2021年10月24日(日)に阪神競馬場で行われる『菊花賞(G1)芝3000m』の最終追い切り評価となります。
出走馬18頭。追い切り動画で確認できた全馬の追い切り評価となります。
アサマノイタズラ 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの内。前を4馬身ほど追走していただろうか。これをコーナーワークであっさり捕らえる。直線では、クビ差前に出た後に、めい一杯追った外の相手に並ばれ併入という内容。余力十分の走りではあったものの、直線向いてからの動きはイマイチ。顔を相手の方に向けたり、手前替えの後、走りがぎこちなくなったりと、今一つ集中力に欠ける走り。前脚は高々とあがりしなやかさはあるのだが…。評価は割引いた。
【1週前追い切り 映像なし】
アリーヴォ 57.0 【B】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。アタマ高めの走法も、最後まで脚色衰えることなく加速ラップを踏んで、気分良さそうに登坂。走法は評価しづらいも、調子は良さそうに見えたため据え置いた。
【1週前追い切り 映像なし】
ヴァイスメテオール 57.0 【B-】
美浦南W併せ。馬なり③
3頭併せの中。力みのない走りは好感は持てるものの、今一つ動きに覇気がない。走りは相手のカゲに隠れよく見えなかったが、四肢の可動域は物足りず単調な走り。併せた内外の相手と併入した。1週前から前進なし。評価は割引いた。
【1週前追い切り B-】
ヴィクティファルス 57.0 【B+】
栗東坂路単走。馬なり。
馬場の真ん中を登坂。チップを高々と蹴り上げ、最後まで馬なりで余力十分に、終始パワフルにキビキビと駆け上がった。長距離に適した体型には思えないものの、動きは素晴らしく状態はかなり良さそう。十分にプラス評価だ。
【1週前追い切り B】
ヴェローチェオロ 57.0 【B-】
栗東坂路併せ。馬なり。
併せた相手は同レースに出走するステラヴェローチェ。1馬身先行した状態で坂路の真ん中に入ってくる。ラスト100mあたりで一度は追い付かれるも、ステラヴェローチェが脚色を緩めてくれたため、結果的に1馬身先着。ただ終始アタマは高く推進力を上に逃がす走り。走りも何か忙しない。
【1週前追い切り 映像なし】
エアサージュ 57.0 【C】
栗東坂路単走。馬なり。
リラックスして駆けてはいるものの、ムダな動きが多く、走りに覇気を感じない。長距離で力みのない走りができそうな点は評価できるのだが、1週前追い切りの内容含め、あまりにも気の抜けた走りの印象を受ける。評価できない。
【1週前追い切り C】
オーソクレース 57.0 【B】
美浦南W併せ。G前軽仕掛け⑦
前を3馬身追走し、外を大きく回る相手に対して少しショートカット気味にコーナーを回ってくる。直線でギアを入れて交わしに掛かろうとするとも、軽く促す外の相手に抵抗され、突き放すまで至らない。僅かアタマ差先着に留まった。動きに伸びやかを感じず、ギアが入ってからも、思った以上の伸びてこない。1週前はとても良く見えたが…。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
グラティアス 57.0 【B】
美浦南W単走。馬なり⑤
既に仕上げているのだろう。輸送も考慮してか最終追い切りは軽め。馬の気分に任せてサラッと流すだけの内容。とは言え、綺麗に手前を替えて、安定したフットワークで集中して駆けていたあたり、引き続き好調だろう。追い切り内容から評価は据え置くも、1週前追い切り評価は【A】。これを最終評価と捉えたい。
【1週前追い切り A】
ステラヴェローチェ 57.0 【B】
栗東坂路併せ。馬なり。
併せた相手は同レースに出走するヴェローチェオロ。これを1馬身追走し、ラチ沿いに入ってくる。直線で綺麗に手前を替えると集中して力強い走り。ラスト100mで相手を捕らえると、そこからは「はい、どうぞ」といった感じで相手に譲るように脚色を緩め、1馬身遅れという内容。この遅れは正直まったく気にならない。寧ろ陣営から指示ではないかと勘繰りたくなる内容。これを見せられると寧ろ「力の抜けた感じ」が良いと高評価したくなるくらいだ。とは言え、推測の要素が多分にある。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B+】
こう感じた裏付けには、1週前追い切りの素晴らしい動きと、これまでの実績に裏付けされた能力を考慮してのもの。ヴェローチェオロも、頭が上がっており、それほど良い走りとは言えなかったです。
セファーラジエル 57.0 【B+】
栗東CW単走。G前仕掛け⑩
大きなストライドで高い長距離適正感じる走り。コーナー深く回ってきたことを考えるとラスト4Fはとても優秀な時計。ゴール前で少し疲れたか、気を抜いた点は割引きも、四肢の可動域は広く伸びやかに動くことができている。思い切ってプラスに評価してみたい。
【1週前追い切り B-】
前走の神戸新聞杯でも【B+】評価と高評価した馬です。前走はスタート直後から最後方に下げまったく見せ場はなかったですが、馬場が合わなかった可能性はあります。
タイトルホルダー 57.0 【C】
栗東坂路併せ。馬なり。
馬場の真ん中ややラチ側を登坂。コーナーから逆手前。鞍上はやや抑え気味に持ったままだったとは言え、ラチ沿いを走る相手に、為す術なく1馬身遅れ。顔も真っ直ぐ向けて走れていない。併せた相手の鞍上も「どうした?」と言わんばかりに2度後ろを振り返る始末。最終追い切りが坂路追いであることも割引きたい。
【1週前追い切り B】
ウッドコースの追い切りでは常によく見せてくれる馬ですが、今回の坂路追いは今まで見た中で一番酷かったです。いつもよく見せてくれる馬だけに、ギャップの大きさを感じました。
ディープモンスター 57.0 【B】
栗東CW併せ。G前仕掛け⑦
2頭併せの内。前を1馬身追走しながら直線に入ってくる。馬は行きたがっており、折り合いの難しさが垣間見られた点は、この長距離戦においては大幅に割引。とは言え、何とか我慢はできており、ラスト1Fで鞍上からのゴーサインがか入ると鋭く伸びて、ラクラクと1馬身半先着。能力が高いのは分かるが、舞台適正があるかと問われると…。やはり気性面が心配になる。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
兎にも角にも、この馬は折り合い次第だと思います。パドックが素晴らしく落ち着いていれば拾ってみたいと思います。
ディヴァインラヴ 55.0 【B-】
栗東CW併せ。G前軽く促す⑧
2頭併せの外。手前が決まりきらなかった点は大きく割引。直線で左手前に替えたが、馬自身がしっくり来ておらず、本来の走りができていない。少し違和感を覚えながらも、最後まで集中して駆けた点は評価できるが…。四肢の可動域は及第点。ただ適度な気合乗りは保てている。マイナスとしたのは、やはり手前が決まらなかった点。本番でも同様のぎこちなさを見せる可能性はある。評価は割引いた。
【1週前追い切り B】
ノースザワールド 57.0 【B+】
栗東CW単走。馬なり⑩
コーナーの一番深いところを回り、馬なりで余力十分の内容。あまりにリラックスして気分良さそうに駆けているため、一見するとスピード感ない走りに思えるが、通ったコースを考えると、かなり時計は優秀。クビを上手に使うことで、余計な力を使うことなく、推進力ある走りができている。長距離に適した走りに思える。高く評価したい。
【1週前追い切り 映像なし】
モンテディオ 57.0 【B】
栗東CW併せ。馬なり④
前を3馬身追走から、直線並び掛けに行くも終い届かずアタマ差遅れという内容ではあったが、鞍上は抑え気味に走らせており、この遅れについてはまったく気にする必要はなさそう。それより評価したいのは、活気十分でパワフルな走りをしている点。直線で綺麗に手前を替えて、相手に先着していれば間違いなくプラスだ。走りに躍動感がある。ただ、直線で手前が替わらず右手前1本での走りだった点は割引。とは言え、何やらとても不気味な印象。評価は据え置いた。
【1週前追い切り B-】
レッドジェネシス 57.0 【B-】
栗東CW単走。馬なり⑦
ゆっくり流し、終いだけしっかりという内容。アタマが高いのはこの馬の走法であるため気にする必要はない。ギアが入ってからは鋭い走りができておいり、スローからの瞬発力勝負なら、勝負になる印象は受けるものの、タフなロングスパート戦になるとどうだろうか。ピッチ走法で四肢の可動域が狭いこともあるが、走りが何かせわしなく思えた分、一つ評価を下げた。
【1週前追い切り B-】
ロードトゥフェイム 57.0 【A】
美浦南W併せ。馬なり⑧
2頭併せの外。馬格活かした大きなフットワーク。着差はクビ差であったが、一切力むことなく併せた内の相手を圧倒。前走から付けているチークピーシーズが功を奏しているように思え、集中して走ることができている。前脚は高々と上り、四肢の可動期はとても広い。馬体もふっくら見せ好気配。高く評価したい。
【1週前追い切り B+】
ワールドリバイバル 57.0 【B-】
栗東坂路単走。G前軽仕掛け。
植え込み側を登坂。この馬は怖がりな馬なのだろうか。前に1頭馬がいたが、これを早々に避けるような走りでフォームがバラバラ。最終追い切りとしてはこの評価が妥当となるが、幸いにも最内枠を引いた。絶対逃げたい馬だろう。1週前はプラス評価。軽視は禁物かも知れない。
【1週前追い切り B+】