュースの方が人気してしまうのでは無いでしょうか。川田騎手が乗れないという理由で人気を落とすようなら面白いと思います。
トゥードジボン 55.0 【C】
栗東CW単走。G前仕掛け⑧
直線に入り手前を替えると、クビが前に出ていかず、アタマが高くなり、何かフワフワとした走り。直線半ばで手前を戻すなど走りがチグハグ。しっかりと乗り込まれてはいるのたが、今一つ状態は上がって来ていないという見立て。この評価となる。
【1週前追い切り B】
トウシンマカオ 55.0 【B-】
美浦坂路併せ。G前仕掛け。
毛艶良く脚元パワフルなのだが、手前を替えきれない走りは割引。また最後の方は苦しくなったか…。相手の方に顔を向け相手を威嚇するような走り。荒々しい活気を見せ、併せた相手にはクビ差先着も、ラスト1Fは0.6秒の失速。評価は割り引いた。
【1週前追い切り B】
ドウデュース 55.0 【B+】
栗東P併せ。馬なり⑩
2頭併せの外。3馬身先行した状態から、相手を待つようにラチの一番深いところを回ってくる。直線で内の相手と並ぶと、そこから馬体をビッシリ併せての追い比べ。騎手騎乗で追う相手に対して、馬なりで圧倒。終いの数完歩だけで相手を1馬身半突き放した。1週前同様、前脚を掻き込むように使い、力強く走ることができている。1週前の方が良く見えた分、一つ評価は下げた。
【1週前追い切り A】
ポリトラックでの最終追い切りは友道流でしょう。強すぎない負荷でスピード感を維持するという意味では理に適っているような気もします。ただ、この馬もオールコースでの調整です。
ドーブネ 55.0 【B】
栗東CW単走。馬なり⑧
1週前に早い時計を出しており、最終追い切りは軽めの内容。軽めだったとは言え、コーナーを大きく深く回り、しっかりと負荷をかける内容。1週前同様、前脚を高々と上げ身体全身を使った大きな走り。四肢の可動域も十分。十分乗り込まれているが馬は元気いっぱい。1週前のデキは保てているだろう。
【1週前追い切り B+】
プルパレイ 55.0 【B】
栗東坂路併せ。G前仕掛け。
前を走る相手を追走し、相手の外を回り坂路に入って来る。父親譲りの前脚をピンと伸ばす走法。顔を真っ直ぐ向けて走れていなかった点は割引も、時計は優秀。相手より先に仕掛けて抜け出し、遅れて追った相手に差を詰められることなく、クビ差先着した。十分評価できる内容。
【1週前追い切り B+】
よく見える馬が多く相対評価で【B】としましたが、【B】の中では最上位です。